褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 タロットカード殺人事件(2006) なかなかオチが決まってます

2018年08月13日 | 映画(た行)
 かつてはニューヨークを舞台にした映画を撮り続けてきたウディ・アレン監督。しかし、ニューヨークに飽きてしまったのか、それともニューヨークでの居心地が悪くなってしまったのか、一時のことだがロンドンを舞台にした映画を三作連発で撮ることになる。今回紹介するのは三連発の二作目にあたるタロットカード殺人事件。サスペンス仕立てであるが、遊び心満載の笑える作品になっている。
 ニューヨークからロンドンを舞台に変わったからと言って何かが変わるわけでもないだろうと思っていたが、さすがは名匠ウディ・アレン。イギリス特有の階級社会を見事に活かしきった作品を作り上げてしまった。そして、お得意の自虐的ギャグは本作でも絶好調。更に楽しいのはボインの女の子のスカーレット・ヨハンソンが観ている者の目を楽しませてくれること。

 まるでお爺ちゃんとお孫さんぐらいの年の差コンビニよる素人探偵2人組が難事件に挑むストーリーとは如何なるものか。
 休暇でロンドンにやって来ているジャーナリスト志望の女子大生サンドラー(スカーレット・ヨハンソン)はマジックショーを見に行くと、身なりの冴えない老マジシャンであるシド(ウディ・アレン)からいきなり指名され、人体が消える魔防箱の中に入れさせられる。
 驚いたことにサンドラーは魔法箱の中で先日亡くなった有名ジャーナリストの亡霊と遭遇。そして亡霊から巷を騒がしているタロットカード殺人事件の犯人が貴族階級に属するハンサムなピーター(ヒュー・ジャックマン)であることを知らされる。
 犯人探しに興味をもったサンドラーは嫌がるシドを巻き込んでピーターに近づくのだが・・・

 幽霊が時々現れて犯人の名前を教えてくれるだけでなく、証拠品のタロットカードの場所も教えてくれたりで、けっこう簡単に事件解決といきそうなものだが、これがそうは簡単に行かない。サンドラーの美貌とコスプレを活かしてピーターに近づくことには成功するのだが、なんせ老マジシャンのシドだが言っていることは面白いが、行動がトロくて、やる気が中途半端。俺から見ればサンドラーの足を引っ張っているようにしか見えなかった。そんな訳で庶民のくせに高貴な人物を装って、マジで富豪の犯人ピーターに近づくのだが、正体がバレそうでひやひやする。そこが本作の一番のスリルってか。
 それはそうと微妙なスリルがずっと続くので緊張感はあるし、登場人物が少ないのでサスペンスに付きものの誰が誰なのかわからないまま終了~なんてことになる心配もない。そして大した捻りはないが、連続でオチがつくところなんかは流石だと思わせる。
 とにかくわかり易い映画が観たい人、肩の力を抜いて映画を観たい人、ウディ・アレン監督の熟練のテクニックを堪能したい人、スカーレット・ヨハンソンが好きな人、そしてヒュー・ジャックマンが好きな人等に今回はタロットカード殺人事件をお勧め映画として挙げておこう。


タロットカード殺人事件 [DVD]
スカーレット・ヨハンソン,ヒュー・ジャックマン,イアン・マクシェーン,フェネラ・ウールガー,ケヴィン・R・マクナリー
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


 監督は前述したとおりウディ・アレン。お勧め映画多数だが、本作と同じくスカーレット・ヨハンソンが妖艶なマッチポイントを今回は挙げておこう。
 

 
 
 



 
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