フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ノイシュヴァンシュタイン城を訪ねる

2012-07-06 | ドイツ旅行

今日は、つとに有名なノイシュヴァンシュタイン城を訪ねよう。天気予報では曇りとなっているが、青空が広がっている。城は、ミュンヒェンから列車で2時間ほどのところにあるフュッセンにある。
時刻表を調べると、ミュンヒェンからフュッセンへは1時間に1本ほどある。混み合う巨大なミュンヒェン中央駅の端の方の28番ホーム、8時51分発RE57584に乗車。


座席は8割方埋まっている。途中ブーフローエで乗り換えだ。ほとんどの人がフュッセンを目指しているのか、皆さんの動きが私たちと同じだ。
車窓からの風景は、果てしない麦畑と時折の集落とが交互に現れる。


このころから空が重く曇ってきた。フュッセン着、大勢の人がぞろぞろ歩いてバス停を目指している。

バスでホーエンシュヴァンガウへ行く。ガイドブックでは、あらかじめチケットセンターでノイシュヴァンシュタイン城の入場チケットを買っておかねばならない。混み合うと書かれていたので、まずはチケットを確保しよう。確かにチケットセンターは長蛇の列だ。各国語にガイドが別れていて、私たちは、「ドイツ語・英語以外」というグループに入る。1時間後に中庭に集合してくださいといわれた。一人12ユーロだ。
城へ行くには、シャトルバスに乗るのが楽でいい。このバスも並んで待たねばならなかった。シャトルバスはマリエン橋の手前が終点。まずはマリエン橋で写真撮影をしておこう。


この橋からノイシュヴァンシュタイン城の眺めはさすがに美しい。中国人、スペイン人の方と互いに集合写真を撮りあった。さすがに世界的観光地である。残念ながら城の左側が工事中のテントと足場で覆われている。しかも空が重く、もやがかかっているので、いい写真が撮れなかった。



そこから下って城の中庭に行く。


予約した12時40分には、少し時間があった。しばらく待つと受付が始まった。


ガイド嬢に従って城内をめぐる。日本語のオーディオガイドを耳にあてる。バイエルン国王フリードヴィッヒ2世(1845年~86年)が17年の歳月をかけて建設した城の内部は豪華絢爛。リヒャルト・ワーグナーのパトロンとして「ローエングリーン」の白鳥伝説をモチーフとした室内装飾が多い。

城から見るとマリエン橋は本当に絶壁に架けられた橋だ。


城内ガイドツアーが終わってから、見晴らしのよい休憩所でサンドイッチの昼食を食べよう。
ホーエンシュヴァンガウ城




そこからは山道を下っていく。バスに乗らずに歩いて登ってくる人も多い。ドイツではどこでも犬連れの人が多い。

ホーエンシュヴァンガウに降りてくると、帰りのバス停に並ぶ。たまたま日本からパラグライダーを飛びに来ているという人と一緒になった。話しを聞くとヒュッセンで飛んでからスイスに向かうとのことだ。数人の仲間と一緒にキッチン付きのホテルで自炊していて、ドイツの物価の安さに驚いていた。
ヒュッセンに着くと列車の発車まで1時間ほどあったので、旧市街を歩く。


カフェに入ってケーキとウィンナーコーヒーを頼んだのだが、何故か、コニャックがたっぷり入っていて、酔ってしまった。


16時4分初の列車はミュンヒェン直行便だ。1等車両があったので、ゆったり座ることができた。今日も疲れてしまったので、夕食は焼き飯と白身魚のフライを買ってホテルで食べることにした。


ミュンヒェンへ

2012-07-05 | ドイツ旅行

今日はミュンヒェンへ移動する日である。朝食は早めに食べる。

 

 

 

ドレスデン中央駅発9時1分のIRE3086号に乗車。

 

座れることは座れるが、列車は混み合っていた。1等車乗車券があるので、その点は助かる。車窓からドレスデン郊外の風景が広がる。

 

 

ほとんどが麦やジャガイモの畑で、ときおり民家が出てくる。 

 

列車の中でミュンヒェンの市内交通や見学先を調べておこう。

 

バイロイトを通過してニュルンベルクで乗換えだ。ニュルンベルクの駅も大きいい。ICE535でミュンヒェンへ。14時50分にミュンヒェン中央駅に到着した。人の多さに驚く。

 

まずは、遅くなった昼食を食べよう。その後は、Sバーンに乗ってホテルのあるローゼンハイマー広場駅へ。4駅目なのですぐに着いた。

ホテル荷物を置き、早速周辺を歩く。ローゼンハイマー広場駅周辺は、下町の雰囲気だ。屋台の野菜屋さんがでている。人も多い。交差点の角はたいていがレストランやカフェになっていて、昼間から、皆さんビールのジョッキを傾けている。

Sバーンに乗って、市内中心部のマリエン広場に出る。



女性の三重奏で「リベルタンゴ」を演奏していた。

なかなかいい演奏なので人だかりができている。カンパをしておこう。 

このあたりは繁華街と言うこともあり、ものすごい人出だ。屋台の店が並んでいるところは、酒場になっていて、ほとんど満席だった。


エルベ河畔でフルートを吹く

2012-07-04 | ドイツ旅行

今日の空もどんより曇っている。朝食を食べた後、忘れないうちに部屋で旅行記を書いておこう。 

今日はドレスデンの観光地から少し離れて、市内の様子を見に出かける。トラム1日券を買って市内をぐるぐる巡る。トラムは地下鉄と違って町の様子が目見見えるのがいい。昼食の時間になったので、駅にあるマルシェというレストランへ行く。

 

この店はバイキング形式で自分の好きなものをチョイスすることができるのがいい。

その後、ミュンヒェン行きのホームを確認する。駅のインフォメーションで旅行情報を聞くが、DB以外の情報はわからないらしい。 その後、トラムに乗ってエルベ川対岸のダウンタウンを尋ねる。

このあたりは、観光地とは違った市民の普通の生活があるところだ。建物は古いが感じがいい。 

トラムの停留所でガイドブックを見ていると、男性がやってきて“May I help you?”というので、ドレスデン公園への行き方を尋ねた。 ドレスデン公園は「地球の歩き方」やその他のガイドブックでは一切触れられていない、ドレスデン市民の公園だ。

行ってみると、その広さは並大抵ではない。 

暑くなってきたので、公園内店で冷たいものを食べる。

食べているとリスがやってきた。 

 その後、公園内をゆっくり歩く。広大な公園の中に、動物園があるだけでなく、小さな鉄道が走っている。 

 

公園の中は森、林、芝生が交互にある。

 今日は小学生が、鉄道員の仕事に従事していた。 青空が広がってきたので、もう一度エルベ川対岸へ行く。対岸から見た歴史的建築物は実に美しい。熱気球が空に上がっていた。 

広い緑地になっている河畔に下りていき、そこでフルートを吹く。バッハの国に来たので、管弦楽組曲第2番のポロネーズを吹いてみる。戸外では音が散っていまひとつだが、ドイツの地でバッハの曲が吹けたので大満足だ。

夕食はホテルの近くの、ロシア語の表記レストランに入る。驚いたことにこのレストランには地下があり、そこが広い食堂になっている。

アコーデオン伴奏で顧客さんが、ドイツの歌を楽しそうに歌っていた。 

メニューはよくわからなかったが、牛肉と豚肉の料理、黒ビールを注文した。 肉は柔らかく、かかっているソースがなかなかの味だったので満足した。

午後8時30分過ぎにレストランを出る。

夕方になってきていて、建物の夕映えが美しかった。 

今日で4日間のドレスデン観光は終わりだ。明日はミュンヒェンへ移動することになる。


ラファエロ、レンブラント、フェルメール

2012-07-03 | ドイツ旅行

昨夜は雷が鳴り響き、荒れた天気だった。朝になると雨は止んでいたが、冷え込んで寒いほどだ。朝食は部屋の中で食べる。食後、ドレスデンが誇る「アルテ・マイスター絵画館」を訪ねる。


受付のところからすごい人である。入館すると、すべての荷物・カメラをロッカーに入れるシステムになっているため、館内の様子は写真に撮ることができなかった。


1階には18世紀前半絵画が展示されている。2階がメインだ。どーんとラファエロの「ミスティーナのマドンナが迫ってくる」
そこからは、名作が目白押しだ。ボッチチェリ、レンブラント、フェルメール「手紙を読む女」、ブリューゲル、ジョルジョーネの「まどろむヴィーナス」など。3階は、ベラスケス、エル・グレコなどの16~17世紀のスペインの絵画が展示されていた。全部を見終わるのに2時間半ほどかかった。





その後、ドレスデン中央駅構内にある、Reise bankへ行く。日本を離れるときに用意したユーロが少なくなってきたので、補充しておかねばならない。


旧市街のまで戻ってくる。少年合唱団で有名な「聖十字架教会」の側を通る。


建物の下で男女のクラリネット奏者が演奏していた。


道はエルベ川に通じていて、それまでの間はレストランが軒を連ねていた。


エルベ川河畔にでると、そこは「ブリューのテラス」というプロムナードになっている。


その後、近くのショッピングモールで夕食と飲み物を買ってホテルに戻る。昼食が遅かったので、あまり食欲はなく、夕食は簡単に済ませる。


ドレスデン城 ツヴィンガー宮殿をめぐる

2012-07-02 | ドイツ旅行

今日もいい天気のようだ。かなり疲れがたまってきたので、朝食は9時過ぎになった。

ホテルの中庭が朝食場所となっている。このホテルの朝食も充実していている。

ゆっくり朝食を食べてから、今日訪れるのは、ザクセン王の居城ドレスデン城だ。

といってもドレスデン城は、ホテルの真向かいにある。  この城は全体が博物館になっていて、ザクセン王家の財宝コレクションが展示されている。1階部分が「歴史的緑の丸天井」、2階は「新しい緑の丸天井」と呼ばれている。「歴史的緑の丸天井」は見学者を制限していて、入館時間を予約することになっている。余裕を見て3時間入館することにした。

先に2階以上を見学することにする。16世紀以降の象牙やエナメルなどの工芸作品が展示されていた。内部撮影は禁止されている。 内庭は、現在修復作業中である。

それだけ回ると、1時30分過ぎになった。昼食は軽く食べることにする。「CURRY24」というファーストフードの店で、ソーセージとビールを買って食べる。人気があるのか沢山の人が並んでいた。

 

その後、向かいにあるツヴィンガー宮殿に行く。建物の中には入らずに美しい中庭を歩こう。噴水を中心に芝生が張られていて、色とりどりの花が咲いている。

そこを抜けるとゼンパー・オペラ広場だ。ザクセン王ヨハンの騎馬像が真ん中にある。ゼンパー・オペラの初代音楽監督を務めたのがウェーバーで、彼の後任のリヒャルト・ワーグナーの「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」はここで初演された。内部の見学に多くの人が並んでいた。

その向かいはカトリック旧宮廷教会の建物がある。 

エルベ川にかかるアウグストス橋(ブリュック)まで歩く。そこから引き返してきて「君主の行列」の壁画を見る。25000枚のマイセン磁器タイルの壁が100メートルにわたって続いている。

その横を通るとドレスデン城に戻ってくる。丁度予約していた3時の入館時間になった。 「歴史的緑の丸天井」は金銀、宝石、琥珀などをふんだんにちりばめた、中世から初期ルネッサンス時代の目がくらむ財宝が並んでいる。第2次世界大戦のドレスデン爆撃のときにかなり破壊されたが、今日ほとんどの部分が修復されていた。 日本語のオーディオガイドを使いながらゆっくりと見学することができた。この内部ももちろん写真撮影禁止だ。 ドレスデン城を出ると、マルクト広場まで歩く。昨日は日曜日でやっていなかった大型ショッピングモールが今日は開店していたので中に入る。

衣料品から、ファーストフードまで沢山の店が軒を連ねていた。そこで、今夜の夕食を買ってホテルに戻る。

ガーデニングのテレビを見ながらゆっくり食事をした。