枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

蜻蛉のめがね

2021年09月09日 | Weblog
 ♪トンボのメガネは水色めがね、青いお空を飛んだから飛んだからぁ~二番はお日さまをみてピカピカになり三番では夕焼けお空で赤くなる。秋の情景を時間で表わせた歌詞が楽しい。子どもの頃に蜻蛉を捕まえるのに、指先を回してみたが逃げられた。彼等の眼は複眼なのでさぞや警戒心も多いのだろうと察する。

 リエさんが、佐藤さとる展に行って来ての便りをくれた。コロナ禍で行きたくても自粛とあっては、無理をして後のことに心配が及ぶ。今月の日曜日までの開催だが、鬼通での集いに参加できただけでも儲けもの。暁子さんもお元気だったし、読者仲間での会話も盛り上がって燥いでいたのが遠く懐かしいばかり。

 佐藤さとるさんが枇杷をお好きなのを知って送り、大層に喜んでくださった。こちらはそれがうれしくて更に丹精籠め、甘く果汁たっぷりなのを毎年届けていた。一緒に写真撮影にも気軽に応じて下さったし、サインもちゃんと書いてくれた。少しはにかみしたような顔で、穏やかに話されるので固唾を呑んでも。

 コロボックルの話は、娘が小六の教科書に紹介で載っていたのを文庫で買った。これが面白く全巻を直ぐに読んだ。その後は単品であったり、本屋に勤務していた関係から新刊は手元に。初めて話せた時には緊張のあまり言葉が出なくて、長年のファンですとしか言えなかった。もお・天にも昇る気持ちでしたね。

 日本の世界のファンタジーの先駆者。憧れの方でした。亡くなられる数年前には、奥さまとの会話で大好きなんですとお伝えしたら、わたくしもなのとおっしゃってくださった。作品の数々ある中で、僕の犬くろべえと桃太郎伝説や宇宙からきたかんづめが好きである。創作への意欲も衰えずだった惜しい文筆家。

 児童書は子どもだけが読む物でもなく、大人でも充分な読み応えの小説である。絵本にも、描いているのは子どもではない。ページの隅々までを丹念に見れば、花や草木も名前が判明する精密さである。言葉だけを読むのではなく、深い想いに地球への温かみを知りたいものだ。読書の秋にあなたは何を読みます。

 重陽の節句となっているが、旧暦の方がしっくりと来るのは歳を重ねた証拠か。季節感への違和感もだが、新暦との誤差は否めない。暦を基準にするなら全体を通じて遣ればとも思い、一緒くたの混ぜ込みは避けて貰いたくなる。月の満ち欠けも潮の満干潮にも意味があり、そこでの暮らしを尊重したいとも想う。
 
コメント (4)
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