褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 しあわせな孤独(2002) 個人的には最も好きな恋愛映画です

2012年11月02日 | 映画(さ行)
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 恋愛映画というのは男女に関係なく独りぼっちで観ていても何となくつまらない。やっぱりラブラブな恋人同士で観てこそ恋愛映画は楽しい。しかし、今回紹介する恋愛映画しあわせな孤独は、本当に恋人同士で観てお互いの愛を深く確認できる映画なのか

 もうすぐ大学卒業を控えているヨアヒム(ニコライ・リー・カース)と23歳の女性でコックをしているセシリ(ソニア・リクター)は、とてつもなくラブラブで婚約を交わす。
 ある日、いつも通りラブラブでセシリ(ソニア・リクター)が運転していた車に一緒に乗っていた2人だったが、ヨアヒム(ニコライ・リー・カース)が車から降りて『愛しているよ』と声をかける間もなく、すぐ側を通り過ぎようとした別の車に豪快に衝突されてしまう。ヨアヒム(ニコライ・カー・リース)は何とか命は助かるが、首から下は完全にマヒ状態に陥ってしまう

 ヨアヒム(ニコライ・リー・カース)を轢き飛ばしたのは医師であるニルス(マッツ・ミケルセン)の妻であるマリー(パプリカ・スティーン)。彼女は娘のスティーネ(スティーネ・ビェルレガード)と口論していて、前方をよく見ていなかったのだ。ヨアヒム(ニコライ・カー・リース)はニルス(マッツ・ミケルセン)が働く病院に運ばれるが、彼は一生を寝たきりで過ごさなければならなくなる。
 すっかり人生に絶望してしまったヨアヒム(ニコライ・カー・リース)は恋人のセシリ(ソニア・リクター)の必死の介護にも冷たい態度で応じ、セシリ(ソニア・リクター)も次第に精神的に疲れてくる。そんな彼女を慰めようとニルス(マッツ・ミケルセン)は彼女の話し相手になってやるが、いつしかセシリ(ソニア・リクター)とニルス(マッツ・ミケルセン)の2人は本気で愛し合うようになり・・・

 前半のアマ~い恋人同士のイチャつきぶりは馬鹿カップル同然にも見えなくもない。しかし、そんなアマ~いシーンがあったけ?と思わせるほどの超ヘビーな展開に突き進む。抜群にインパクトのある衝突シーンから、とにかく浮気、不倫を繰り返すセシリ(ソニア・リクター)とニルス(マッツ・ミケルセン)の行動が、ばれそうでヤバイヤバイと思って観ていると、これ以上の無いぐらいの最悪の展開でバレてしまう。
 そして登場人物たちのブレブレに揺れ動く心理の変化の描き方が露骨過ぎて、恋愛映画にしては二転三転の様相を見せて、観る者を引き付ける。『許す、許さない』『帰れ、帰って来て』『浮気相手、やっぱり家族』『こっちの男、やっぱりあっちの男』・・・とにかく登場人物の誰もが悩み、苦しみ、もがき、そして傷つくのだ。
 そんな傷ついた登場人物たちに訪れる結末は果たして?決してハッピーエンドでは無いですが、ボロボロの中に小さな希望を感じることができるしあわせな孤独をぜひ観てください

しあわせな孤独 [DVD]
アナス・トーマス・イエンセン
メディアファクトリー


 監督はデンマーク人の女性スサンネ・ビア未来を生きる君たちへでアカデミー外国語賞を獲るなどの実力派監督。彼女の映画は本当に考えさせられる映画ばかりでお勧め作品が多いです。アフター・ウェディング、ベニシオ・デル・トロ、ハル・ベリー共演の悲しみが乾くまでは特にお勧めです。

 家族と浮気相手の狭間で揺れる医師であるニルスを演じるのがマッツ・ミケルセン。デンマークを代表する俳優で最近はハリウッド映画でもよく見かけます。本作と同じくスサンネ・ビア監督のアフター・ウェディング、悪役が印象的な007カジノロワイヤルタイタンの戦いあたりがお勧めです。

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