褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 長い灰色の線(1955) 愛国心、伝統、誇り

2011年01月03日 | 映画(な行)
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 僕の大きな理想としては世界中が平和になること。日本の首相だったH山氏が好きな言葉の友愛
 ”日本は日本人だけの固有のものではない”という素晴らしい?友愛精神には僕も感動する部分はあったのだが尖閣諸島での出来事以来、僕だけでなく現実を知った日本人はたくさん居るだろう。

 グローバル社会において日本はもっと国際的に開かれた国にならないといけない言う意見が多くなってきているが、どうやら僕も含めてもっと本来の日本の姿を考えないといけないようだ。
 
 開かれた社会という声において外国人の参政権が叫ばれ、国際的な流れということで夫婦別姓なる議論が出てくる。そして皇室のあり方にも議論が出てくる。

 僕も国際化という言葉には非常に弱く、日本という国はダサいと感じることがあったのだがそのような考えを持っていたことは非常に反省しないといけないし、まさか多民族国家のアメリカの映画からそのようなことを教えられるとは我ながら非常に驚きだ。
 
 そんなあるべき日本の姿を教えてくれる切欠になりそうな今回紹介するアメリカ映画が長い灰色の線
 この映画はアメリカのウエストポイント(陸軍士官学校)を舞台にマーティー・マーという実在した軍曹が描かれている。
 監督は世界映画史に残る大巨人であるジョン・フォード
 彼についてはもう何の説明も要らない。西部劇の傑作駅馬車、荒野の決闘。ヒューマンドラマにおいて怒りの葡萄静かなる男わが谷は緑なりきなど名作が多々ある。
 
 彼の映画の魅力は”駅馬車”に代表されるような豪快なアクションを挙げる人が多いけれど、僕は”愚直なまでのユーモア”を彼の映画には感じる。
 特に彼の映画に登場してくる脇役はどこか馬鹿馬鹿しさを感じるけれど、憎めないキャラクターとして描かれている。
 ジョン・フォード監督ほど脇役を魅力的に描ける監督は、なかなか見当たらない。

 そして今回紹介する”長い灰色の線”におけるモーティー・マーという人物が前半はかなりの駄目キャラとして描かれているのだが、その描き方が流石はジョン・フォード

 どうしてアメリカの軍人、そしてアメリカの陸軍士官から日本のあり方がわかるのかそれでは長い灰色の線を紹介します

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 モーティー・マー(タイロン・パワー)が辞職命令に不満で大統領に撤回するように働きかける。彼がアイルランドからやって来て、ウエストポイントにやって来てからの50年間が語られる。
 アイルランドからやって来た青年のモーティー(パワー)はウエスト・ポイントに最初は給仕として働いていたが失敗ばかりしていた。やがて彼は兵隊になることを志願して軍隊の訓練を受けようとするが、体育の主任であるハーマン・ケラー大尉の助手になるように勧められ、彼はウエスト・ポイントで体育を教えることになる。
 
 やがてモーティー(パワー)はメアリー(モーリン・オハラ)と結婚し、彼はアイルランドに帰ることにしていたのだが、メアリー(オハラ)の計らいでウエスト・ポイントの中で暮らすようになる。
 やがてメアリー(オハラ)は妊娠して、モーティー(パワー)は教え子達から祝福され、今やウエスト・ポイントに愛着を感じていた彼は産まれた子供をウエストポイントに入れて学ばせようと思っていたのだが、不運にも死産
 落ち込むモーティー(パワー)とメアリー(オハラ)を慰める教え子たちの姿。

 やがて第一次世界大戦モーティー(パワー)の教え子達も戦場へ向かう。
 アメリカは戦争には勝つが、教え子達の戦死の報告が息子同然の教え子達の戦死に対してモーティー(パワー)とメアリー(オハラ)の心は痛む。

 年月が流れ、妻のメアリー(オハラ)は死に淋しさを感じるモーティー(パワー)だったが、そんな淋しさを癒すのが毎年ウエストポイントに入学して来る教え子達との交流だった

 アメリカ軍のエリート中のエリートであるウエストポイント前半はモーティー・マーの駄目キャラ振りが笑えるが、一転してモーティーと教え子達の交流の長い年月が駆け足で描かれる。
 二つの世界大戦における教え子達の死と、それと入れ替わるかのように新しくウエストポイントに入学してくる教え子達。悲しみと喜びの両方が伝わってくる映画。

 ヒューマニズムな点から観ても感動できる映画だけれど、ウエストポイントに流れる伝統、そして人種はバラバラなのにウエストポイント出身の若き兵士達の戦場へ向かっていく時の一丸となる愛国心、そしてウエストポイント出身であることの誇りなどが描かれていることも今の日本人には教えられる部分がある。

 国際化の波に日本の素晴らしい伝統愛国心誇りが最近ズタズタになってしまっているように感じるのは僕だけだろうか。日本と言う国のあり方を日本人自身が再確認する必要をこの映画を観ると感じます。
 
 ちなみに題名の長い灰色の線とは、軍隊の行進する姿を現しています

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