褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 ミスター・ノーバディ(2009) 人生選択の連続です

2013年06月23日 | 映画(ま行)
 今までの人生を振り返ると『あの時、ああすれば良かった、こうすれば良かった、それなのに、ああ~それなのに』と後悔することの連続。しかし、人生なんていうのは常に選択の連続。たとえ違う選択をしたとしても果たして現在よりも良い結果が出ただろうか?その一瞬では正しい選択をしたとしても、次から次へと膨大な枝分かれ状になって選択肢が増えてくるが、その時果たして自分は正しい選択を常に行えるのか?そもそも正しい選択とは何か?俺の人生において、目の前に一本道が開けていれば、こんなにも悩むことは無いのに。例えそれが地獄へ向かう一本道でも

 そんな俺と同じような悩みを抱える人間にお勧めしたいのが、今回紹介する映画ミスター・ノーバディ。ゆうに百歳を超えた老人が死を迎える寸前に語る、今まで経験した数々の選択場面とは如何なるものだったのか?人生の選択の意味をわかったとき、悩める観客は大いに感動する。逆にサッパリ意味がわからなかった人は、更なる深い悩みに陥ってしまう。

 
 しかし、この映画の凄いところは選択肢の結末を全てを140分で描き切ってしまうところ。普通の映画なら二者択一の選択があれば、どちらか片一方しか描かない。しかし、この映画は最初に二つの選択肢があれば、両方とも描いて、さらにその先に枝分かれになっていく選択肢の結末を全て描き切ったこと。140分の中で一体何本のストーリーを作ってしまったのか?

 
 どれだけ長生きしても人生はたった1つだけのはず、果たしてこの老人が語る普通の人間には理解できない凄まじい人生とは如何なるものか?
 時代は2092年の近未来。科学の大いなる進歩のおかげで人間は死ぬことがなくなった素っ頓狂な世界。しかし、たった1人だけ、そんな有り難い恩恵を受けずに、118歳まで生き続けている老人ニモ(ジャレッド・レト)は今や死ぬ寸前。最後の死人となるニモ(レト)の様子は全世界的に報道されていて、死なない人間たちの間では大いなる興味の的だ。

 ご臨終間近のニモ(レト)の元に記者がやって来て、彼のこれまでの人生を知るためにインタビューするのだが、ニモ(レト)の語る今までの人生はどう考えても論理破綻している。両親が離婚したとき『父に付いて行ったのか、母に付いて行ったのか』『いったい、3人のオネエちゃんのうち誰と結婚したのか、または愛し合ったのか』等が全く理解できない。
 まるで、あらゆることを同時進行でこなしてしまったニモ(レト)とは、そもそも何者なのか、それともすっかりボケてしまった老人の話を聞かされただけなのか?
 果たしてニモ(レト)が語る多くの人生のうちで、真実は一体・・・

 冒頭から鳩がエサを食べる実験が出てくるなど、色々とイマジネーションを刺激するシーンがたくさん出てくる。そして何だか色々と哲学的な台詞が出てくるのが非常に印象的。そんな印象的な台詞として一つ例を挙げると・・・悲しいことに何一つ覚えていない。
 カメラワーク、色彩の使い方、映像など色々とテクニックを使っているところも、この映画の見所の一つ。いくつかのストーリーが平行に進み、先へ進むほどさらに枝分かれ状になっていくストーリーは観ていてパニックになるどころか、色々な映像テクニックの御かげで、それほどややこしくも無いので、1人だけ意味がわからず置いてけぼりを喰らうことはないだろう。

 しかし、ニモ(ジャレッド・レト)の彼女役が3人出てくるが、その内の1人であるサラ・ポーリーが、えらく太ったように見えたのが気になった。あれはマジで太ったのか、それとも役作りか?個人的には非常に気になった。
 今までの人生を大いに後悔している人、これからも続く人生について不安に感じている人、きっとミスター・ノーバディを観れば、まるで仏陀のごとく煩悩から解放されると思います

ミスター・ノーバディ [DVD]
ジャレット・レト,ダイアン・クルーガー,サラ・ポーリー
角川書店


 監督はベルギーの俊英、ジャコ・ヴァン・ドルマル。まだ3本しか監督していませんが、トト・ザ・ヒーローはお勧め。ミスター・ノーバディと同じような場面もありました。これからも期待できる映画監督です。

 主演のニモを演じるのがジャレッド・レト。この人のお勧めはダーレン・アロノフスキー監督、ジェニファー・コネリー競演の麻薬、薬物の怖さを描いたレクイエム・フォー・ドリームがお勧め、他にアンドリュー・ニコル監督、ニコラス・ケイジ競演のロード・オブ・ウォーがお勧め。

 ニモの彼女役でダイアン・クルーガーが出演しています。金髪碧眼の俺の好みにドストライクの女優。ハリウッド以外にもあらゆる国の映画に出演する国際女優。ブラッド・ピット主演のトロイ、ニコラス・ケイジ主演の大ヒット映画ナショナル・トレジャー、クエンティン・タランティーノ監督のイングロリアス・バスターズで有名。ここでお勧めするのは戦場のマリア、そしてビレ・アウグスト監督の主にネルソン・マンデラの刑務所生活を描いたマンデラの名もなき看守がお勧めです。

 チョッと前述したサラ・ポーリー。最近は監督にも挑戦するなどマルチな活躍をしています。ちなみに死ぬまでにしたい10のことでスターになった印象があります。
 他にイザベル・コイシェ監督、ティム・ロビンス競演のあなたになら言える秘密のこと、そして子役時代に出演したテリー・ギリアム監督のバロンがお勧めです

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競馬 宝塚記念予想  出走メンバー表を見ましたが・・・

2013年06月23日 | 競馬予想

宝塚記念予想


 オルフェーヴルが出走を回避したり、ショボイ条件馬がヤケクソで挑戦するなど、なんだか非常に複雑な気分になる今年の宝塚記念。正直なところ、これだけ予想に気合いの入らないGⅠレースって何時以来だろう。
 ハッキリ言って3強が他の馬を圧倒している気もするし、すんなりと1~3着までを占めてしまうのか。

 俺の競馬の予想は安田記念を的中させたのだが、しかし俺の知り合いの松永君からひどいことを言われてしまった。『安田記念が的中した後は、まるで予想がボロボロですね』。
 確かにその通り。しかし、松永の言葉が俺のすっかり冷め切ったハートを熱くさせた。こうなったら3強を本命にせずに、もっと違う馬を本命にして格好良く馬券を的中させるのだ。ちななみに俺が本命に挙げる馬は8歳馬のお年寄り。とにかく俺に勇気と希望を与える大逃げを見せてくれ
 
 ◎ 5 シルポート
 ○ 3 フェノーメノ
 ▲ 6 トーセンラー
 ▲10 ゴールドシップ
 ▲11 ジェンティルドンナ
 △ 8 ナカヤマナイト
 × 4 ダノンバラード
 × 7 スマートギア

 俺の本命は5番のシルポート。今回の3強と呼ばれる馬を負かすには、逃げ馬しかいないだろう。そんなわけで完全たる逃げ馬であるシルポートに渾身の◎を打つ。ラッキーなことに他に逃げ馬も居ないし、ペースもいつもより落として逃げることができそう。この馬には絶好の展開が待っている。この馬が最も力を発揮しやすい距離は1800~2200までの距離だと思う。ちなみにシルポートの名前の由来は、海外のゴルフ場から取ったらしい。ちなみに最近の俺は金が無くてゴルフに行き難い状況。俺が堂々とゴルフに行けるように、とことん逃げまくれ

 対抗には3番のフェノーメノを挙げる。天皇賞のときは自信を持って本命を打ったのだが今回勝てることができるのか。3強の中では最も安定感があり、自在性があるのもこの馬。本当はこの馬に本命を討ちたかった

 単穴には3頭挙げていますが、今さら説明することはないでしょう 
 △と×印馬が何の根拠も無く、気合いだけで印をつけました。
 
 しかし、3強対決ムードが漂っていますが、とにかく良いレースが観たい。そして全馬無事に走り終えることを祈ってます。

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 5
 2着 3、6、8、10、11
 3着 3、4、6、7、8、10、11

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3、6、10、11
 2着 5
 3着 3、4、6、7、8、10、11

 買い目 三連単フォーメーション
 1着 3
 2着 6、8、10、11
 3着 5                           合計 58点

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