フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

雨のザルツブルク

2012-07-11 | ドイツ旅行

今朝のザルツブルクは雨になった。昨夜は遅くなったので、朝食を食べにゆっくりとレストランにいく。それでも私たちが最初だった。



このホテルの朝食は、残念ながらいまひとつだ。ドイツに来てしばらく経つので、パンやハムの味に舌が肥えてきたのかな。






朝食を食べ終えて、しばらく部屋でくつろぐ。程なく雨が止んだので出かけることにしよう。今日は、ザルツァッハ川を渡り、新市街を訪ねることにする。

モーツァルト橋を渡っる。その下は濁流がかなりの勢いで流れていた。



対岸からの旧市街の眺めもすばらしい。


マカート広場にあるモーツァルトが青年時代を送った家を見学する。



こちらは、さまざま資料が置かれていて、それについての説明オーディオ(日本語用)があったので助かる。各資料ごとに、その当時のモーツァルトの曲の一部が聴こえてきて、なかなかいい感じだった。建物の前は現在、工事中で歩くのが大変だ。



その後、サウンドオブミュージックの映画で使われた、ミラベル宮殿を訪ねる。幾何学的にかたちどった模様のグリーンの中に、さまざまな花が植えられている。



このころからまた雨が降り出してきた。たれこむ雨雲のため、公園の景色がやや重くなってしまったが、美しいことには変わりは無い。



ミラベル宮殿の中は、一部開放されている。バロック洋式の大理石の間は、今でも世界中の人が結婚式で使っているという。



昼食は、昨日発見した日本食レストラン「長野」に入る。



昨日の大聖堂の方が言った「ナガノ」と関係がありそうな気がするが、どうだろうか。幕の内弁当と和食弁当を注文した。握り三かんと白ご飯に白身魚の甘酢あんかけがついていた。わさびを利かせた細巻きを食べると、やはり和食が美味しい!



昼食後、ザルツブルク中央駅のインフォメーション行へき、ザルツカンマーグートへの行き方、時刻表などを教えていただいた。
今日はその後も降ったり止んだりの天気になった。夕食は、アラビア人の人が多い、レストランに入って、パエリアを食べる。どうもお米を食べたくなってきたようだ。


要塞、大聖堂、ディナーの夕べ

2012-07-10 | ドイツ旅行

今日は、いい天気になった。ザルツブルク旧市街を堪能しよう。まずはホテルで「ザルツブルクカード」を買う。この券を持っていると交通機関は乗り放題、ミュージーアムもだいたい無料になるというお得なカードだ。
まずは、市内を見下ろすホーエンザルツブルク要塞に登ろう。大聖堂の近くからケーブルがある。もちろん無料だ。




要塞の上は、すばらしい景観が広がっている。



八ヶ岳に似たような山並みだ。



昔の大砲がすえられている。



暑くなってきたので、すばらしい景色を堪能しながら冷たいもので喉を潤そう。




城塞から降りると、ザルツブルク大聖堂に行く。丁度、アマチュアの合唱団が奉納ということであろうか、すばらしい歌声が響いていた。




大聖堂の中は、目を瞠るほどの美しさである。



モーツァルトが洗礼を受けた洗礼盤があった。



出口で、寄付金を集めていた。というより、寄付金を払わねば外に出られないようになっている。受付の人は、「ありがとうございます。ナガノから来られたのですか」と日本語でお礼を言ってくれた。それにしても何故「ナガノ」なのであろうか。大聖堂を出るとロシアから来たメンバーなのであろうか、ベースのバラライカはどしんと響いてく。



中庭の小さな公園でランチのサンドイッチを食べている側に、女の子とお母さんがいたので、記念に折鶴をプレゼントした。



モーツァルト広場を通って、モーツァルトの生家を訪ねる。絶えることのない観光客が歩いているゲトライデ通りに沿って建物があった。27のピアノ協奏曲のほとんどが作曲されたハンマー・クラヴィーアが保存されていた。




今日の夕食は、モーツアルトの演奏を聞きながらのディナーだ。



「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロの結婚」「魔笛」に出てくる有名なアリアをたっぷり聴かせてくれる。



オペラが変わると料理や飲み物が運ばれてくるという流れになっていた。




たまたま同席した方たちと親しくなった。一組の方はウェールズから来られたご夫婦。もう一組は、現在ザルツブルクでピアノの集中レッスンを受けているという、ブラジルから来られている3人の方々だ。




記念写真を撮ったり、メールアアドレスを交換しているうちに、私たちが一番最後になってしまった。



レストランを出ると、真っ暗な闇の中に城塞が美しく浮かび上がっていた。




ザルツブルクへ

2012-07-09 | ドイツ旅行

今日はザルツブルクへ移動する日だ。ミュンヒェン中央駅9時27分発のRJ63号に乗車する。終着駅はブタペストの国際列車だ。車内の画面で行き先と到着時刻が表示されている。


ミュンヒェンを過ぎると車窓の風景は、広々とした牧草地となる。少し落ち着いたので朝食にしよう。電車の中でカプチーノとエスプレッソを注文し、駅で買ったサンドイッチを食べる。



ザルツブルクに近づいてくると、少しアルプスの雰囲気が出てきた。


10時58分、ザルツブルク着。



駅は立替工事中で、現代的な駅に生まれ変わりつつある。


まずは駅のインフォメーションへ。予約したホテルへ行くまでの道順を教えていただく。ザルツブルクの地図に、乗車するバスと6番目の駅で降りること、と丁寧に教えてくれた。


1日乗車券を買ってバスに乗る。バスに乗っていると向かいに座っているシスターがどこまで行かれるのですか、と親切に尋ねてくれたので、ホテルの住所を言うと、次の停留所ですと教えてくれた。モーツアルトプラーツだ。

バス停から5分ほどのところにホテルがあった。ザルツブルクの旧地区にあるホテルなので建物も室内の調度品も、アンティークそのものである。床、ベッド、窓枠は全て木でできている


ホテルの受付の対応もすごく親切、丁寧だった。ホテルに荷物を置き、早速ザルツブルクの街を歩くことにしよう。

さすがアルプスに近い街だ。街角の花屋さんにはエーデルワイスが売られていた。



市内の交通はバスのほかに、トラム(いわゆるトローリーバス)がある。


街の中からはホーエンザルツブルクの要塞がよく見える。


聖ペーター教会はロココ様式の粋を集めたすごい装飾で飾られてい。


昼食は何を食べようかと探していると、ヴェトナム料理の店を発見。ドイツ料理もさすがに飽きてきたので、入ってみることにする。ヴェトナム風うどん、フォーと春巻き、ビールを注文した。久しぶりの麺とスープが美味しい!



一番にぎわうゲトライデ通りは観光客が多い。モーツァルトの生家の下はSPARというスーパーになっているのには驚いてしまった。今日は入るのをやめておこう。広場に出てくると必ず屋台の店が出ている。

その後も待ちの中をぶらつくが、どこがどこなのかほとんど分からないままだ。

そうこうするうちに夕食の時間となった。といっても夜の7時はまだまだ明るい。カレーのいい香りがしてきたので、今度は、インド料理の店に引き込まれた。



特製のチキンカレーを食べる。辛いのが好きというと、香辛料を添えてくれた。ココではカレーライスもスプーンを使わない。


オーストリアに来て一日目にしては、食べた料理が少しおかしい気がするが、これも旅の楽しみかな。


ドイツアルプスを歩く

2012-07-08 | ドイツ旅行

朝起きると、すっきりした青空が広がっている。それなら、ドイツ・オーストリアの国境に広が、ドイツアルプスを訪ねよう。
当初は、オーバーアマガワに行こうと思っていたのだが、ムルナウで乗り換えるのが面倒になり、予定を変更して、ミッテンヴァルト行きの列車が来ていたのでそれに乗ることにしよう。ミュンヒェン発を時32分に発車した。日曜ということもあり、ハイキング客が多い。2時間ほど乗車するとアルプスの麓の雰囲気が出てきた。


程なくミッテンヴァルトに到着。


駅は今、改造中だった。


ミッテンヴァルトはヴァイオリンの村として有名だ。村の中に大きなヴァイオリンの彫り物が立っていた。


しばらく美しい村の中を歩く。バイクで来ている人が多かった。


村の中央に教会がある、


村のいたるところに花が植えられていた。


お腹が減ってきたので、公園で、ランチを食べる。その後、村を見下ろして聳えるカーヴェンデル山(2385m)に登るロープウェーに乗る。
頂上駅に着くとそこは広いカールになっていて、ハイキングコースがあった。既に沢山のハイカーが山に登っていた。

私たちも、少し歩くことにする。暑くも寒くもない快適なハイキングだ。道は整備されていて歩きやすい。


稜線に出ると、それまでは見ることのできなかったアルプスの山々が見えるようになってきた。すごい迫力である。




山道には、高山植物が今を盛りと咲いていて美しい。






カールの稜線をぐるっと回って、ロープウェーの駅に降りてきた。


ミッテンヴァルドの村が箱庭のように美しい。

頂上駅に戻ってきてゆっくりと休憩する。ビールとアイスを注文した。


その後ロープウェーで降りてきて、16時37分発ミュンヒェン行きの列車に乗った。18時30分ほどにミュンヒェン着。たっぷり歩いたので今日は疲れてしまったので食事はホテルの自室で食べることにしよう。ミュンヒェン中央駅から臨時運行バスに乗って、ローゼンハイマープラーツに戻ろうとしたら、そのバスはまったく違うルートを走って、ミュンヒェン東駅に着いてしまった。そこからローゼンハイマープラーツまで引き返す。駅のスーパーで買い物をしようとしたら、なんとスーパーは日曜日は休みだ。仕方がないので、街角のイタリアンレストランで食事を取る。注文したスパゲッティものすごボリュームで食べきるのに苦労した。


ミュンヒェン市内を歩く

2012-07-07 | ドイツ旅行

今日の朝食は日本から持ってきた白米とおこわを食べる。アルファ米だが、久しぶりに食べる米は美味しい。それに味噌汁と梅干、ひじきなど。


今日はゆっくりとミュンヒェン市内を歩くことにする。地下鉄の駅に行ってみると、なんと今日からレール補修工事が始まっていて、パージングと東駅の間が土日運休停止になっているのがわかった。


その代わりに代替バスが運行されている。代替バスの乗り場を探すのに戸惑ったが、何とか乗ることができた。まずは、マリエン広場に出る。既にものすごい人出で歩くのにも困るほどだ。百貨店も超満員なのでいかんともしがたい感じだ。何とかファーストフード店でサンドイッチを買って、ベンチで食べることにする。
人が多いのに辟易して、昼からは、英国庭園へ行く。運行している地下鉄の路線U3を使って、Giselastr駅まで行く。広い通りはポプラの並木道になっていた。


少し歩くと英国庭園の入り口に着いた。この公園もものすごく広い。


入ったところに川が流れている。その付近で、多くの市民がくつろいでいた。


日本茶室という建物の周りの池には、水鳥が群れていた。



公園を出ると道はオデオン広場に続いている。驚いたことに、今夜、将軍堂のあたり一帯で屋外コンサートの準備が進んでいた。ミュンヒェンフィルがそれに向けてゲネプロをやっていた。


曲はドヴォルザークのチェロ協奏曲だ。しばらく立って演奏を聴くことができた。その後、隣にあるエアティーナ教会の入る。屋根が高い美しい教会だった。


広大な英国庭園を歩いてすっかり疲れてしまったので、そのままホテルの戻ることにする。夕食は近くのスーパーで食材を買って部屋で食べることにする。これが、一番気楽でいい。
スーパーで巻き寿司を売っていたので、ミュンヒェンのお寿司はどんなものかとためしに買って食べる。米はべたっとしていただけないが、久しぶりのお寿司の酢の味がおいしかった。