1950年代のテレビの人気番組の不正を暴き出すストーリーが今回紹介する映画クイズ・ショウ。映画でテレビ番組の不正を扱うとは、ずい分小さなテーマを扱うな~と思ったが、しかし、この時代は丁度アメリカにもテレビが登場してメディアの役割を行っていた時。そして本作はNBCの高額賞金で国民的人気のクイズ番組「21(トウェンティワン)」での不正。人気番組において不正が行われるなど、正義を標榜するアメリカでは絶対にあってはならない出来事だ。しかし、1950年代のアメリカにおいてはテレビ番組の力は偉大で、ヒーローを簡単に作り挙げることができるのであり、逆に自ら作り上げたヒーローを叩き落とすことも簡単だ。テレビ会社は視聴率に一喜一憂しスポンサーも人気番組に乗っかるのが会社の得になる。
それでは1950年代に実在した人気番組でいかなる不正が行われたのか?そして、その顛末はこれ如何に。
高額賞金で国民的人気クイズ番組「21(トウェンティワン)」においてユダヤ人のハービー(ジョン・タトゥーロ)は連戦連勝。今や高額賞金を得そうになっていて、街を歩いていても人気者だ。しかしながら、彼が勝ち続けている最初は良かったが、次第に視聴率が横ばい。しかも、ハービーは華がないわ、格好良くないわ、もうユダヤ人のサクセスストーリーはこりごりだろうと、スポンサー企業の社長(マーティン・スコセッシ)が番組のNECの社長にハービーを変えろと指示を出し、番組のプロデュサーも引き受ける。
そして番組のプロデューサーは、ハービーに次回の出演で問題に対してワザと間違えろと圧力をかけてきた。
さて、番組のプロデューサーは次期チャンピオン候補にチャールズ・ヴァン・ドーレン(レイフ・ファインズ)に白羽の矢を立てた。チャールズは白人で若くて、男前。そして大学教授で生徒を教え、しかもヴァン・ドーレン家は非常に学問においては優秀な一家だった。チャールズはNECに赴き、番組プロデューサーと面接し、ある問題の答えを教えられる。チャールズはそういうやり方はしないように番組プロデューサーに釘をさす。
そしていよいよ本番でハービーとチャールズの対決になる。ハービーは間違えろと言われた問題で彼には簡単すぎる問題だったのだが、悩んだ末にワザと間違える。一方、チャールズには教えてもらった問題が勝負を決する場面で出てきた。新チャンピオンの登場だ。それ以来番組の視聴率がまたうなぎ上りのように上がっていく。ところが問題はこんなことで終わらない。
ハービーは怒り心頭で番組を不正で告発する。そしてその動きに呼応するように立法管理小委員会の捜査官のディック・グッドウィン(ロブ・モロー)は、このクイズ番組は何か怪しいと感じ、本格的に調査するのだが、事態はディックの思った通りに行かなくなってしまい・・・
チョット俺の独り言だが、クイズ番組の不正は恐らく日本でもあるな。ユダヤ人のハービーは夢を掴むことが出来ずに叩き落とされ、チャールズは良心が傷んで不正を自供、そして大学の教授から追い出されてしまう。ディックはテレビ番組とスポンサー訴えるつもりだったのだが、テレビ局もスポンサーも殆どダメージはなし。本作からテレビの権力の凄さがよくわかる。
日本のテレビ番組のニュースも本当に怖い。政治問題だとテレビ局は殆どが反権力に向かってしまう。これでは視聴者はテレビの言っていることだから、と言うことで信じ込まされたりするがテレビだけでなく新聞も色々な見方で視聴者に伝えなければならないと思う。本当にメディアの恐ろしさがよくわかる映画だ。特に日本人もテレビ、新聞、インターネット等で色々な媒体があるが、どれが正しいか自分自身で判断する力が必要だと感じる。
テレビ界の内幕を知りたい人、テレビってどこも同じニュースをすることに疑問を感じた人、ちょっと最近のテレビの報道は安倍叩きがひどいんじゃないの?と思った人等に今回はクイズ・ショウをお勧め映画に挙げておきます。
監督は先日もう俳優は辞めると引退宣言をしたロバート・レッドフォード。大スターであるロバート・レッド・フォードだが監督作品は意外に地味な作品が多い。家族の断裂を描いた普通の人々、自然環境をおとぎ話風に描いたミラグロ/奇跡の地、ブラッド・ピットを大スターにしたリバーランズ・スルー・イットが良いです。
それでは1950年代に実在した人気番組でいかなる不正が行われたのか?そして、その顛末はこれ如何に。
高額賞金で国民的人気クイズ番組「21(トウェンティワン)」においてユダヤ人のハービー(ジョン・タトゥーロ)は連戦連勝。今や高額賞金を得そうになっていて、街を歩いていても人気者だ。しかしながら、彼が勝ち続けている最初は良かったが、次第に視聴率が横ばい。しかも、ハービーは華がないわ、格好良くないわ、もうユダヤ人のサクセスストーリーはこりごりだろうと、スポンサー企業の社長(マーティン・スコセッシ)が番組のNECの社長にハービーを変えろと指示を出し、番組のプロデュサーも引き受ける。
そして番組のプロデューサーは、ハービーに次回の出演で問題に対してワザと間違えろと圧力をかけてきた。
さて、番組のプロデューサーは次期チャンピオン候補にチャールズ・ヴァン・ドーレン(レイフ・ファインズ)に白羽の矢を立てた。チャールズは白人で若くて、男前。そして大学教授で生徒を教え、しかもヴァン・ドーレン家は非常に学問においては優秀な一家だった。チャールズはNECに赴き、番組プロデューサーと面接し、ある問題の答えを教えられる。チャールズはそういうやり方はしないように番組プロデューサーに釘をさす。
そしていよいよ本番でハービーとチャールズの対決になる。ハービーは間違えろと言われた問題で彼には簡単すぎる問題だったのだが、悩んだ末にワザと間違える。一方、チャールズには教えてもらった問題が勝負を決する場面で出てきた。新チャンピオンの登場だ。それ以来番組の視聴率がまたうなぎ上りのように上がっていく。ところが問題はこんなことで終わらない。
ハービーは怒り心頭で番組を不正で告発する。そしてその動きに呼応するように立法管理小委員会の捜査官のディック・グッドウィン(ロブ・モロー)は、このクイズ番組は何か怪しいと感じ、本格的に調査するのだが、事態はディックの思った通りに行かなくなってしまい・・・
チョット俺の独り言だが、クイズ番組の不正は恐らく日本でもあるな。ユダヤ人のハービーは夢を掴むことが出来ずに叩き落とされ、チャールズは良心が傷んで不正を自供、そして大学の教授から追い出されてしまう。ディックはテレビ番組とスポンサー訴えるつもりだったのだが、テレビ局もスポンサーも殆どダメージはなし。本作からテレビの権力の凄さがよくわかる。
日本のテレビ番組のニュースも本当に怖い。政治問題だとテレビ局は殆どが反権力に向かってしまう。これでは視聴者はテレビの言っていることだから、と言うことで信じ込まされたりするがテレビだけでなく新聞も色々な見方で視聴者に伝えなければならないと思う。本当にメディアの恐ろしさがよくわかる映画だ。特に日本人もテレビ、新聞、インターネット等で色々な媒体があるが、どれが正しいか自分自身で判断する力が必要だと感じる。
テレビ界の内幕を知りたい人、テレビってどこも同じニュースをすることに疑問を感じた人、ちょっと最近のテレビの報道は安倍叩きがひどいんじゃないの?と思った人等に今回はクイズ・ショウをお勧め映画に挙げておきます。
クイズ・ショウ [DVD] | |
ポール・アタナシオ | |
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント |
監督は先日もう俳優は辞めると引退宣言をしたロバート・レッドフォード。大スターであるロバート・レッド・フォードだが監督作品は意外に地味な作品が多い。家族の断裂を描いた普通の人々、自然環境をおとぎ話風に描いたミラグロ/奇跡の地、ブラッド・ピットを大スターにしたリバーランズ・スルー・イットが良いです。
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