フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

「東欧ノスタルジー」の美しい音楽に浸る

2015-01-25 | アダージョの森

今日は富田林の「すばるホール」に足を運ぶ。ここでは「私の街でクラッシク」と題して、富田林在住の音楽家による、演奏会が定期的に開催されている。

今回は、そのシリーズの11回目だ。題して「東欧のノスタルジー」。ドボルザークをはじめとした東欧音楽の演奏会だった。

バイオリン奏者でもある奥田章子さんから、「何故、東欧音楽は私たちの心のふるさとのよう
に響くのか」との解説があった。それは「4,7抜きの5音音階」(東アジアでは古代中国以来
,ドレミソラの音階が理論的に基本とされる。)とのことだ。「5音音階」の曲では、「蛍の光 」

「麦畑」「アメージンググレース」「浜千鳥」「上を向いて歩こう」など、皆さんよくご存じの曲が紹介された。

前半はバイオリンの演奏だ。ポルムベスクの「望郷のバラード」は天満敦子さんの演奏で知
られるようになった。ルーマニアを愛するポルムベスクは投獄され、29歳の若さで夭逝した。
故郷ルーマニアへの思いが切々と歌われるこの曲は、何度聞いても心が打たれる。

後半は大阪センチュリー交響楽団首席フルート奏者だった長山慶子さんのフルート演奏。
ドップラーの「ハンガリー田園幻想曲」を聴く。太く、軽やかで、美しい。第3楽章が実に感動的だった。
同じくドップラーの「森の小鳥」は、飼っているオカメインコの囀りのように演奏したい、とのこと。

マルティヌーの「スケルッツオ」はジャズのような雰囲気のなか超絶技巧で最後まで駆け抜けるという曲だった。

1時間30分ほどの間、ゆったりクラッシクを楽しんだ。これが1000円というリーズナブルな入場料なのも嬉しい。


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