夕暮れの京都東山、円山公園音楽堂。
ボクもご多分にもれず、幼くしてアメリカ音楽の洗礼を受け、憧れ続けた世代である。ボクにとっての音楽の都はウィーンではなくてナッシュビルだった。19歳で降り立ったナッシュビルでの印象が、今なお音楽的に突き動かしているといってもいい。若き日、この円山はブルーグラスの西の拠点だった。
「Country Dream」というコンサート。ゲストは、ブルースハープのCharlie McCoy、フィドラーのKenny Sears。
チャーリーは今年Country Music Hall of Fame(名誉の殿堂)入りを果たしたブルースハープの第一人者。スタジオミュージシャンA‐teamのリーダー的存在としても知られる。20回も来日しているらしいが、やっと見ることができた。
チャーリーが参加したArea Code615、Nashville Super Pickersにどれほど憧れたことか。
アップテンポのファナティックな曲での演奏はもちろんスゴイが、スローなリリカルな演奏には胸がいっぱいになった。音が秋の空気を伝わって客席を包みこみ、心に染み込んできた。
Kennyはウエスタンスイングバンド、Time Jumpersのリーダー。今もナッシュビルのライブハウス「Station Inn」に出演し続けている、わがアイドルの一人である。静かなケレン味のないプレイは好感が持てる。今回は奥さんで、正統派女性カントリーシンガーDawn Searsの方がメイン。
ヴィンス・ギルのハーモニーパートナーとしても知られるドーン。若き日はアイドル的存在だったが、今はご多分にもれず腰から下が南部のおかん的体系に。
特に思い入れがあると語ったミッキー・ニューベリーが描いた「Sweet Memories」が素晴らしかった。この歌、きちんと聞き返さねば。初めて聴いたのは他ならぬチャーリーマッコイのリードアルバムだった。
ライブハウスもいいけど、いつかこんなカラリと晴れた秋空の下でやりたいな。
さて、10月25日(日) 申し訳ないねぇ、昼間のインドアで。
アメリカンミュージックの虫に刺された男たちによるモロアメリカ音楽。やらいでか、ウエスタンスイング!ヒルビリージャズ!
寄りも寄ったり11人。とかくメダカは群れたがる。ほっとけ。
小さな工務店ぐらいの人員揃えて、お待ちしています。
10月25日(日)Open14:00 Start15:00 ライブハウスFortworth
JRさくら夙川駅下車、南へ2分。R2沿い。
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京都は歯医者の二階のケニーズにて、チャーリーマッコイとはセッションしているはずなんだな。
覚えてないけど。