枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

中秋の名月

2009年10月03日 | Weblog
 今夜は、中秋の名月。でも、満月ではありません。また、今月の30日は十三夜になりますね。月が煌々と光り輝くと、なんだか不思議なことが起きるような気がします。手塚治虫の『鉄腕アトム』にも、TVアニメで未来のかぐや姫が出てきます。昔の人も、随分とストーリー性のある話を考えたものだと感心します。最近のTVが如何につまらないかと言うと、そういった原作の中から、ちょこっとだけ抜き取って、ドラマ化しちゃうから、つまんないのです。

 原作と、映画やTVでは、違っているのが当たり前とはわかっていても、なんとなく居心地の悪さがある。でもやっぱり、著しく異なってしまうと、興味を削がれてがっかりするのね。蜷川幸雄の舞台はたった1度しか観たことがないけど、怖いほどに緊張感があって、自分の居るところが何処なのか、わからなくなったよ。迫力と言うか、俳優さんと言うより、その人物に遭っているようでした。観たのは、シェークスピアのリア王です。もう随分と昔ですが、しっかりと覚えています。衝撃的でしたね。

 で。話を月のことに戻しましょう。以前も書きましたが、水野英子の『セレネの嘆き』月の女神をセレネ、とギリシャ神話では言います。人間のエンデェミオンとの悲恋は、読んでいて胸がいっぱいになりました。漫画家がよかった!水野英子だから描けたのだと思う。彼女の全作品が買えるようになってほしい。万歩書店に行けば、破格の値段であるにはあるが、私の手に入れたい作品ではない。

 坂田靖子は、月を好きな博士を登場させて、月の魅力を描いている。博士は月を愛しすぎて、月のことばかり考えすぎて死んでしまう。助手は月などに興味がなくて、博士の死後、博士の発明した物を、日常的な生活品に変えてしまう。ここが妙に可笑しいのだが、助手の言い分もわかるところが哀しい。月には、それくらい魅力があるんだ。人間の心を狂わせるほどの魔力がある。でもって、私はこの博士がとても愛しいのだ。月のことしか眼中に無い、なんて!なんて素敵なんだろう。

 ちょっと横道に逸れます。鉄腕アトムの、妹の名前は?原作では、兄になっているが、TVアニメでは弟の名前は?まあ通の方には、簡単すぎる問題です。でも意外と知られていない。ドラえもんが、どうして青い体になっているか?これも咄嗟には出てこない。どうでもいいことですが、直ぐに答えられるかどうかで、子どもの大人への評価が違ってくる。で、アトムの生みの親は?また、アトムはなんのために作られたの?ってことになると、さっぱりわからないという有様。

 勉強ばっかりしていても、あれれ?何故かな??と思えなくては、育っていくものはないし、かといってそういうおたくになってしまうのも困る。小さい頃に読んだ本や、自分で知り得た知識は、きっとおとなになっても忘れない。人間だけではなく、あらゆる生き物が、地球上には存在していることを知って、お互いの譲り合える範囲を知り、住んでいける世界を創っていってほしい。

 揚羽蝶の幼虫は何処にいて、どんな姿でいるのかや、蛹から蝶々になるまで、どうやって過ごすのかを知っていてほしい。命と言うかけがえの無いものは、それら全てにあるのだ。と言う事実に気づいてほしいよ。蜂が、都会で巣を作って、人間を襲う、というけれども、彼らは子孫を残そうと命をかけている。人間は、そういう生き物への配慮を忘れて、危害を加えてくる害虫と呼ぶ。ファーブルが泣くよ。シートンだって、ダーウィンにしても、彼らの生態系を知りたかっただけで、壊すような結果になろうとは思わなかったであろう。

 千葉のRさん。きらん草と枇杷茶をブレンドして、飲んでいるのだそう。作り置きなどをしていたら、ご子息が苦かったけど、と言いつつ飲んでしまっていたそうです。センブリも・・・。サッカー少年にはめずらしい、一本気の性格。枇杷茶をもっぱら愛用してくれている。Mさんのご家族も、お祖母ちゃんから、娘さんのIちゃんまで、ひたすら飲んでくださっているとか。ありがたいなあぁ。枇杷葉を切らないままで、箱詰めで送ってしまったが、パック詰めにできた?まだでしたら、枇杷葉を、半分か三等分かで、土瓶に入れて煎じてください。また、晒の布で袋を作り、布の口を絞って入れ替えをして、枇杷の葉を煎じてくださいませ。

 せっせと飲まれることをお薦めします。お風呂にも入れて、枇杷湯をしてね。洗顔も枇杷湯です。嗽や手洗い、洗濯、掃除もしましょう。網戸も換気扇も、きれいになります。高額な科学洗剤は、肌荒れの元です。枇杷葉を敵くらいに使ってみてください。枇杷苗をRさんからもらってね。12月の中旬から、大つごもりまでに移植しましょう。それまでに鉢を買うか、地植なら土にみみずが住める条件にしましょう。詳しくはメールします。

 枇杷葉の苞が、月のしずくを浴びて、まどろんでいるようです。夕顔の匂いも静かに漂っています。今夜の月も名月ですね。
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