枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

葉月、秋分の日・大潮

2021年09月23日 | Weblog
 二十四節気 秋分 太陽黄経180度、昼夜等分に分けられる日で、秋分と言う。またこの日は、秋の彼岸の中日となる。毎年、九月二十三日頃である。曼殊沙華は彼岸花とも呼ばれ、その最中に咲くことから、仏界に通じる意味にもとられる。秋の夕暮れ時が物哀しく切なく、亡くなった者への想いが偲ばれる。

 物語の世界では、新美南吉のごん狐に親切が裏目に出てしまった生き物の不憫さを思う。最後の件がね、ごん・おまえだったのか・・・人間にしても、人知れずにしていることへの心無い犯罪に胸が悼む。この世には、消えていく命の何と多いことだろう。ハンセン病で水俣病で、或いは原爆の後遺症に因る…。

 図書館でミナマタとのタイトル、写真集を借りた。佐藤愛子さんの98歳・戦いやまず日は暮れずを返却に行き、今朝の新聞で見つけたものだった。政府は血迷っているとしか感じない選挙模様、これで一人でもまともなのがと思うが無駄だな。子どもなすりっこじゃない、審議は尽くしたって何をどう誤魔化す。

 春と同様に秋も埃が舞うので、枇杷葉茶で瞼を拭っているのだが視界は快適。歯磨きも塩を使っての遣り方で、歯垢が取れたのも有難い。保険証を返し医者に罹らぬが、歯と眼はと思ってもいたのが解消された。歯ブラシはゆっくりやさしくというのを守って、中々ではあった。塩は凄くて威力も大きいのに驚く。

 枇杷葉の生葉は木から直接採り、葉先と軸は鋏で切って患部に当てる。腰痛・膝・足裏へ直に当てて治療とする。手術後の患部へは冷やさないのが良いので、火で炙ってか温めた蒟蒻を布で包んで火傷しないように当てる。最低でも10分から15分。身体の部位は気温が暑いと楽観するが、案外冷えていることも。

 生葉を採るのは、硬くてごわごわの葉で下から捥いでいく。切り取った葉先と軸は捨てないで乾燥させ、足湯や枇杷湯に用いる。その後に塵では出さないで土に還して遣る。足湯や枇杷湯はその都度天日で乾かしてもいいが浸けた儘でも。枇杷湯の場合には風呂場の黴が消える。湯気が黴を退治しているのかな?

 枇杷の実は初夏からが路地物で出回るので、求めて食べてみよう。大きさの違いはあるが、品種にも依るので大差はない。長崎茂木・田中・房州が基本で、交配で多種類に及ぶ。陽当たりで熟れ具合にも違いがあるものの、新暦の6月中旬から7月初旬が食べ頃。無農薬なら皮も乾かせばお茶になるので捨てない。

 生の種には青酸配糖体と言われるB⑰・アミグダリンが含まれていて、そのままの飲用は避け熱処理には弱いのでお茶で。焼酎に(35℃)漬け込んで置く場合には、1年以上を目安にして2~3年以上は常温保存。切り傷・擦り傷・毛虫等への虫刺され・浮腫み打撲・火傷あらゆることに対処できる万能薬となる。

 生葉でも同じ効果があるが、出来れば寒中での作業にしたい。お彼岸を過ぎた頃から、生葉の中心が膨らんでくる。わたくしは苞と呼んでいますが、花になります。季節の状況・気温にも因り10月初旬から咲くことも。匂いは爽やかで清々しく素晴らしい芳香ですから、直ぐに分りますよ。幾つか採ってお茶に。

 勿論、エキスを作るのも花芽茶にできます。市販のお茶パックに緩めに詰めて煎じるか、湯を注ぐだけでも好いです。但し一度くらいでは破棄しないように。10回は煎じて使用できます。使用前の花芽茶は、ナイロン袋に詰めるかタッパー容器で、冷凍庫での保管です。常温では腐り虫が入りますので注意して。

 枇杷葉の生葉収穫は、旧暦での時期を差しています。何度も書きますが、9月は長月ではありません。カレンダーには記載されていますが、異なることを覚えて下さい。従って師走は月の大きさが最小の朔日から始まり、膨らんでいく月齢です。山にある場合には三隣亡は行かず、自然の掟に抗うことは避ける。
 
コメント (12)
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