コンサルティングは自転車に乗って⇒企業年金総合プランナーのブログです。

企業年金・退職金制度全般に関するご相談を行っています。
お気軽にご連絡下さい。

確定拠出年金制度=DC制度で問題となる投資教育について

2007-11-19 10:27:43 | 確定拠出年金・個人型

DC制度に関しては、「掛金を自分で運用する制度」であるため「投資教育」
が、問題視されることが多いです。
「自分の会社の社員には、無理」とか「日本人には向かない」とか。。。
新聞紙上でも、「アンケートの結果、理解していない人が何割いる。」と
いう報道が、時々あります。
中小企業庁が行った、DC導入企業へのアンケートでも、従業員に投資経験
がないことが、問題点として挙げられています。

退職金のコンサルにあたっては、企業型はもちろん、個人型DCによる退職
金制度でも、導入時セミナーを行うようにしています。内容は、退職金制度
改定の目的や意義、公的年金制度、老後必要金額、金融商品全般の説明、
運用(リスクとリターン、複利効果、分散投資、長期投資等)についてです。
インターネットの使い方も必要です。
これらの知識やスキルは、社会人として持っていても困らない、むしろ必要
なものだと考えてます。
今まで、いろいろな業種、規模の中小企業で、DC導入時セミナーに立ち会っ
てきました。理解度に性別、職種、学歴などによる差は、ほとんどありません。
参加者は、金融商品や運用について、お金を出さないで聞けるセミナーという
受け止め方をしています。拒絶反応は全くといっていいほどありません。
「掛金を自分で運用」について、心配しすぎ、騒ぎすぎだと感じています。

いろいろな企業にお邪魔させていただいて、つくづく思うのが、「日本の中小
企業の従業員は、優秀だ」ということです。
DCはまだ始まったばかりの制度です。時間を掛けてより良いものに育ててい
けばいいのであって、それは十分可能だと思います。

●確定拠出年金のことを、DCといいます。
 DCは、defined contributionを略したものです。