一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

1984年の予言

2012-07-05 | 原発事故・節電・原発問題

こちら経由で知った1984年のゴルゴ13のエピソード「2万5千年の荒野」

以下引用(孫引き)

あらすじはゴルゴ13データベースより。

ロサンゼルス市北方80㎞に位置する南カリフォルニアG&E社「ヤーマス原子力発電所」通常運転開始をロス五輪開会に間に合わせるため現場は無理を強いられ、小さなミスが続出していた。安全主任のバリー技師は稼働を延期して不安箇所を点検するよう進言するが政治的理由で受け入れられず、運転開始日には現場から締め出されてしまう。

大統領補佐官を招いての式典のさなか停電で外部電源が喪失。自家発電機も整備ミスで起動が遅れる。炉は安全に緊急停止したかに思われたが、バリーが点検を進言していた逃がし弁の故障で炉心に冷却水が入らなくなる。

上がり続ける温度と圧力、迫る炉心溶融(メルトダウン)の危機。崩壊した原子炉からばら撒かれるプルトニウム239の半減期は2万5千年。ロサンゼルス壊滅を防ぐには放射能蒸気の充満した原子炉内で詰まった配管の一点を撃ち抜き冷却水を入れるほか方法はない……!

さいとう・プロダクションでは、ゴルゴ13のエピソードの原案を分業制で入念なリサーチを行なって作っているそうで、実際けっこう最新の国際情勢の、しかもけっこうニッチなトピックの勉強になったりもするのですが、1984年の時点で全電源喪失とか緊急冷却装置の故障というのがリスクとして認識されていた(リサーチに引っかかる程度に話題になっていた)んですね。

われわれはいかに忘れやすいか、日常に流されやすいかのいい証拠でもあります。



単行本は64巻、文庫版は55巻に収録されています。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「農業はサステナブルではない」 | トップ | 『人はなぜだまされるのか』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

原発事故・節電・原発問題」カテゴリの最新記事