フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

アキノギンリョウソウ~森の幽霊?

2020-09-17 | 山野草

東側の雑木林では、愛嬌のあるアキノギンリョウソウが咲いている。

あたかも白い衣装をまとった幽霊のようなので、「ユウレイタケ」ともいわれるが・・

よく似た春に咲く花は「ギンリョウソウ」だ。秋に咲くこの花の正式な名前が「ギンリョウソウモドキ」という。
「モドキ」というのは「アキノギンリョウソウ」に失礼なので、私は、別称のアキノギンリョウソウの方を使うことにしている。

8-10月にかけ、地下茎から地上に花茎を形成し開花する。花茎には鱗片状の葉を密生し、先端に一個だけ花をつけること、花は横かうつむきに咲くこと、全体が透明感のある白であること、いずれもギンリョウソウと同じである。ただし、ギンリョウソウより数はずっと少ない。(wiki)

 

どういうわけか、この森では、春のギンリョウソウは全く見かけない。

森の薄暗いところに広がっている。

白い茎の上にあるのが花だ。

葉緑素を持たず、地中の菌類から栄養を得ている。

こんな透明で青白い個体もある

アキノギンリョウソウから少し離れた西側に我が家がある。

森の中のテーブル

ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)
学名:Monotropa uniflora
ツツジ科 シャクジョウソウ属
別名:アキノギンリョウソウ

フシグロセンノウ~夏から秋口にかけて庭に咲く 鮮やかな朱色

2020-09-14 | 山野草

日本固有種ということなら、このフシグロセンノウも外すことはできない。

夏の盛りから秋口にかけて、雑木林の庭の色んな所で咲いている。

何といってもこの鮮やかな朱色が目を惹く。

周辺の森の堺のなどでも良く咲いていて、このあたりではポピュラーな花だ。

日本の固有種で本州・四国・九州の山地の林下などに自生する。
田中澄江が『花の百名山』の著書で、雲取山を代表する高山植物の一つとして紹介した(wiki)

節の色が黒いことから、フシグロセンノウと名付けられた。

中央階段ガーデンの東側法面 ここではこの数年の間に株が急に増えてきた。

フシグロセンノウ(節黒仙翁)
 
学名:Lychnis miqueliana 
ナデシコ科 センノウ属
分布 日本固有種 本州、四国、九州

マツムシソウ~優しい藤色の花が風に揺れる~日本固有種

2020-09-13 | 山野草

日本の秋の花は美しい花が多いが、このマツムシソウの美しさは群を抜いている。

淡い藤色の色あい、柔らかく波打つ花弁、立ち姿の良さ この花が風に揺れるとつい眺めてしまいたくなる情景だ

標高1100mの八ヶ岳雑木林では、夏の終わりから咲き始める。

マツムシが鳴く頃に咲く花ということで名づけられたが、八ヶ岳の草原でもマツムシが鳴いているのだろうか。

マツムシの鳴き声をきいてみると

 

 

学名が Scabiosa japonica とあるのは、このマツムシソウが、日本固有種だということを表している。

属名の「スカビオサ」という名前で園芸品種として栽培されるのは、近縁種のセイヨウマツムシソウ(Scabiosa atropurpurea)であることが多い。

 
マツムシソウ(松虫草)
マツムシソウ科 マツムシソウ属
学名:Scabiosa japonica
分布:日本固有種 北海道、本州、四国、九州

トリカブト 美しくて猛毒

2020-09-12 | 山野草

森の北ガーデンの薄暗いところでトリカブトが満開になってきた。

何ともユニークな形をしている。

トリカブトの名の由来は、花が古来の衣装である鳥兜・烏帽子に似ているからとも、鶏の鶏冠(とさか)に似ているからとも言われる。

日本三大毒草(トリカブト、ドクゼリ、ドクウツギ)の一つで、根を始めとした全草に毒がある。

日本には30種ほどが自生していて、トリカブトはその総称だ。

芽吹きの頃にはセリ、ニリンソウ、ヨモギなどと外見が似ているため、山菜と間違って食べることによる中毒事故がある。

薄暗い森の中でも、はっきりとした紫色が浮かび上がっている。

猛毒という観念が先に来てしまうが、それを離れて花として眺めると美しい花と言える。

トリカブト(鳥兜・草鳥頭)

学名 Aconitum
キンポウゲ科 トリカブト属の総称である。

有毒植物の一種として知られる。


蕎麦畑~タマアジサイの移植

2020-09-11 | 山野草

今日は青空が広がるいい天気になった。
気温が下がってきて空気が清々しい。

あたりの蕎麦畑が真っ白になってきた。

このところの日課は庭の草抜き。夫婦で持ち場を決めて、自分のやりたい方法で草を抜いている。

中央階段の東側は法面になっていて、草がボウボウの状態なので、今日はこのエリアを片付けよう。

と思って、作業を進めていると、斑入りの美しいホスタ・ダンシング・イン・ザレインが、伸びてきたタマアジサイに隠れてしまっているのが気になる。
それならばと、タマアジサイの伸びた部分を(根で広がっている)掘り起こし、西側エントランスへ移植しよう。

タマアジサイを掘り上げる。

タマアジサイの伸びた部分を掘り起こしたところ

それを西側エントランスのヤマザクラの左隣に移植した。少しわかりにくいな。緑色は鹿避けネットなのだが・・

タマアジサイは強壮なので、新天地で根付いていくだろう。