旅のモットーは歩き回ることにある。
とにかく歩かねば、その街の素顔は見えてこない。
美術館でじっくり古今の芸術にふれる向きもあろうが、
ボクはその時間があれば足にものいわせ、街の隅々を歩くことにしている。
路地やら商店を覗いたりして人々の暮らしぶりに触れる方が、なんぼか好きだし、
そんな姿の方が重要に思えるからだ。
ってなわけで、この日も2万歩越え。営業マンでもこうは歩かん。
途中、くたびれて冷たいものをと入った「古早味豆花」。
豆花でタオファー、豆乳プリンといったところか。
古早味は、昔ながらの…という意味らしい。
下の写真の右側から来て、右隣りの店舗に入り、メニューなど眺めていたが、
待てどくらせど店員がやってこない。
業を煮やし、出ようかと思った頃、隣りが店舗だったと気付いた。おマヌケ。
こっちがいたのは、満員の時の追加スペースだったのだ。 言えよッ!
けっこう有名な店らしく、日本の取材陣の色紙があったりする。
1日1000杯以上売り上げる人気店らしい。
初代はこうして天秤棒かついで売り歩いた・・・のだろうか。
と、思ってネットで調べると、2006年開店とある。 なんなんだ?この絵は。
迪化街を歩いていると各所でむっと鼻をつく強烈なニオイが漂っていた。
しいてあげると汚穢に近い。あとで気づいたのは、臭豆腐の匂いだった。
これがあちこちに漂い、高温多湿の気候も手伝い、グランと目眩を起こしそうな
気分にさせたが、このデザート屋はそいつをスパッと忘れさせてくれた。
緑豆豆花 この白いのが豆花ですな。緑豆も小豆のように甘く味が付いている。
そして甘く冷たいスープに、氷が浮かべてある。体温が2度ほど下がりそう。
ここの名物でもある、紅豆牛奶雪花氷。早い話、ミルク金時氷。
かき氷機の具合なのだろう、氷がふわっとしていて空気を含み、くち溶け抜群!
これは文句なく美味です。
私がたのんだのは愛玉子。オーギョーチーというやつ。
上野か何処かにも昔からありましたなぁ。
調べたら、カンテンイタビという植物。台湾北部の山間部に自生する植物で、
この実かなんかを茹でると固まりやすく、これにシロップなどをかける。
台湾ならではのメニューですな。
レモン愛玉子
汗が引っ込み、スキッとする、爽やかな風味。
日本もシャレにならないほど暑いんだから、日本のクールデザートも
もっとバリエーションがあってもいいだろう。
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