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野球映画と言っても、野球のシーンよりもフロント業務のシーンが面白い、いっぷう変わった野球映画が今回紹介するマネーボール。スターを集められない貧乏球団が、いかにして常勝チームとして成り上がって行くのか。そんな過程が楽しめ、またある人にとっては、実際の自分の仕事においても役立てることが出来ないものかと思わず考えさせられる
打率や本塁打よりも、四死球を選んででも塁に出る出塁率、防御率よりも与四死球の少ない投手を重要視するマネーボール理論。当時のメジャー・リーグの世界においては画期的?だったマネーボール理論によって、頑固で偏屈な思考回路に陥ってしまった老人以上に自らの信念を病的なまでに貫き通そうとする若手GM(ゼネラル・マネージャー)が主人公だ。
旧態依然としたベテランスカウトマン、監督等から猛反発を喰らいながらも、まるで野球経験の無い有名大学出身のオタク系太っちょ君を自らのブレーンにして、これまでの伝統を打破しようと悪戦苦闘する様子は、何だか現大阪市長の姿が重なって見えるが、主人公のGMは現在でも実在しているし、実話がベースになっている。
さて、この映画の面白いところは前述したように野球場での試合のシーンよりも、GMと選手との交渉場面。特に球場内のロッカーにGMがいきなり現われて、選手にトレード通告するシーンは流石はメジャー・リーグと思わせる。『今すぐに何時何分の飛行機に乗って、何処何処のチームへ行ってくれ!』といった感じだ。
昨日までアメリカの西海岸のシアトル・マリナーズでプレーしていたのに、いきなり今日になって東海岸のニューヨーク・ヤンキースでプレーすることになったイチローや、つい最近メジャーに昇格したと思ったら、2ヵ月後には戦力外通告を受けてしまった松井秀喜などをよく知っている日本人にとっても、様々な想いに浸ってしまうシーンが展開する。
いかにして貧乏球団が20連勝を達成するほどの常勝軍団になり得たのか、そしてGMである主人公の最後に見せる決断に対して観ている我々はどのような感想を持つのかを考えさせられるマネーボールを紹介します
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2001年のポストシーズンにおいて、オークランド・アスレチックスは強豪ニューオーク・ヤンキースに敗れて、ワールド・シリーズへの挑戦を断たれる。オークランド・アスレチックスの若きGM(ゼネラル・マネージャー)であるビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、今オフに移籍確実のスター選手達が抜けていくことに対する穴埋めに悩んでいた。
貧乏球団ゆえに資金のやり繰りが出来ずに、選手の補強の見通しが立たず、このままでは来期のチームの成績は低迷をまぬがれない。
ある日、他球団のオフィスへ選手のトレードの交渉に行くと、そこにスタッフとして働いていたオタク系で見た目もパッとしない超有名大学出身のピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)と出会う。
野球経験は無いが、変わった視点から膨大なデータを収集して分析するピーター・ブランド(ヒル)の理論に興味を持った、ビリー(ピット)は彼を引き抜き、自らの補佐に据える。
ビリー(ピット)は他球団からはまるで評価されていないが、ピーター・ブランド(ヒル)の理論では高評価の選手を低予算で次々と獲得。そんなやり方にスカウトマンや現場の監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)らの反発を生み、開幕当初はまるで成績が上がらなかったのだが・・・強烈な信念でチームを立て直していくビリー・ビーンの行動は映画を観てください
監督はベネット・ミラー。この人のお勧め作品は作家トルーマン・カポーティが傑作冷血を誕生させた秘話を描いたカポーティがお勧め。
非常に寡作ですが、もっとたくさん映画を撮って欲しいし、今後も楽しみな監督です。
主演は説明不要の大スターブラッド・ピット。確かに格好良いのですが、最近は渋みも出てきました。元々演技の幅が広い俳優なだけに今後も注目したいですが、個人的にはカリフォルニアで見せたような超の付く悪役がもう一度観たいです。
名門大学の出身で、ビリー・ビーンの貴重な補佐役を演じたジョナ・ヒル。実はこの人の作品は殆んど観ていません。お勧め作品があったら逆に教えて欲しいです。
監督役でフィリップ・シーモア・ホフマンが出演しています。今回は出番が少なかったのが残念。この人のお勧めは同じ監督のカポーティ。主役、脇役と多くの名作に出演しています。今となってはアル・パチーノ主演のセント・オブ・ウーマン/夢の香りの生徒役が非常に貴重だったように思えます。
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