みどりの日に

　緑の要素には一番大切な水が要る。中村医師の功績には、ノーベル賞も値するものがある。何よりも人間の命を守るためには、自然を破壊してはならないことを伝える。政治家は、資源を使い果たすばかりで、還すことは考えていない。川柳にもあったが、あきれ夫人とはよく言ったもの。首相が殊勝な事も言わずでは、補う役割がある筈だが。

　コロナで出掛けることの自粛をされ、多々なる不便をしているだろうが、個人的には何時もの生活なので、何等不便は感じていない。出不精とは不思議なもので、これだけ人の姿がないと、あちこちに行きたくなる。要は、対人恐怖症でもあり、人混みに酔うからでもある。で。こういう時にこそ、どこでもドアーがあればと思ってしまうのよ。

　更には、時間を行き来できれば、とも考えるのだ。奈良の明日香路を歩きたい。阿修羅に逢いに往きたくなる。随分と前に行った限、金銭的にも時間的にも断念している。でも、何度も訪れていると、季節の変化が眼に浮かび、奈良公園を歩いたことも、大仏殿や万葉の小路にも、薬師寺や入江泰吉記念館にも、想いは飛んで往く。御薪能も。

　昨夜から、箪笥の中を整理していて、勤務に着ていた衣類を片付ける。傷みのあるのは処分しようと出したら、洗濯時の摩擦以外は綺麗だった。これからは、自宅で過すことになるので、ズボン類は少なくていい。ワンピースか身軽な恰好が好いので、ズボンは窮屈で仕方がない。思い出のある物は仕舞って、箪笥の中もさっぱりとしておく。

　介護の仕事も10年経つと、衣類の色落ちもあるし、厭きて来る物もあって、殆ど袖を通さなかったり、気にってそればっかりを好んでいたりと差が大きい。素材の良い物は高いが何年も着られるのだ。色も、好きなことと似合う色で、随分と違う。箪箪笥中は、モノトーンが多くあり、それに青がひしめく。これからは着回してお洒落にしよう。

　最終的に必要な衣類は数枚しかない。家での暮らしには要らない物が多くある。これでマスクを作っても好いかと。黒が多いのでアクセントに刺繍しようか？時間もあるので製作に励める。弁当も献立を考えて、そろそろ遣って行かないとだらけてしまう。肥満大敵である。誰にも等しく、24時間であるから無駄には過ごせない。明日が最終日。

　万歩計で一日を計れば、何千歩も歩いているが、勤務を辞めれば極端に減る。身体を必要以上に酷使する心算はないが、運動不足になりそうだ。これは気をつけておかないと、たちまち肥満になりそう。肥る原因を創らないことを考えれば歩くしかない。食べないで居るのも身体に悪いので、規則正しい野菜中心の暮しに心を向けよう。すばるも。

　身だしなみに余念がないすばる。猫ってよくもまあ、これだけ身体が曲がるものだ。飼い主も背中が。