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今の女性はある意味で男性よりも度胸が据わっているけれど、長い日本の歴史、いや世界の歴史において女性に生まれた悲劇性を感じる事が多い
日本も戦国時代の大名において、男子が産まれれば世継ぎとしてハッピーしかしながら、女性が産まれるとその女性は将来は他の大名との政略結婚に利用される
しかしながらそのような国王の産まれた子供が女性だと・・・となるのはどうやら昔の世界の共通事項であったみたいだ
ストーリーの内容はイングランド王がヘンリー8世の時代
ヘンリー8世の下での権力争いにおいて、弱小貴族であったブーリン家は娘を利用してブーリン家一族の貴族の繁栄を願うが、そのために父親や叔父による策略によって悲劇的な運命をたどるブーリン家の姉妹のアン(ナタリー・ポートマン)とメアリー(スカーレット・ヨハンソン)の姉妹の運命にスポットが当てられている
この映画は歴史映画であるが、まるで世界史(僕も苦手だが)がさっぱりわからないという人にとっては、見ていてわかりづらい映画かもしれない
本当はこの映画を見る前にわが命が尽きるともやエリザベスそして続編のエリザベス/ゴールデン・エイジを観ている人にとっては非常に面白い映画実はブーリン家の姉妹にはエリザベス女王(1世)誕生にまつわるストーリでもある
それにしても男たちの欲望の犠牲になってしまうこの時代の男尊女卑的な女性の苦しい立場は現代とは想像もつかないぐらい厳しく、悲しい
しかし、そんな時代に誕生してきたのがエリザベス女王(1世)であるというのは非常に皮肉的であるが、歴史の面白さというのを感じる
それではブーリン家の姉妹のストーリーを語ろう
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時代は16世紀イングランドが舞台ブーリン家ではまだ幼い娘であった姉のアン(ポートマン)と妹のメアリー(ヨハンソン)の2人は仲の良い姉妹である
しかし、父親のトーマス(マーク・ライアンス)と彼女たち姉妹の叔父たちの自分たち貴族の地位向上のため娘の姉のアン(ポートマン)をヘンリー8世(エリック・ヴァナ)の愛人にしようと企み、妹のメアリー(ヨハンソン)は普通の家系の一族に出された
ある日、ヘンリー8世(ヴァナ)がブーリン家の村にやってきたそのブーリン家の村で姉のアン(ポートマン)はヘンリー8世(ヴァナ)に近づこうとするが、彼の目にとまったのは妹のメアリー(ヨハンソン)の方だった
そのことによりブーリン一族ではメアリー(ヨハンソン)をヘンリー8世(ヴァナ)の愛人にすることにして、姉のアン(ポートマン)はフランスの王族の侍女へ出されることになってしまった
メアリー(ヨハンソン)は夫を愛していたが、イングランド国王であるヘンリー8世(ヴァナ)の求愛に対して拒む事ができなかったそしてメアリー(ヨハンソン)はヘンリー8世(ヴァナ)の愛人として、宮廷に暮らすことになりお互いに惹かれあったそしてメアリー(ヨハンソン)はヘンリー8世(ヴァナ)の子供、男の子を産むことになる
メアリー(ヨハンソン)にとっては、王妃になれなくてもヘンリー8世(ヴァナ)に愛されているだけで、充分に満ち足りた生活だった
ヘンリー8世(ヴァナ)の王妃であるキャサリン・オブ・アラゴン(アナ・トレント)は男の子を産めずに、今や夫のヘンリー8世(ヴァナ)との間も上手く行っていない
しかし、当時敬虔なカトリック信者であったヘンリー8世(ヴァナ)には王妃であるキャサリン(トレント)と離婚することが出来なかった
ところがそこへフランスからアン(ポートマン)が教養、振る舞いを身に付けてイングランドに帰ってきたアン(ポートマン)を見たヘンリー8世(ヴァナ)は、今度はブーリン家のアン(ポートマン)に迫ってきた
しかし、アン(ポートマン)の企み、野望は恐ろしいものだったアン(ポートマン)は妹のメアリー(ヨハンソン)を宮廷から追い出し、しかもキャサリン(トレント)から王妃の座を奪い取ろうとする
そして、敬虔なカトリック信者だったヘンリー8世(ヴァナ)は、カトリック信者では離婚が出来ないしかし、ヘンリー8世(ヴァナ)はもはや夫婦として仲の冷めてしまったキャサリン(トレント)と離婚するためにカトリック信者を辞め、自らが教会の王となる国王至上法を発令し、自らがイングランドの国教の王となる事を宣言し、王妃であったキャサリン(トレント)と離婚し、若いアン(ポートマン)と結婚する
ヘンリー8世(ヴァナ)とアン(ポートマン)の間には娘が産まれてしまった(この娘こそ後のエイリザベス女王(1世))
しかし、男の子を産めなかったアン(ポートマン)にとっては、それは王妃失格の烙印を押されたのも事実だった
やがてヘンリー8世(ヴァナ)の愛情はアン(ポートマン)の侍女であるジェーン・シーモア(コリーヌ・ギャロウェイ)の方へ愛が傾いてしまう
王妃として窮地に立たされたアン(ポートマン)は王妃の立場に固執するあまり・・・続きは映画を観てください
ブーリン家の姉妹のアン(ポートマン)とメアリー(ヨハンソン)の確執を描いているが、この2人には決定的な性格の違いがあったお互いにイングランド王のヘンリー8世を愛していて、愛されしまう先に王に愛されたのはメアリー(ヨハンソン)の方だが、妹のメアリー(ヨハンソン)は姉のアン(ポートマン)からヘンリー8世の愛を奪われる
メアリー(ヨハンソン)が姉妹なのに、どうしてこのような仕打ちをするのか問いかける場面があるが、この映画で1番印象的なシーンである
メアリー(ヨハンソン)にとっては愛されるだけで良かったのだが、姉のアン(ポートマン)には本当は先に自分がヘンリー8世の愛人になるはずだった恨みを妹のメアリー(ヨハンソン)に向けてしまい、しかも王妃の座まで狙うことになる
しかし、その野望を持った姉のアン(ポートマン)はその野望ゆえに自らを陥れてしまう結果になる
一方、野心を持たない妹のメアリー(ヨハンソン)の裏切られても姉のアン(ポートマン)を助けようとする姿そこに本当の姉妹愛を感じる事ができたし、家族愛も感じる事ができた
このブーリン一族の野望、名誉のために娘を利用するこの時代の男性たちの醜さは、メアリー(ヨハンソン)の存在に、野望、名誉にこだわる馬鹿さ加減がわかる
ちなみにこのブーリン家の姉妹を演じたナタリー・ポートマンは、あのレオンの子役この映画の彼女は、あの時の面影は無くて、この歴史的映画に出演する事で今後の作品に期待が持てる女優さんそしてスカーレット・ヨハンソンはコメディーからシリアスな役まで幅広くこなす実力派女優特に彼女は今やマッチポイント、タロットカード殺人事件、それでも恋するバロセロナなどのウディ・アレン監督作品のミューズ的な存在でもある
今後もこの2人の女優から目が離せません
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