一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

ミリオンダラー・ベイビー

2005-06-19 | キネマ
昨日ちょっと映画づいてしまった勢いで、ミリオンダラー・ベイビーを見に行きました。

※ 今回はネタバレなし、でいきます。奥歯にものの挟まったような表現になってしまうかもしれませんがご容赦を。


クリント・イーストウッドは、最近は監督としての名声が高いですね。
それも娯楽大作ではなく、現実、それも

人間は弱いものである
なので自分自身の信念とか親子・恋人・夫婦の愛情とか友情とかも絶対のものではない
また、絶対に正しい人間なんていない
そして世の中は失敗や挫折や貧困や不公平が溢れている
さらに、何も悪い事をしていないのに突然の不幸が降りかかってくることがある
(そして、神が守ってくれることはまずない)

というような厳しい現実に生きる人間を描いている、といったらいいのでしょうか。

そう言う意味では、今回の作品も前作ミスティック・リバーも同じ流れですが、今回はボクシングという題材を得て、さらに生き生きと描かれています。


テーマとしては(特に昨今のアメリカにおいては)きわどい問題もいろいろ扱っているのですが、脚本がよくできているのにくわえ、ボクシングの躍動感や迫力がリアルに表現された映像と芸達者な俳優陣のおかげもあって作品としての完成度が高く、それだけ余韻も大きいものになっています。


アカデミー賞最優秀作品賞を狙うには、「アビエーター」は(観てませんが)娯楽大作度が高すぎたのかもしれません。


<余談その1>
思い立って急に映画を見よう、というときは、平和島シネマサンシャインに行く事にしています。
心配なくらいいつでも空いていて駐車場は4時間無料なので、脚の心配も不要です。

今日も9:50の回で8人しか観客がいなかったので、さすがに心配してしまいました

ただ、平和島競艇場の一部なので、競艇開催のときは駐車場がいっぱいで遠くの方に止めさせられることがマイナス。
また、コンセプトが「お父さんは競艇、家族は〇〇」という施設なので、シネコンのほかはパチンコ店、ゲームセンター、ドン・キホーテ、クアハウスというラインナップなので、ディープなおとうさんや「濃いめ」の家族が見られるのも特徴です。
※ 今日はエレベーターに乗ったら、酒臭いオジサンがエレベーター・ボーイ役を買って出て「何階ですか~」とやってました。


<余談その2>
Morgan Freemanは「モーガン・フリーマン」というのに、Morgan StanlayやJP Morganの呼び方が「モルガン」なのはどうしてでしょうか?(日本語表記をした順番からは逆ですね。でも、何で違うんでしょうね)
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