ヤマボウシ
湿り気が好きな木なので、今年のように雨が降らないと、花つきが悪かった。
花は真ん中の芯にあるところで、多数が球状に集合している。花に見えるのは総包片で4枚ある。
ヤマボウシの名前は、この白い総苞片を、頭巾をかぶった法師に見立てたことからつけられた。
秋に赤い実が熟れ、食用になる。深い赤に紅葉し、これはこれで美しい。
森の中にはピンクに染まる品種もある。
ヤマボウシ(山法師)
ミズキ科 ミズキ属の落葉高木
学名:Cornus kousa
エゴノキ
この木も、今年の湿り気の少なさで、花つきが鈴なりという感じにはならなかった。
“エゴイズム”とは、もちろん全く関係がない。名前の由来は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来する。
果皮に有毒なエゴサポニンを多く含むので、石鹸と同じように使ったり、川に流して魚を麻痺させて捕獲するといった漁法もあったとか。
エゴノキ
エゴノキ科 エゴノキ属の小高木
学名:Styrax japonica