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最近日本の映画がヒットしているらしい?特に時代劇の公開が相次いでいる。しかしどうも日本の映画を観る気が起こらないな自分自身の中で最近の日本の映画は駄目だという先入観に侵されているのが1番の原因だけれど。
そんなわけで日本映画をあんまり観ない僕だけれど黒澤明監督の映画は別で、彼の映画はよく観ている彼の時代劇作品なら七人の侍は世界的名作と言われるのも当然の面白さとヒューマニズムがあり、用心棒や椿三十郎も娯楽時代劇として抜群に面白い
感動させる作品ならば生きる、社会派作品なら悪い奴(やつ)ほどよく眠る、サスペンスなら天国と地獄は抜群に面白い。
彼の映画は日本映画としての括りだけでなく、僕が今まで観た海外の映画と比較しても抜群の面白さがある。しかし彼の映画が日本だけでなく世界中からも絶賛されている理由の1つに巧みなストーリー展開があるだろう。七人の侍の面白い理由にアクション性がとり上げられることが多いが、ストーリー性の巧みさもこの映画を名作にしているのに貢献している。
そして今回紹介する黒澤作品の蜘蛛巣城は、そんな彼の映画の中でもストーリー性が光る作品。さらに能や歌舞伎のような日本的な伝統芸を感じさせる雰囲気をこの映画から感じられることが出来る。
原作はシェイクスピアのマクベスだけれど、黒澤明が撮るとここまで日本の文化が凝縮された映画になるのかと感心する。そしてこの映画の登場人物の山田五十鈴さんの悪女ぶりは非常に興味深い。それでは蜘蛛巣城を紹介します
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舞台は戦国時代。その迷路のように囲まれた森林によって鉄壁な防御を成すことから蜘蛛巣城と呼ばれる城があるが、敵国からの攻撃を受けている。そんな攻撃に対して武時(三船敏郎)と義明(千秋実)の2人の武将の活躍によって敵からの攻撃を防ぐ事に成功する。
武時(三船敏郎)と義明(千秋実)は蜘蛛巣城へ向かう途中に一軒の小屋を目にするが、そこに奇妙な老婆が居た。
その老婆は、武時(三船敏郎)と義明(千秋実)に対して奇妙な予言をする。”武時(三船敏郎)はやがて蜘蛛巣城の主になり、そして義明(千秋実)の息子はやがて蜘蛛巣城の主になる”
2人は老婆の予言に対して、城主に忠誠を誓っているためにそのような予言は信じていなかったのだが・・・。武時(三船敏郎)は妻の浅茅(山田五十鈴)に老婆の予言の事を話すと、その事を聞いた浅茅(山田五十鈴)の態度は豹変してしまい彼女は武時(三船敏郎)に城主を殺害するようにそそのかし、さらには親友であるはずの義明(千秋実)まで殺害するようにそそのかされ・・・今観ても強烈なインパクトを与えるラストシーンは是非映画を観てください
マクベスを日本の戦国時代の下克上と融合させるストーリー展開の妙。そして日本の伝統芸が見事に取り入れられたこの映画は世界に日本映画のレベルの高さを見せ付けた作品と言える
その霊的な雰囲気は当時の撮影技術においてモノクロ映画の奥深さを感じる事が出来るし、ラストシーンの壮絶さは映画史に残したい名シーン。彼の凄さは世界共通です
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