1940年代後半。右はボブ・ウイルス。 King Of Western Swingである。
左のフィドルが、若き日のジョニー・ギンブル。
ボブ・ウイルスのテキサスプレイボーイズが地方公演に出た時の事、
前座を務めたのがギンブルたちのローカルバンド。
めっぽう巧いのを耳にして、タイニームーアがオーディションを受けるように進言したとか。
ボブは即座に気に入ったようである。
かくして、ボブに加えて、タイニーとジョニーの鉄壁のフォーメーションが出来上がった。
それも長くは続かなかったが。
1976年、テネシー州ナッシュビル郊外。
第1回バディスパイカーのフェスティバルで逢った・・・というか、見たというべきか。
バディの自宅農場に建てたステージでの演奏。バディとデイルポッターとジョニー。ベースにロイハスキー。
ギターもいたが、映像も写真も撮らなかったゆえ、名前が分からない。
ナッシュビルで名うてのセッションマンたちだ。中でもリラックスし、スインギーな彼のフィドルにはやられた。
それからというもの、私はどっぷりとギンブリアンになってしまった。
セッションマンとしても名をはせたジョニー。出るところは出て、スイング感に満ちたジャジーなソロを弾き、
大向こうを唸らせて、あとはすっと引き、他のソロイストを目立たせる、そういう引きの芸が実に的を得ている。
その押し引きが絶妙であり、ややもすれば「オレが、オレが」と前へ出たがるミュージシャンが多い中、
KYのまったくの逆。空気読んでるなぁ~、と感心しきりなのである。
エレクトリック・マンドリンの巧さも絶妙。かつてはテナーバンジョーも弾いていたという。
もう随分とお年で、Tom's Cabinの麻田浩さんは呼びたいな…と言ってたが、もはや叶わぬ相談だろう。
短いリックに見るべき一瞬の煌めきがある。
Johnny Gimble ぜひチェックしてみてもらいたい。
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