一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

芝の育成、樹の育成

2007-07-29 | あきなひ
久しぶりに週末晴れたので、伸びていた芝生を刈りました。

伸びているときは傍目には青々としていても、刈ってみると芝がきちんと生えているのは半分強程度だったりします。
伸びると葉っぱが目立って全体が緑に見えるんですね。

きちんと刈り込んで根元まで日を当てて、目土を入れて、水と肥料をやるというのを小まめに繰り返すと、びっしりとした芝生になるらしいのですが、そこには程遠い現状です。


刈り込んだあとのちょっとまだらな芝生を見て思ったのが会社組織。
業績が上がっていても、従業員全員がいいパフォーマンスをあげているわけではなくて、一部の人間が上げた業績が目立っているということがよくあります。
確かに常に20%の人はサボるというアリの実験からの知見もありますが、一部のパフォーマンスに寄りかかっていると、組織としての体力がつかず、いざというときに困ることになりかねません。
なので会社組織でも個々の能力ををきちんと把握して育成することで、組織としての底力をつけることも重要です。


一方で、樹木の枝の剪定では、野放図に伸びないよう樹形を整えるために残す枝と切る枝をより分ける必要があります。
これは、組織のピラミッドを維持するための作業に似ています。
実際、枝の剪定をしながら「一次選抜」「二次選抜」とか「こういう個性的な伸び方をどう評価すべきか・・・」などと独り言を言ってたりします。


人材育成とか組織力の強化といっても、「全員がまんべんなく力をつける」(芝生型)ことを目的としたものと「組織体制を強化するための優先順位付け」(樹木型)の2つの異なったものがあって、そのメリハリをつけないと妙なことになってしまいます。
優秀な現場担当者だけでは会社はなりたちませんし、逆に全員がリーダーや管理職・経営者でも困るわけです。
でもそのへんのバランスは会社の業態とか風土によっても違うところが難しいんですよね。


この前中途採用の面接をしたのですが、人材開発とか営業支援とかをやっている人が妙に多かったのもその辺の事情があるのかもしれません。
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