枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

香りを纏う

2009年10月14日 | Weblog
 平安時代の拠所ない方々は、伽羅、白檀等の香木を焚き染めていたのだそう。入浴設備が整ってないし、無論のこと風習もない。石鹸の変わりには、何を使っていたのだろう?山野草の趣味の人に拠れば、栴檀の実で洗っていたらしい。なんでも擦り合わすと泡が出るのだそう。また、炭灰も洗濯等には使っていた。まあ、洗うといっても、襟や袖、お尻の辺りで、それもごしごしとは擦れない。汗や泥を落とすくらいだったのでしょう。脱水には、竹を2本合わせて両端を括りつけ、僅かな隙間に布を通す。これだけでもかなりな水分が取れたでしょう。

 お爺さんは山に芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に行きました。と、昔話にありますが、夏は昆虫や、爬虫類がいるし、冬は寒くて、水が凍っているし、難儀なことであったでしょうね。洗濯ばさみもなかったでしょうから、風が吹いたら、何処へ飛んで行ったのかも知れず。いやあ、考えるだに、想像を絶する自然環境ですね。

 花さかじいさん。これは、シロが可哀相。でも、枯れていた桜の木に花が咲く。という設定は、何か無理がある。私が考えるにシロは、このおじいさんに、自分の命の復活を、教えていたのではないのか?そしてそれをするために、枇杷葉を使ったような気がします。

 昨日、Aさんの手当てに行き、話してくれたことにも、なるほど。と納得しました。今年、ブルーベリーが豊作だったそうです。枇杷茶で飲んだ後の葉を、天日に干してから、土に漉き込みます。自然の堆肥ですから、効き目はどうかな?とも思ったのですが、鈴生りだったのです。微生物が活発に動く条件ができて、そこに植わっている植物に、影響が現れたのですね。人間には、既に必要の無くなった、飲んだ後の枇杷茶ですが、自然に還してやれば、再生能力が働くようですね。

 桜の木の根元に、誰かが枇杷茶の飲んだ後を捨てていた。としたら??有り得ることではないのでしょうか。我が家の作物も、出涸らしの枇杷茶を混ぜています。発芽率も、生育率もいいような気がします。枇杷葉力、恐るべしです。枇杷葉の焼酎漬けもですが、枇杷種酒も、効果が瞬時に出てきます。漢方薬でもあるので、じんわり効いてくる部位もありますが、とても素早い対応をしてくれます。

 捻挫など、一晩で腫れが引きます。痛みも何処へやら、3日もすれば完治でしょう。但し、匂いや効能を嫌われる方には、お薦めできません。薬効も唯の役立たずになってしまいます。個人的には、結膜炎が慢性になっていたのですが、目医者さんも驚く有様。今夏は、うっとうしくなくて済みました。枇杷葉生活のお陰です。

 今夏は、枇杷酒を飲まなかったが、疲れが取れなかったので、来夏は止めないで続けることにします。散々な目に遭ったので、懲りました。嘔吐・下痢で休まざるを得なかった2日分は、誰も払ってくれない。今月はすごくきついです。ほんとに冗談でなくゲロゲロだよ。まあその分、青空市に行って、旬の野菜を買って来ますね。大根がそろそろ美味しくなる季節です。

 四季咲きのバラが、蕾をつけたり、咲いたりしている。葉が虫に食われているので、石灰を振っておいた。夏の残りを惜しむように、夕顔が咲いている。けれども匂いがしなくなった。あれは、蝶や蜂を呼び込み、受粉させるための匂いであったのだ。自然の仕組みは、なんとよくできているのだろう。長期予報で、暖冬のようですが、蜜蜂が来てくれるかな?枇杷の受粉をしてくれないと、いくら花が咲いても、実が生らない。かといって、我が家で飼育するには無理がある。蜜蜂の来てくれる運を祈るしかない。

 

 
コメント
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