褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 女の都(1980) イマジネーション豊かです

2012年09月16日 | 映画(あ行)
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 電車を利用することが多いが、乗車席に座って外の風景をボッ~と見ている時間がけっこう好き。特に電車の中から見る田舎の景色を見ていると、ちょっと感傷的になっている自分の新しい面が発見できたりして良い気分になるのだ。
 つい最近も電車に乗っていて、いつもの如く外の景色を見ていたら、僕の前にとっても綺麗で胸の大きい女性が座ってきた。その瞬間から俺は外の景色を見ながらも、頭の中は目の前に座っている女性のことで精一杯で外の景色は全くどうでもよくなってしまった。こんな気持ちは女性は全く理解できなくても、男性諸君ならば大いに賛同してくれるはずだ。

 さて、今回紹介する映画女の都は、まさにそんな俺みたいな外の景色よりも目の前に座った女性が気になって仕方のない男性が主人公。しかし、この男性が俺と違うのは年齢が初老に達するぐらいの年配というだけでなく、目の前に座っていた女の人が電車から降りると自分も電車を降りて、女の人を追いかけてしまうところ。流石の俺でも、わざわざ当初の目的を変更してまでも電車を降りてストーカー行為には及べない。
 電車を途中下車してまで、森林深くまで女性を追いかける男性主人公にさまざまな悪夢が襲い掛かるのがだが、果たしてこれは世の中のエロい男性に向けたお仕置きを目的とした映画なのか?、それともいつまで経っても頭の中はエロイことばかり考えている男のアホさを女性に理解してもらうための映画なのか?

 綺麗な女性にフラフラ付いていくかと思えば、男性の強敵であるフェミニストの女性に攻撃されかかったり、年を増した太ったおばさんから逆レイプを喰らいそうになったり、ラリッタ女性たちが乗った車に轢かれそうになったり、お尻の綺麗な美少女についつい喜んで付いて行ったり、巨根博士の女性1万人斬り達成記念に紛れ込んだら、その中に自分の奥さんが居た等等、情けない男性の行動及び頭の中を描いた映画だが、一体全体どのような人が今回紹介した女の都を楽しめるのか

 しかし、前述したような素っ頓狂な出来事を意外にも楽しめる人がいるかもしれないと同時に、実は映画史に偉大なる監督として名を遺すフェデリコ・フェリーニ監督の豊かなイマジネーションを楽しむための映画というのが、この映画の正しい見方。そのイマジネーションが猥雑だったり、理想の女性を求めすぎたり、男にとっては虚しい現実であったり、ちょっと驚いたり笑えたりでフェデリコ・フェリーニ監督の内面が赤裸々に語られている非常に興味深い作品になっている。

 とにかくフェデリコ・フェリーニ監督の初期の傑作群に大いに感動した人、男性でエロい人、男性の考えていることを理解したい女性にお勧めしたい女の都を紹介します

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 電車の中から心地良く外を眺めていたスナポラツ(マルチェロ・マストロヤンニ)の前の席に、サングラスを掛けたイカシた女性が座る。その女性を好奇心旺盛で見ていたスナボラツ(マストロヤンニ)だったが、彼女がトイレへ行こうと立ち上がると、スナボラツ(マストロヤンニ)も一緒にトイレまで付いて行ってしまう。
 トイレの中で行為に及ぼうとしていたのだが、途中で女性は下車してしまい、森林の方へ向かって歩いていってしまった。
 
 すっかりこの女性に興味を持ってしまったスナボラツ(マストロヤンニ)もまるで釣られるかのように途中下車して、女性を森林まで追いかけていくが、大きなホテルにたどり着く。ホテルの中に入ると、先ほどの女性の姿も見えたが、他にもたくさんの女性が居て大喜びのスナボラツ(マストロヤンニ)だったが・・・女好きの男性に次々襲いか掛る悪夢の様子は映画を観てください



 監督は前述したようにイタリア映画に燦然と名を遺す巨匠中の巨匠フェデリコ・フェリーニ。個人的には大好きな監督。特に初期作品の青春群像ガビリアの夜甘い生活に到る作品は個人的にベスト100に入るほど好きな作品。
 8 1/2以降の作品も非常に評価の高い作品を撮り続けていますが、突拍子なイマジネーションは凄いと思うものの、初期作品に見られる心の奥底まで震える感動的な部分がすっかり抜けてしまったのが残念に思います。

 主演のマルチェロ・マストロヤンニはイタリアを代表する名優。ひたすら女タラシの人物を軽妙に演じる印象が強いです。多くのフェデリコ・フェリーニの作品に出演していますが、前述した甘い生活における主人公が虚無感に襲われる様子が、日本人が想像するローマではなくて、廃墟と化したローマが描かれていて興味深く、お勧めです。
 他にヴィットリオ・デ・シーカ監督、ソフィア・ローレン共演の名作ひまわりはあの音楽が有名ですが、戦争によって引き裂かれる男女の姿に感動するお勧め作品です

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