今日は、私が以前属していた「関西笛の会」の講師陣によるフルート アンサンブルのコンサートがあった。会場の阿倍野区民センターに行くと、懐かしい面々が親しく声をかけてくれた。少し話をすると、皆さん、それぞれ元気にフルートを愉しんでおられるようだ。
さて、講師陣のアンサンブルの名前は「ガネーシャ」といい、インドのヒンズー教の神の名前で、「新しいことを起こすにあたってその障碍を取り除く」とのことである。
1曲目のヘンデル合奏協奏曲作品6第8番は、わかりやすい楽しい曲で3人のソリストを中心によくまとまっていた。次のテレマンの「二本のフルートのための協奏曲ホ短調」は初めて聞いた曲だが、変化に富んでいて、聴いていて楽しい曲だった。今練習しているアルテ30課のフルート二重奏曲よりはるかに難度の高い曲だ。
3曲目の、ドヴィエンヌのフルート協奏曲第2番ニ長調は、難曲で小中公平氏の素晴らしいテクニックに酔わされた。できれば、1楽章だけではなく、最後まで聴いてみたかった。
最後のショスタコーヴィッチの弦楽四重奏第8番は、初めて聴いた曲だが、1960年にドレスデンで作曲されたもので、「彼の自叙伝であり、レクイエム」と言われている。確かに重さを感じさせられたが、フルート アンサンブルで聴くと、その重さから解放されているのがよかった。
アンコールは2曲あったが、メキシコの曲と紹介されていた曲が、ラテンリズムの歯切れのいい曲で聴いていて楽しかった。久しぶりに、美しいフルートアンサンブルを楽しんだが、改めてフルートの表現力の多彩さにも触れることができた。コンサートが終ってから、親しいメンバーと近況を交換しあったのも楽しい思い出となった。