茫日、静岡へ。
今年、大政奉還150周年、神戸開港も、龍馬暗殺も、堺事件も、なにもかも関わってくる中で、
幕末のごちゃごちゃしたのが嫌いだったが、必要にかられていろいろと知ることになった。
江戸最後の将軍、十五代徳川慶喜が大政を奉還し、江戸無血開城に応じ、最後に土地を与えられ
住んだのが静岡。明治新政府もそれなりに厚遇したと見え、でかい敷地である。
現在はデラックスな結婚式場になっている。
ただ、新政府軍とまともに戦うことなく、大阪城を一夜にして捨てて脱出、米国艦船に庇護を求め、
江戸に帰ったりする不可解な動き。
駿府で自転車乗りまわし、絵画に狩猟に釣りにと自分一人が
悠々自適を謳歌した点など、好きになれない人物である。
静岡にはいわずとしれた「しぞ~かおでん」がある。
中でも居酒屋系、駄菓子屋系など発展の仕方はちがうが、
ここ「水野商店」は典型的な駄菓子屋おでんの元祖。
駄菓子屋といっても、本通りという銀行が立ち並ぶメインストリートに面してある。
お母さん、84歳でお元気。 昔はおでん小町といわれて…知らんけど、そんな片鱗を感じさせる。
店は大正4年(1915)~ 102年という堂々とした歴史を持つ。
ちょっと種は少なくなっていたが、黒はんぺん・鳥皮・大根・こんにゃくをもらう。
この鍋の下は練炭になっている。
ここへイワシの粉と青海苔をかけるのが決まり。
ビールが飲みたいが、そこが駄菓子屋系たるゆえん。
妙に長っ尻になり、トラブルの元でもある酒類はおかない…そこはキッパリしている。
黒はんぺんこそは、他の地域では見られない焼津名物。
もう一つの名物が、ところてん。 辛子酢醤油が心地よく覚醒させてくれる。
娘さんかな、おっかさんとアタシを置いて、用足しに出かけて行った。
ま、ひとを見る目があるというか、なんというか・・・。
ほんとに、いつまでもここにあってほしい店だ。
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