たまさか、そっち方面に行ってたので、いっぺん入ってみるかとなった
高槻の焼肉G。一度オープン時に入り損ねた。高そうななりをしていて、国産牛の今年のA-5ランクだとかをディスプレイしている。
個室に通されたが急な階段を3Fまで。帰りにすれ違ったお年寄りが気の毒だった。
通された個室は掘り炬燵になっていて、なぜか紅葉したもみじの造花があった。「この部屋担当の某です」というのが来て、お勧めメニューと、ポイントを集めてポルシェが当たる…というフェアの説明。これに軽くイラッ。この部屋担当という割には、あとはてんでバラバラな人が運んできたりするのだが。
お通しにチャプチェ。この315円は商法上断ってもいいそうだが、まぁ許容範囲である。
生小なんぞをもらい、勧められるまま生ものの注文をした。刺身5種盛
1480円。5種類それぞれのタレがある。新鮮ですばらしい滑り出し。
牛刺(わさび醤油)、生レバー(塩ごま油)、ユッケ(卵黄)、千枚(コチュジャン酢味噌)、牛タタキ(ポン酢+ニンニクチップ+酢橘)
細かくサシの入る上等の肉は基本欲しくない。ゆっくりホルモンを食っている場合でもない。メシを食いに寄ったのだから、ごく普通にオーダー。店としては注文して欲しい黒毛和牛ステーキの部や、ミスジ・ヒウチ・イチボなどには見向きもしない。
で、薄切りロース100g980円。「今日に限っては薄切りにできないので手切りになるんですが」と来た。値は同じというのでまぁいいだろう。
それとハラミ80g780円。この辺が最低のレベル。この上に特上・極上とある。ごく普通ので結構。
来たロースがこちら、One Two Three・・・。
ひどく不揃いのロース、これで2人前。発色剤を使っているかのような
真っ赤に写っている。現実はここまでぢゃなかったが。
包丁技が冴えている!端の肉を包丁で見事に切り開いているのがよく判った。こりゃ手切りぢゃないとできんわ。
ハラミは塩コショウ、タレ、ピリ辛タレ…と言われ、最後のを注文してしまった、それがこちら・・・。
ハラミ、固いのに大ぶりのが出てきた。ハサミをもらったぐらい。
ピリ辛なんかにするもんぢゃない。真っ赤な一味唐辛子をかけているわけで、味も肉の色も補正されるというもの。迂闊。塩で食う!と強弁すればよかった。
焼酎はさつま司、切子ガラスで出てきたのは評価。
キムチは乳酸発酵の日数が浅いのか、旨味不足。
なんといっても、肝心要の肉がこれでは・・・。
一番安い肉を頼む客がいないのかも知れぬが、この辺の仕事を
きちっとしてもらわねば、客を軽視しているとしか思えぬ。
高ければいい肉は当たり前。
タレがかなりあっさりしているので、コチュジャンとネギを所望。もちろんタダだろうが、いちいちPOSシステムの端末に打ち込むこたぁねぇ。
お茶まで書いていた。金とられんのかと思った。
チヂミ、カレー味。具はほとんどネギだけ。案外イケた。
チヂミのおかげでお腹が膨れ、ご飯はキャンセルに。
普通なら白いご飯とスープはつき物なのに。ああ・・・
チシャ菜525円も取ったのに肉がこれではダイナミズムに欠ける。
ポルシェ企画なんぞやるより、きちんと焼肉と向き合いたい客のことを考えて、旨いものを出して欲しい。
自家製冷麺の小。1Fのガラス張りのコーナーで手打ちにしている割には食感が足りない。もっと弾力があってもいい。
いろいろありそうなデザートも、この際パス。