NHKドラマ「花遍路 風の昭和日記」から
TVの番組予定欄で「花遍路 風の昭和日記」の総集編3の中に句会に種田山頭火がやってくる・・・という説明があったので録画しておいた。
ドラマの中に出てくる山頭火はどんなだろうと期待していたのだが・・・この30分に圧縮した総集編の中には山頭火は出てこなかった。
先年九州を車で旅した時の最初の宿泊地、山口の防府に泊まった時『山頭火』というワンカップ清酒をみつけた。
防府は山頭火が産まれたところらしい。
山頭火のことで知っていることは放浪の俳人というくらいでそれほど深くは知らなかったのであるが・・・。
若いころ放浪旅をした時にも少しは気にかかった人であった。
今回ネットで少し調べると10歳のころに母と死別(母親は井戸へ投身自殺・・・夫の浮気が原因らしい)
いろいろな曲折を経て43歳ころから雲水姿で旅をはじめるようです。
最晩年は松山で生涯を終えたようです。
私も定職にはまともにつかずたびたび放浪旅した経験がある。
予定がある山旅や海外旅行と違い放浪旅というのは半分夜逃げである・・・旅の先々で食べるために時として職にも就きましたが、安住の地というわけではなく精神状態は常に不安にさらされる。
つまみ食いで山頭火の俳句を読んでみると旅の時の心情が痛いほどわかる。
最晩年を四国で迎えたということは救いであり遍路のある四国の暖かさをよく感じる。
特に瀬戸内の四国は気候からくるものもあるのか特別な暖かさを感じる。
私の場合は遍路とはまったく関係がなく本当に放浪旅であったが。
遍路旅にしても放浪旅にしても普通の人は長期休暇でも取らない限り現代はできない。
いわゆるドロップアウトした人でないとできない旅である。
江戸時代から庶民の間にも巡礼や遍路が流行したようですが・・・日常から離れ来世などへの思いもあったのでしょう。
風流というより日本人の価値観とでもいうのでしょうか旅の目的、理由、よりどころ・・・空海も良い旅の場所を提供したものである。
四国放浪旅の時のイメージ「天狼星」から