フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

グランドピアノと薪ストーブの家(Bluebell邸探訪)

2013-07-13 | 人々との交流

 

お忙しいBluebellさんご夫婦が、週末八ヶ岳に通いながら建築状態を見守ってきた家の改築がこのほど完成し、
今日は、そのお披露目に伺わせていただいた。

まだ、完成したところなので什器の設置や片づけは今後の作業となっているが、部屋の中にはドーンとグランドピアノが運び込まれていた。
その反対側には薪ストーブが設置されている。その横で、チョロさんが何やら熱心に噛んでいる。

庭には様々な樹木が植えられている。今はアナベルが花を咲かせていた。庭の東の方は畑になっているが、せっかく植えている野菜などは、不在の間に獣たちに食べられてしまってなかなかうまくゆかないとのこと。特にサルの悪さにはほとほと手を焼いているとのことだ。
庭の手入れはこれからの課題になりそうだ。

部屋に戻るとフルーツティの甘い香りがしていた。しばし、ケーキをいただきながら、音楽や庭造りの話をする。

今日は、Bluebellさんにとってもう一つ嬉しいことがあった。製作を依頼していたムラマツのハンドメイドのgoldフルートが完成したのだ。
少し赤みがかった金の輝きだ。さっそく吹いていただいた。さわやかな初夏の森に鳥が囀るような軽やかな音色だ。私も試奏させていただいた。持ってみると驚くほどの軽さ、吹いてみると音の立ち上がりが早い。このフルートで、これからどんな素晴らしい音色が紬だされていくのか、楽しみだ。

それでは何かやりましょうか、ということになり、私がこの間練習している「パッヘルベルのカノン」「G線上のアリア」「なき王女のためのパヴァーヌ」
の二重奏をやった。Bluebellさんは今月末に発表会があり、バッハの「トリオソナタ」(BWV1039)の最後の仕上げに余念がない。

今日は、大阪から私のフルートの友達がやってくるので、昼過ぎにお暇した。


 


夏の木陰で庭の草木の話をする

2013-07-12 | ガーデニング

「もしもーし」と携帯の向こうから元気なKitahoさんの声が聞こえてきた。
先月お越しいただいたときに、7月の11日ごろ「秘密基地入り」するとのことだったので、
基地に入るやさっそく連絡が入ってきたのだ。「明日のご都合はいかがですか」、「いいですよ」と返事し、今日の午後となった。

まずは庭をぐるっと庭を案内した。夏の森の中は、心地よい風が吹き抜けていく。木漏れ日が風に揺らぐのがいいですね、と。

部屋に戻ってきて、コーヒーを飲みながら、庭と花木の話が始まった。八ヶ岳界隈の園芸業者さんの最近の動きや、オープンガーデンをしている方々の話。
いろんな情報が集まるKitahoさんとの話は、聞いていて楽しくかつ有益だ。

ツルコケモモ=クランベリーの育て方で困っていたので、育て方を教えていただいた。なにしろ、寒冷地の酸性の湿原に育つベリーなので、育て方がむつかしい。
アダージョの森で、なんとか枯れずに育ってくれているというものの、先行きが心配だ。

Kitahoさん宅では、容器にピートモスと赤玉土と鹿沼土を入れ、そこにクランベリーを植え付け水を張って、土の中に埋めておくそうだ。
これでうまく成長して、今では実を採取してジャムにしているとのこと。私もさっそくその方法を真似てみようと思う。

次は、先日いただいたツメレンゲの育て方。私が植えつけたところを見ていただくと、「石と鹿沼土がありますか」、というので
それらを出してくると、ツメレンゲの周りに丁寧においてくれた。

これで、大丈夫、花が咲くとのことだ。

おまけに先日私がしたささやかな行為に対して感謝のしるしに、手鋸をプレゼントしてくれた。軽くてよく切れそうなのでこれは重宝する。

夕方になったので、「これから水撒きをやらねば」といいながら帰って行った。

 

 


「北海道ガーデン街道」の話を聞く

2013-07-09 | 人々との交流

今日は、音楽の練習メンバーのTMTMさんご夫婦が、先日北海道に行かれていたので、そのお話を聞かせてもらうことになった。今回のお二人の北海道旅行の目的は、旧友との再会と「北海道ガーデン街道」を巡ぐり。

この「北海道ガーデン街道」とは、旭川から十勝までの間に、1上野ファーム、2風のガーデン、3十勝千年の森、4真鍋庭園、5十勝ヒルズ、6紫竹ガーデン、7六花の森の7か所の庭園が連なっていて、順に庭を訪ねることができる観光ルートだ。北海道らしく、規模がびっくりするほど大きいそれぞれの個性のある庭。

なかでも、「六花の森」の山野草ガーデンが気に入った。ここは、北海道に咲いている山野草で庭を作っているとのことだ。お土産にいただいた六花亭のチョコレートは、山岳画家、坂本直行が描いた山野草の包装紙に包まれていた。一つずつ見てみると、はまなし、えぞりんどう、きじむしろ、しらねあおい、つりがねにんじん、かたくり、にりんそう、あやめ、えぞりゅうきんか、なわしろいちご、くろゆり、えぞとりかぶと、ぎょうじゃにんにく。北海道の花は、「はまなす」と思っていたが、向こうでは「はまなし」と呼ばれている、とのことである。

今日は、夜の八時過ぎから飛び始めるホタルを楽しんでもらうことになっている。それまで、アダージョの森をしばしご案内した。

その後は、夕食を食べながら音楽の話や、子供達の話などに花を咲かせた。TMTMさんご婦人は今夜は「螢狩り」の艶やかな浴衣姿だ。

あたりが暗くなってきて、そろそろホタルが飛び始める頃合いになってきたので、お二人を案内した。螢がとびかっているところにやってくると、一匹のホタルが、TMTM夫人の浴衣の袖に留まった。一瞬袖の中に入って「中で光る」といいな、という話になったが、残念ながら飛び去ってい言ってしまった。

9時過ぎまで螢狩りを楽しんだ後、お二人とお別れした。


夏の清里

2013-07-08 | 人々との交流

今日も皆さんと一緒に夏の清里をめぐる。

先ずは、吐竜の滝へ。渓谷沿いの道を入っていくと、冷たい空気が流れてきて実に爽やかだ。ほどなく吐竜の滝についた。

幾重にも流れ落ちる豪快な滝が心地よい。帽子の上に蝶々がやってきて留まるので、皆さんキャッキャッと喜んでいた。


その後は、富士山を見ようと、八ヶ岳高原大橋(黄色い橋)の駐車場へ行く。夏の富士山はぼやけて、わずかに雲がかかってきていた。

橋から南アルプスが一望だ。八ヶ岳も美しい。

その後、萌え木の村に案内する。萌え木の村は、フィールドバレーの舞台建設中だった。いつも行く 「フェアーヘブン」はブラッシュ・ランブラーのピンクのバラが美しい。皆さんたっぷりお土産物を買っていた。私は、店先で売られていたデルフェニウムの苗を買って、しばし、店のオーナー夫人と今進められているポール・スミザーさんの萌え木の村の庭づくりの話をした。

そうこうしているうちに11時30分になったので、少し早いが昼食を食べよう。今日は、北甲斐亭に案内した。
山菜天ぷら蕎麦はボリュームたっぷりだ。

腹ごしらえができると、小渕沢へ。小淵沢道の駅の「塩売り場」が皆さんのお気に入りだ。ここでもお土産を買って…。その後はレンタカーを満タンにして、あれーいつも行くガソリンスタンドが無くなっている、少し離れたスタンドで給油する。

レンタカーを駅レンに返却すると2時前になった。一行は2時発の列車に乗る。短い間だったが、実に楽しい時間を過ごさせていただいた。名残惜しいが、また、お会いしましょうと声を掛け合い、記念撮影をしてお別れした。


八ヶ岳をぐるっと一周する

2013-07-07 | 人々との交流

 今日は、天気予報では晴れとなっている。昨日、関東甲信越地方の梅雨明け宣言が出された。
到着した一行は、旅の疲れも全く見せず、「さあ行きましょう」と元気いっぱいだ。

今日は一日かけて、八ヶ岳の南半分をぐるっと一回りすることになている。先ずは、苔の森が美しい「白駒池」を訪ねよう。清里を出た時には、青空が広がってきていたのに、「白駒池」に近づいててくると、天候が俄かに急変、雨もぽつぽつ、風も吹きだしてきた。それでも、駐車場は車で一杯なのには驚いた。八ヶ岳では人気のスポットなのだ。

長袖上着を着て、傘を持って出発だ。「白駒池」は、空の重い色を映して、いささか、暗い感じだった。記念撮影をして、駐車場に戻る。

そこから、メルヘン街道を蓼科方面に一路下っていく。蓼科界隈まで下りてくると、これがびっくりするほどのいい天気に変わってきた。それどころか、夏の日差しが照りつけて、暑くなってきた。

途中「蓼科花ファクトリー」にちょっと立ち寄る。お店の前には美しい赤蕎麦の畑が広がっていた。
その後「イタリアン梅蔵」には、予約時間通り12時30分ぴったりに到着。

一行8名は二人一組でパスタとピザのランチを注文。サラダと飲み物がついて1050円といたってリーズナブルだ。

食事を終えて出てくると庭には、夏の花が咲き誇っていた。ボリジが美しい。

 

昼食でお腹が一杯になってから、近くの「ハーバルノート」へ。皆さん、自分の症状に有ったハーブを調合してもらっていた。それにしても、この店は、不思議な牽引力が醸し出されている。

その後清里へ戻る。途中にある「カントリーキッチン」に立ち寄ったが、パンはほとんど売り切れていた。

八ヶ岳牧場牧場は、少し雲があるものの、素晴らしい光景が広がっている。

16時、八ヶ岳をぐるっと一周して、アダージョの森に戻ってきた。

早速ガーデンパーティの準備を始める。皆さんワイワイ言いながら手伝ってくれたので、準備は直ぐに済み、ロゼのスパークリングワインで「カンパ~イ!」と大発声。

それから、食事と飲み物と笑い声の絶えない会話。


ガーデンパーティの後の今夜の楽しみは「螢」。8時過ぎ、あたりが暗くなってきたら、螢狩りを楽しもう。少し歩いていくと、ふんわり浮いているホタルの光が目に入ってきた。「あっホタル!」ここでも明るい歓声が上がった。ホタル水路は地元の方たちが愛情をこめて管理されていて、毎年、ホタルを楽しませてくれている。

畑の中に生えている木に、ホタルが沢山留まっていて、ほのぼのとした「光」を点滅させていた。現代人が忘れてしまった「故郷の光」に、一行しばし見入る、蛍の七夕になった。