一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

映画まとめて

2010-11-24 | キネマ
ブルー・レイとDVDを見比べようと何枚か借りてきたものの感想をまとめて。


『プレデターズ』

前作ではエイリアンと戦ってみたりと特殊メイクやCGの使いまわしの感もあるプレデターのシリーズの最新作ですが、今度は地球上の戦士を別の惑星に拉致して戦うという設定。拉致されるほうも地球では捕食者(predator)なのでタイトルは複数形になっています。

ブルーレイだと臨場感が出るかと思って観たのですが、異星人の方のプレデターも何度も見ているうちに慣れてきたのか妙な親近感を覚えるようになってしまい(動きが直立歩行で人間と同じというところもあるのでしょう)、普通の戦闘物映画という感じでした。

次を作るなら相当意表をついた仕掛けをしないと厳しそうです。





『レイヤー・ケーキ』

『ロック・ストック・アンド・トゥー・スモーキング・バレルズ』のスタッフ(監督のガイ・リッチー以外)が作った映画と言うことで観たのですが、ラストシーンになって以前観たことがあることに気がつきました(はたまたdeja vu?)。
まあ、それだけ印象に残らなかったというか、ストーリーは面白いんだけど、すっと流れていってしまう感じの作品です。
登場人物の込み入った関係とどんでん返しの繰り返しなのですが、そこここに死亡フラグが目についてしまうのが残念。






『ゴーン・ベイビー・ゴーン』

ベン・アフレックの初監督作品で多くの賞をとったらしいです。
ベン・アフレックは役者としてはいまいちな印象(与えられた役が薄っぺらいのが多いからか演技の問題かわかりません)があるのですが、監督としては才能があるのかなぁと思って観てみました。

作品は『ミスティック・リバー』と同じ原作者の小説をベースにしていて、現代アメリカ社会の負の部分を上手に描いています。
キャスティングに僕の好きなエド・ハリスとモーガン・フリーマンが出ているので採点は甘くなるのですが、監督の腕よりも原作の選定が良かったんじゃないかという感じもします。

映画としては面白いですよ。

気になったのが、ベン・アフレックは口の大きな女性が好みなのかということ。
今までの共演者もけっこうそうだったような。






『ジュリー&ジュリア』

1949年、外交官の夫の赴任地パリでフランス料理の虜となったアメリカ女性ジュリアは本格的なフランス料理を学ぼうと名門ル・コルドン・ブルーの本職の男ばかりの上級コースで学び、その後家庭で誰でも作れる524のレシピを本にまとめて出版しようとする。
苦労の末出版した本はベストセラーとなり、彼女はテレビの料理番組に出演するなど一躍人気者となった。
それから50年後のニューヨーク。小説家になる夢に破れた29歳のOLジュリーは、人生を変えるためにある無謀な計画を立てる。
それは、365日かけてジュリアが書いた524のレシピに挑戦し、その過程を毎日ブログに綴ることだった・・・。

という実話に基づく映画です。
50年を超えて2人の女性がつながる、という意味をこめたタイトルなのでしょうが、ジュリアを演じるメリル・ストリープが圧巻の存在感を見せます。

特に実際のジュリアは出演したテレビ番組と比較される中で演じるのはかなりのプレッシャーだったと思いますが、身長188センチの長身と甲高い声が特徴の本人を演じるために、身長168cmのメリル・ストリープにあわせたキャスティングをし(それに良く見るとかなり高いヒールの靴をはいています)、メリル・ストリープ自体も、甲高い声だけでなく大柄な人のちょっと大儀そうな動きなど抜群の芸達者さを見せ、「他人に優しく正直だけどマイペースで芯の強い中年女性」を見事なまでに演じ切っています。


面白い映画であるとともに、結果的に現代人の苦労はまだまだ甘い、と思わされます。
(毎日ブログを書いてもいない僕が言うのも生意気ですけどw)





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