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タイトルを見て、普通の日本人はどんな内容なのかさっぱり想像できないと思いますが、NARCの意味は麻薬捜査官、密告者で一般的には使われない俗語。刑事2人がケンカしながら協力し合って事件を解決しようとする、よく見かける刑事映画。この手の映画の多くは、2人の刑事の軽妙なトークを楽しみ、最初は仲が悪い刑事2人が次第に篤い友情で結ばれていく様子に感動するパターンが多い。そんなパターンを期待して、NARC/ナークを観てしまうと、ちょっとショックを受けるかもしれない。ちなみに今回登場する2人の刑事はひたすら真面目な顔をしてギャグを言わない。
ヒゲ面で見た目はお世辞にも格好良いと言えない刑事2人が、麻薬組織に潜入捜査中に殺害された刑事の犯人を探し出そうとするサスペンスと言うのが表向きの内容。しかし、この映画の凄いところは後半に起こる怒涛の二転三転する展開及びその過程。途中の伏線がしっかり張られており、非常に親切設計な作りのおかげで、記憶力の悪い僕が観ていても『ああ~、あのシーンはそういうことだったんだ』とごく自然に頭の中に入ってくる。
そしてもう一つの見所として安い給料で命の危険に晒される刑事の仕事って決してカッコ良く無いし、本当に色々と大変なんだということがよく理解できること。刑事2人の心の苦しみ、悩み、葛藤が痛いほど伝わってくる。サスペンス、謎解き、人間ドラマとしてもお勧めできるNARC/ナークを紹介します
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麻薬捜査官のテリス(ジェイソン・パトリック)は麻薬密売人を追いかけ、市民に危害を加えた逃亡者を射殺するが、流れ弾が一般市民も巻き込んでしまう。自責の念に駆られたテリス(パトリック)は辞職を決意するが、上司から復職の条件として同じ麻薬捜査官のガルベスが惨殺された事件の捜査を指示される。
テリス(パトリック)の優しい妻は、夫が再び命の危険にさらされる職業に復帰することに猛烈に反対していたのだが、彼は責任感からガルベスの殺害事件の捜査を引き受けてしまう。
テリス(パトリック)と一緒に捜査する仲間に、殺害されたガルベスとは大の親友であったオーク(レイ・リオッタ)と組むことになる。オーク(リオッタ)の捜査方法はとにかく荒っぽく、そして怒鳴り声がうるさい
テリス(パトリック)とオーク(リオッタ)は最初はお互いを上手くいかない雰囲気が漂っていたが、捜査を進めていく中で次第に友情に近いものが生まれる。しかし、やがてテリス(パトリック)はオーク(リオッタ)の行動に不審な点があることに気付き・・・二転三転する怒涛の展開、衝撃の真実は映画を観てください
麻薬捜査官ならきっとこんな辛い事があるかもと思います。この映画の結末は衝撃的というよりも、観ている側に深く切ない感情を抱かせます。
ちなみに監督は最近は特攻野郎Aチーム THE MOVIEを撮ったジョー・カーナハン。相当記憶力の良い人にはスモーキン・エース/暗殺者がいっぱいが楽しめるか?と思います。
市民を射殺したことに自責の念に駆られ、奥さんに危ない刑事の仕事に戻らないでとアドバイスされるテリスを演じたのがジェイソン・パトリック。今回はヒゲ面で格好良く見えませんが、ヒゲを剃ったら実はオトコマエみたいです。スピード2の主演、告発のときにも出演していました。
そして親友のガルベスの弔いのために鬼のような形相と大きな怒鳴り声で犯人を見つけることに異常な執念を見せるのがレイ・リオッタ。あまりにも太っていたのが驚きでした。彼の代表作となるとグッドフェローズ、そしてシューレス・ジョーを演じたフィールド・オブ・ドリームスということになりますが、不法侵入の悪徳警官が印象的。そしてレクター博士シリーズのハンニバルのとても可哀相な姿は映画史上最も酷い役だったと思います。なかなか個性的な俳優さんだということがここに挙げた作品だけでもわかります。
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