フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

5月のアダージョの森の花・木たち(その2)

2019-05-05 | 森の植物 ア行

イカリソウ (錨草、碇草)

学名:Epimedium grandiflorum var. thunbergianum 
その他の名前:淫羊霍(いんようかく)、三枝九葉草(さんしくようそう)

メギ科  イカリソウ属

ごく細い枝から、船の錨に例えられる花が咲く。長い距(きょ:細く突き出した部分)が突き出した形が面白い。アダージョの森の用水路に沿って自生している。

 バイカイカリソウ(梅花錨草) 

学名:Epimedium diphyllum
メギ科   イカリソウ属

梅の花に似たイカリソウなのでこの名がある。反対に特徴的な距がない。

ヤブレガサ (破れ傘)

学名:Syneilesis palmata  
その他の名前:カラカサグサ
キク科   ヤブレガサ属

和名の由来は、この頃の葉の様子が「破れ傘(やぶれがさ)」に似ることによる。と言っても、あまり通じないような気がするが、ほとんどこれだけが話題になる山野草だ。

 

メグスリノキ(目薬の木、目薬木)
学名:Acer maximowiczianum
別名:「長者の木」や「千里眼の木」、「ミツバナ」、「ミツバハナ」とも呼ばれる。
ムクロジ科 カエデ属

 秋にピンク色に染まる紅葉が美しい。新芽の形も面白い、大好きなカエデの一種だ。 

ハウチワカエデ(羽団扇楓)

学名:Acer japonicum

別名、メイゲツカエデ

ムクロジ科 カエデ属 同じ株に両性花と雄花が生ずる雄性同株。

大きな葉で、紅葉すると迫力がある。この春の花も美しい。

ズミ(酸実、桷)
学名:Malus toringo
別名:ヒメカイドウ、ミツバカイドウ、ミヤマカイドウ、コリンゴ、コナシ、サナシなどとも
バラ科リンゴ属 リンゴに近縁な野生種である。

語源は、染料となることから染み(そみ)、あるいは、実が酸っぱいことから酢実、とも。

 清里のいろんなところで見られる。蕾が赤く、白い花が咲き、また赤い実が成る。

ブナ(山毛欅、橅、椈、桕、橿〉

学名:Fagus crenata Blume
ブナ科 ブナ属

森の豊かさ、自然の豊かさを象徴するブナ。ブナを育ててみたいと思い、アダージョの森に移植して、かれこれ10年になる。
背の高い樹木に囲まれていたのでほとんど成長しなかったが、徐々に北の森も伐採が進み、ようやく、このブナにも光が当たるようになった。

今年もブナが勢いよく芽吹いてきたのが嬉しい。

クラブアップル プロフュージョン

Malus Profusion

バラ科

南側の庭に影を作る高木を伐採し始めて3年になるが、今年は、ぐっと背が高くなり、枝数も増えた。花も咲き始めていて、これからの成長が楽しみだ

クラブアップル スノードリフト

こちらは、名前の通り、蕾は赤いが、白い花が咲く品種だ。

ナツハゼ(夏櫨)

学名:Vaccinium oldhamii 
ツツジ科  スノキ属

春に紅葉したように葉が美しくなる木だ。それだけではなく、ブルーベリーの仲間なので、黒い小さな実が沢山なり、美味しいジャムができるので重宝する。