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この映画を観ると、2000年代に突入してからのマーティン・スコセッシの監督作品の低落振りがわかる彼の1970年代、1980年代の人間の狂気、暴力を描いた映画には観る者を圧倒する凄さを感じるが、最近のシャッター・アイランドにはそのような凄さが全く無いのが残念
いつかまたタクシー・ドライバー、レイジング・ブル、キング・オブ・コメディのような狂気を描いた作品を撮って欲しいと願う
今回紹介したいミーン・ストリートは、まさに狂気、暴力、友情、宗教など後のスコセッシ映画のモチーフを思わせるたくさんの要素が詰まっている映画そして、この映画に主演しているハーヴェイ・カイテル、ロバート・デ・ニーロが若い
実はこの映画を観るのは2回目だけれど、学生の時に観るのと社会人になってから観るのと感じ方が大きく違うマフィアと言うよりも若きチンピラの友情を軸にした映画だけれど、次第に追い込まれていく若者たちを描いたこの映画はマーティン・スコセッシ監督の本領発揮した映画である
それではミーン・ストリートを紹介しよう
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ニューヨーク、リトル・イタリー地区において
叔父がこの地区において、ギャングとして牛耳っているチャーリー(ハーヴェイ・カイテル)は叔父の仕事を手伝いながら、彼は真面目な生活を送ろうと考えているが、なかなか足を抜け出せないでいるそんな彼の慰めは教会での祈り、そして友人トニーが経営する酒場に毎日入り浸ることであったが、しかし彼の友人のジョニー(ロバート・デ・ニーロ)とジョニー(デ・ニーロ)のいとこでありチャーリー(カイテル)の恋人でもあったテレサ(エイミー・ロビンソン)の存在が、なかなかチャーリー(カイテル)をまっとうな生活に足を踏み出せない存在になっている
ジョニー(デ・ニーロ)は金貸しのマイケルから金を借りては、博打、女、酒に使い果たす男であるが、チャーリー(カイテル)にとってそんなジョニー(デ・ニーロ)に対して厚い友情を持っていた
ジョニー(デ・ニーロ)の借金の返済にチャーリー(カイテル)が肩代りしているある日、チャーリー(カイテル)は叔父から経営しているレストランのオーナーになるように指名されるチンピラ同然のチャーリー(カイテル)にとっては、名誉でもあり、ようやく仕事を出来る機会でもあったのだが、叔父から条件を出されるそれは問題児のジョニー(デ・ニーロ)と手を切ることそして恋人のテレサ(ロビンソン)と別れること
この二つの条件に悩むチャーリー(カイテル)だったが・・・
ある夜ジョニー(デ・ニーロ)が夜に屋上から銃を乱射したり、爆弾を投げ込む事件が発生するしかも、ジョニー(デ・ニーロ)の借金は膨れ上がりマイケルからの取立てがますます厳しくなってきた
それでもチャーリー(カイテル)はジョニー(デ・ニーロ)に対する友情を切り裂く事が出来ずに・・・続きは映画を観てください
キリスト像を前にして祈りを捧げるチャーリー(カイテル)のチンピラから必死に抜け出そうと苦しみ、もがく姿にこの映画の見所がある
教会においてチャーリー(カイテル)はキリストに向かって必死で祈るも、キリストは彼に対して何も答えない
そこでチャーリー(カイテル)が出す答えは、かつてキリストは火刑に苦しんだように、自分もこの世界では火刑以上の罰を受けないと、自分には許される事のできない罪を洗う事ができないと言うこと
そんなチャーリー(カイテル)が炎を見ては、手を炎に近づけるシーンは凄みがある
そして泥沼にとことん入っていくジョニー(デ・ニーロ)の狂気は、ついにあらゆるものに対して銃を突きつけるまさにタクシー・ドライバーで演じたロバート・デ・ニーロの姿が重なる
そしてスコッセシ監督はロック好きまさに、そんな彼のロック好きが出ていて全体をロック調の音楽が鳴り響く
この映画を観ると、やっぱりマーティン・スコセッシ監督の映画には期待してしまうけれど、映画全体を覆う狂気を描いた映画をカジノ以降の作品に観られないのが残念だ
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