枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

老人週間、三隣亡・葉月

2021年09月15日 | Weblog
 敬老の日であった頃は、未だ年寄りを大切にしていたと思えるが昨今は邪魔者扱い。まあそれも個々に異論や反論もあると思う。祖母に付き添って座布団や荷物を持つのには、孫の企みがある。重箱の中味とお駄賃が目的で付いて行く。近所の人にも褒められるので、多少なりとも満足感も拭えなく面映ゆい。

 その日の祖母は、前日に風通しを済ませた余所行きの着物を纏う。背中が多少丸くなってはいるものの、帯を結ぶとしゃんとする。足袋も新しく白さが際立ち、履物に足を入れ歩いて坂道を下って行くのだ。孫がはしゃいでいるのを後目に、しっかりとした足取りだ。日頃は田畑で野良着を着てとはの変貌振。

 近所の爺さんや婆さんの格好は、よれよれだったり酒臭さもあるのを笑顔で交わす。働くことしか能がないような祖母が一目置かれているのは、薬草に詳しいからで村中で頼られていた。困っているならと、お金も貰わずしていたのを覚えている。孫のわたくしには祖母こそが観音さまであるのかも知れない。

 今朝は雨が上がっているものの空は雲が覆う天気で、月の姿には期待できない。まあ田舎では玄関を出れば何時でも眺められる環境なので、そこの処は融通も利く。図書館で借りているのも読まねばならずで、当方暇という時間はないのも有難い。今日の予定では、弁当配達とAさんちへのお水を貰いに寄る。

 Aさんの入院が長引いていて、年齢的にもこれまでの経緯から日数がかかるようだ。御夫君は俎板の鯖だとおっしゃっておられたが、調理は自分でされるので心配はない。掃除洗濯の家事も誠に行き届いて、独り住まいとも高齢者にも感じられない。着こなしがお洒落なんです。これが普段着なのとの手入れ。

 すばるに行く先を告げて出かけていたので、帰宅して帰ったよと言うと箱の中から眠げな顔を出す。あら悪かったわね。PCのブログ訪問をしたり書き込みをして、昼食を戴いていると出現。僕のご飯…最近チュールの賞味期限切れのを貰い、種類も多々あるので強請る。やらないと機嫌が悪くなるのです。

 Gパンを仕事着にしていたのを仕舞っていたが、未だ破れていないので穿いてみたらWがスカスカである。うふふ、ちょっとは痩せたね。お八つを止めたのは覿面だったし、食事も腹八分でなのも効いたらしい。果物が、好きなので食べ過ぎないようにして。食欲の秋ではあるが用心に越したことはないね。

 ケーキも嫌いではないが、田舎では店が遠い上に添加物・合成着色料に防腐剤とたっぷり。だから購入に至らず、我慢はしないが口にはしない。相手は下さるので有難くだが、体調異変に陥って復帰に時間を要する。手づくりは拒まずなので自分で作る。気の向いたように出来るのは窮極有難いことでもある。

 先日、買って置いて湿らせてしまった味付け海苔をやっとこなした。悲惨な状況は説明を省くが、こういう時の独りは困る。捨てればいいように思うだろう?食べ物は特に駄目なの。物を捨てられる気持ち、まるで自分が厄介者で再生も適わずなのを思うからだ。今週は老人週間らしいけど、労りにも温度差。

 
コメント (4)
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