生まれも育ちもニューヨークのウディ・アレン監督。以前はもっぱらニューヨークを舞台にした映画ばかり撮っていたのだが最近はロンドン、バルセロナ、パリなど海外を舞台にした作品が多い。そんな彼が再びニューヨークを舞台にした作品を撮ったとして話題になったのが今回紹介する人生万歳!だ。タイトル名だけから想像すると、生きる気力がフツフツと湧いてくる人生賛歌の映画のように思われるかもしれないが、自虐ネタで笑わせるのが得意の監督なだけに内容も、なかなか一筋縄ではいかないストーリー展開が繰り広げられる。
ウディ・アレン監督の全く知らない人のために、少しこの人のことを補足しておこう。見た目はハッキリ言って俺の方が断然格好良く、オーラーの無いくたびれた感じのおっさん。しかし、不思議なことに俺よりも随分とモテモテ。自分の監督作品に出演している女優と浮名を流し、かつては名作ローズマリーの赤ちゃんやウディ・アレン作品にも度々出演していた名女優ミア・ファローと同居していたこともあった。
しかし、ミア・ファローの養女である韓国系アメリカ人の女の子に手を出してしまい、ミア・ファローと別れて手を出した35歳年下の彼女と結婚してしまう。今でこそ日本でも45歳年下の女の子と結婚している芸能人がいるように大して驚くことではないのかもしれないが、さすがに当時の同居している彼女の養女にチョッカイをかけて、結婚までしてしまったことには驚いた。
ちなみにウディ・アレン監督は自分自身を映画の登場人物に反映させることでも有名。もちろん彼のロリコン癖は他の作品同様、本作品においてもストーリーの根幹を成す。
足を引きずった老人と金髪で胸元をチラチラさせている21歳の女の子の同居生活が描かれているが、ウディ・アレン監督の経歴を知る者にとっては少々気持ち悪さを感じるのが事実。そんなことを考えると、俺の補足した説明は余計だったかもしれない
さて、本作の内容だが年の差カップルの夫婦生活の実態を見せるエロ映画、と言うのは嘘。毒舌満開の偏屈ジジイと少々頭が悪そうだが超ポジティヴシンキングのノーテンキ娘のやり取りが笑える、ロマンティックコメディ風
2人のまるで噛み合わない会話は爆笑物だが、ところどころでウディ・アレン監督らしさが色濃く出ている。会話を通して政治、宗教、人生について皮肉いっぱいの台詞がポンポン出てくる。馬鹿を装っていながらインテリをさらけ出している所は、まさにウディ・アレン節が炸裂。
そんなウディ・アレンらしさが一杯詰まったストーリーとは如何なるものか。
ボリス(ラリー・デヴィッド)は、昔はノーベル物理学賞を取るかもしれないと言われていたが、今ではすっかり偏屈な老人になってしまい、そこら中で毒舌を吐きまくっている。
ある日、ボリス(デヴィッド)が家に帰ると、若い女の子のメロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)が待ち伏せしていた。メロディ(レイチェル・ウッド)はアメリカ南部からニューヨークへ出てきたのだが、実は家出娘。彼女はお腹が減っていることを言い訳に、嫌がるボリス(デヴィッド)を振り切って無理矢理、家の中に入ってくる。
すっかりメロディ(レイチェル・ウッド)は今まで出会ったことの無いタイプ(当たり前か?)の男性であるボリス(デヴィッド)に惹かれ、世にも奇妙な夫婦生活が始まるのだが・・・
最初はボリス(ラリー・デヴィッド)はまるで世間知らずなメロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)を馬鹿にするのだが、次第に2人の距離感が近くなっていくのが、なかなか楽しい。
登場人物は当然ながら2人だけでは無く、他にも出てくるのだが各々が今までの人生観が変わってしまう所が面白くもあり、余韻を残す。ちょっと頭の良い大人から普段から脳ミソを使うことが苦手な人まで幅広くお勧めできる人生万歳!。ウディ・アレン監督作品の初心者にはこの映画を観ることから始めては如何かな
監督は前述したようにウディ・アレン。最近は猛烈な勢いで次から次へと新作を発表しているような気がしますが、その豊富で柔軟なアイデアには感心するばかり。個人的に彼の監督作品で最も好きなのはカイロの紫のバラ。そう言えば、この映画の主人公は前述したミア・ファローでした。
比較的最近の作品ではヒュー・ジャックマン、スカーレット・ヨハンソン競演のタロットカード殺人事件、実在した芸術家が次々と登場するのが楽しいミッドナイト・イン・パリがお勧め
かなり能天気なメロディを演じるのが若手実力派女優のエヴァン・レイチェル・ウッド。まだ若いのに既に多くの名作に出演しています。アンドリュー・ニコル監督、アル・パチーノ主演のシモーヌ、ダーレン・アロノフスキー監督、ミッキー・ローク主演のレスラー、ロバート・レッドフォード監督の声をかくす人、そしてユマ・サーマン競演のダイアナの選択は特にお勧めです。
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ウディ・アレン監督の全く知らない人のために、少しこの人のことを補足しておこう。見た目はハッキリ言って俺の方が断然格好良く、オーラーの無いくたびれた感じのおっさん。しかし、不思議なことに俺よりも随分とモテモテ。自分の監督作品に出演している女優と浮名を流し、かつては名作ローズマリーの赤ちゃんやウディ・アレン作品にも度々出演していた名女優ミア・ファローと同居していたこともあった。
しかし、ミア・ファローの養女である韓国系アメリカ人の女の子に手を出してしまい、ミア・ファローと別れて手を出した35歳年下の彼女と結婚してしまう。今でこそ日本でも45歳年下の女の子と結婚している芸能人がいるように大して驚くことではないのかもしれないが、さすがに当時の同居している彼女の養女にチョッカイをかけて、結婚までしてしまったことには驚いた。
ちなみにウディ・アレン監督は自分自身を映画の登場人物に反映させることでも有名。もちろん彼のロリコン癖は他の作品同様、本作品においてもストーリーの根幹を成す。
足を引きずった老人と金髪で胸元をチラチラさせている21歳の女の子の同居生活が描かれているが、ウディ・アレン監督の経歴を知る者にとっては少々気持ち悪さを感じるのが事実。そんなことを考えると、俺の補足した説明は余計だったかもしれない
さて、本作の内容だが年の差カップルの夫婦生活の実態を見せるエロ映画、と言うのは嘘。毒舌満開の偏屈ジジイと少々頭が悪そうだが超ポジティヴシンキングのノーテンキ娘のやり取りが笑える、ロマンティックコメディ風
2人のまるで噛み合わない会話は爆笑物だが、ところどころでウディ・アレン監督らしさが色濃く出ている。会話を通して政治、宗教、人生について皮肉いっぱいの台詞がポンポン出てくる。馬鹿を装っていながらインテリをさらけ出している所は、まさにウディ・アレン節が炸裂。
そんなウディ・アレンらしさが一杯詰まったストーリーとは如何なるものか。
ボリス(ラリー・デヴィッド)は、昔はノーベル物理学賞を取るかもしれないと言われていたが、今ではすっかり偏屈な老人になってしまい、そこら中で毒舌を吐きまくっている。
ある日、ボリス(デヴィッド)が家に帰ると、若い女の子のメロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)が待ち伏せしていた。メロディ(レイチェル・ウッド)はアメリカ南部からニューヨークへ出てきたのだが、実は家出娘。彼女はお腹が減っていることを言い訳に、嫌がるボリス(デヴィッド)を振り切って無理矢理、家の中に入ってくる。
すっかりメロディ(レイチェル・ウッド)は今まで出会ったことの無いタイプ(当たり前か?)の男性であるボリス(デヴィッド)に惹かれ、世にも奇妙な夫婦生活が始まるのだが・・・
最初はボリス(ラリー・デヴィッド)はまるで世間知らずなメロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)を馬鹿にするのだが、次第に2人の距離感が近くなっていくのが、なかなか楽しい。
登場人物は当然ながら2人だけでは無く、他にも出てくるのだが各々が今までの人生観が変わってしまう所が面白くもあり、余韻を残す。ちょっと頭の良い大人から普段から脳ミソを使うことが苦手な人まで幅広くお勧めできる人生万歳!。ウディ・アレン監督作品の初心者にはこの映画を観ることから始めては如何かな
人生万歳! [DVD] | |
ウディ・アレン | |
アルバトロス |
監督は前述したようにウディ・アレン。最近は猛烈な勢いで次から次へと新作を発表しているような気がしますが、その豊富で柔軟なアイデアには感心するばかり。個人的に彼の監督作品で最も好きなのはカイロの紫のバラ。そう言えば、この映画の主人公は前述したミア・ファローでした。
比較的最近の作品ではヒュー・ジャックマン、スカーレット・ヨハンソン競演のタロットカード殺人事件、実在した芸術家が次々と登場するのが楽しいミッドナイト・イン・パリがお勧め
かなり能天気なメロディを演じるのが若手実力派女優のエヴァン・レイチェル・ウッド。まだ若いのに既に多くの名作に出演しています。アンドリュー・ニコル監督、アル・パチーノ主演のシモーヌ、ダーレン・アロノフスキー監督、ミッキー・ローク主演のレスラー、ロバート・レッドフォード監督の声をかくす人、そしてユマ・サーマン競演のダイアナの選択は特にお勧めです。
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