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映画において時間系列をバラバラにして、ラストシーンで鮮やかにパズルが完成するかのような映画と言えば、やはりクエンティン・タランティーノ監督のパルプフィクションが名作として挙げられる
この映画を観た時はタランティーノ監督は天才だと思ったしかし、その後はタランティーノ監督もキル・ビル、イングロリアス・バスターズのような鬼才ぶりは見せ付けているが、『パルプ・フィクション』を超える映画はまだ無いと言って良いだろう
他に時間系列をバラバラにした映画を撮る監督にアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督がいる例えばアモーレス・ペロスでは、事故現場に居合わせた3人のストーリーがオムニバス的に事故前後の出来事を犬(ペロスはスペイン語で犬の意味)を中心に描かれた傑作
他にベニチオ・デルトロ、ショーン・ペン、ナオミ・ワッツという豪華共演で1つの心臓をめぐり命の重さを描いた21グラム(この映画に関しては、時系列をバラバラにした意味が無いような気もするけれど)そして一発の銃声をきっかけにモロッコ、アメリカ、メキシコ、日本が結ばれるバベルも時系列シャッフル映画と言えるだろう
そんな前述したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督作品の脚本を務めてきたのが今回紹介するあの日、欲望の大地でを初監督したギジェルモ・アリアガ
今回の初監督作品に当たって、自ら脚本を担当しているだけにこれぞ時系列シャッフル映画
この映画は時系列をバラバラにした構成が非常に効果的母娘の3代に渡っての女性の本能を描いた映画だと言える
しかし、このエロそうな日本語のタイトルはセンスが無さ過ぎちなみにこの映画のタイトルはThe Burninng Plain・・・う~ん、直訳したら”燃える平原”と言ったところかなそれでは過去と現在、場所、人物が様々に交錯する『あの日、欲望大地で』を紹介します
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レストランのオーナーであるシルヴィア(シャリーズ・セロン)は、行きずりの男と寝ている
しかも彼女は人の居ない所で、自らに傷をつけているが・・・それは彼女の秘密の過去があった
ジーナ(キム・ベイジンガー)は夫と子供が3人居るが、夫との生活に満足出来ない彼女は妻子のあるニックと周りには何も無い平原にあるトレーラーハウスにおいて、不倫を重ねている
そんなジーナ(ベイジンガー)の姿を娘のマリアーナ(ジェニファー・ローレンス)は見ていて、彼女は次第に母親のジーナ(ベイジンガー)を避けるようになる
ジーナ(ベイジンガー)と浮気相手のニックはトレーラーハウスの爆発によって、2人とも死んでしまう
そして死亡したニックの葬式に息子のサンティアゴ(J・D・バルド)が居るが、そこへジーナ(ベイジンガー)の家族が現れ、ニックの残された家族を批判するが、そこで初めて出会ったサンティアゴ(バルド)とマリアーナ(ローレンス)は密かに付き合い、やがてマリアーナ(ローレンス)は妊娠するが・・・
ある日シルヴィア(セロン)の前に女の子を連れたメキシコ人の男性が現れたシルヴィア(セロン)はこのメキシコ人の男性を自分の家に連れ込もうとするが、実はこのメキシコ人の男はシルヴィア(セロン)に対してマリアーナと呼びかける
シルヴィア(セロン)はこのメキシコ人の男から逃れようとするが、このメキシコ人の男はしつこく彼女を追いかけるが・・・時間、人間、場所が交錯するこの人間ドラマは映画を観てください
母親の不倫に対して嫌悪感を抱いていた娘が、やがて母親と同じ過ちを繰り返してしまう血の宿命を感じてしまう
その娘が母親と同じ道を進んだ時に、母親の気持ちを理解するようになっていき、さらには自分には娘を育てる資格が無いことを悟るが・・・しかし、やっぱり女性の本能を見事に描いた傑作だと思う
時系列をバラバラにすることにより驚きのシーンが連続するのは、まさに時系列をシャッフルした効果が出ている
これは女性の苦しみだけでなく、再生のドラマになっているラストシーンも少し意味深で女性の人はもちろん、幅広い層に訴えかける映画です
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