一寸の虫に五寸釘

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たらい回し

2009-05-23 | まつりごと

議長選前に『新議長名』 世田谷区議会で“珍事”
(2009年5月22日 東京新聞)  

世田谷区議会で二十日、事務局側が議長の選出前に新議長の名前と公印が入った書類を議員に配ったことが問題になり、議長選の結果が無効になるという“珍事”が起きた。議長選は二十一日に仕切り直されたが、事務局側は謝罪を繰り返し、「チェックが甘かった」と反省しきりだ。  

問題が起きたのは二十日午後三時半すぎに行われた本会議。大場康宣氏(61)=自民=の議長辞任について、議会側が認め、新議長が選出されるはずだった。だが本会議前に事務局側が、新議長に選出されていない川上和彦氏(50)=自民=の名前と公印が入った議長名の書類を議員に配布。  

直後の議長選で川上氏が選出されたが、木下泰之氏(55)=無党派市民=が「議長選前に新議長名の書類が配布されたことは、選挙の誘導に当たる」と異議を申し立て、本会議は長い休憩に入った。  

二十日午後十時半に再開された本会議では、全会一致で議長選の結果を無効と採決。二十一日に川上氏が新議長に決まったが、本会議終了後には、河上二郎事務局長が各議員の控室に謝罪に回った。  

星正彦事務局次長は「議会を円滑に進めるために書類は十九日に事前に作成した」と説明。「議長選前に書類を配布したのは完全なミス。チェック機能を果たせず、本当に申し訳ない」と話した。

事務局長のコメントは議長の辞任と選挙が出来レースだったと言っているようなものですね。  


金曜の朝のテレビ朝日ではもう少しつっ込んでいました。

区議会議長は地方自治法で任期が4年あるにもかかわらず、1946年の初代議長以降すべて1~2年で辞職している。
これは、議長になると報酬が年間500万円増える(副議長は300万円)ことから、仲間内でポストをたらいまわしにして「利権」を分け合っているのではないか。
現に後任議長はすべて多数派である統一会派(自民党)のなかから選出されている。

東京の他の特別区にも取材したが、23区のうち20区で歴代の議長が1~2年で辞職している(3区は無回答)とのこと。


要するに誰でもできる仕事で、ハードシップに対する報酬が「役得」と見られているのであれば、議長報酬をなくすとか100万円くらいに減額するのが一番効果的だと思います。  

また、7月12日に都議会議員選挙がありますが、区議からの鞍替え候補者で経歴に「○○区議会議長」とあっても、経歴としてはその程度の持ち回りポストだという認識でいることが大事ですね。


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