フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

オカトラノオ 自然の風景を作る

2019-07-14 | アダージョの森
キバナノヤマオダマキに続いて、アダージョの森の庭を賑わせているのがオカトラノオだ。
白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から次第に開花していく。
花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がることから、命名された。
リシマキアの仲間であるということは、覚えておこう。
 
 
 
このあたりのどこにでも見られる花なので、庭に植えなければならないという花ではないが、この花の形と一斉に咲いている姿が好きなので、庭で育てている。
ところが、繁殖力がものすごく強い花なので、油断するとあっという間に広がってしまう。
 
 
 
一定のエリアを決めて育てるとよさそうなのだが、それがなかなかうまくいかない。
ナチュラルガーデンを目指しているので、まぁいいか。
 
 どんな花ともよく合う
 
 
オカトラノオ
サクラソウ科 オカトラノオ属
和名 丘虎の尾
学名 Lysimachia clethroides 

キバナノヤマオダマキ 透き通るような黄色が宙に浮かぶ

2019-07-13 | アダージョの森
春の終わりころから、梅雨にかけて、アダージョの森ではキバナノヤマオダマキが咲く。

ヤマオダマキは、(通常は花弁が黄色で、萼片やうしろに長く伸びる距が紫褐色)北海道から九州に広く分布し、山地の林縁や草地に自生しているといわれているが、アダージョの森では、全く見かけない。その代わりにこのキバナノヤマオダマキはいたるところに咲いている。
 

そもそも、オダマキと言っても、私も実物を見たことはないが、昔、麻糸を巻いた管のことをオダマキ(苧環)と呼んでいて、距の立った花の形が苧環に似ていることから、オダマキと呼ばれるようになった、とのことだ。

オダマキが好きで園芸品種も育てているが、それらが、咲き終わってから、このキバナノヤマオダマキが咲く。

透き通るような黄色が、空中にふんわりと浮かんでいるように見えるのがいいかな。
一見すると弱々しそうだが、根を掘ろうとしてもなかなか掘ることは出来ず、地中深く根を張る強い花だ。
 
キンポウゲ科オダマキ属
学名:Aquilegia buergeriana f. flavescens


クラリーセージ 存在感がある大型のサルビア

2019-07-12 | アダージョの森
    庭にクラリーセージが咲いた。なんといっても存在感のある花だ。始めは、葉だけがおおきくなるので、あまり目立たないのいだが・・


うつむき加減のピンクの花径が少しずつ立ち上がってくる。
 
 
 
それが、分枝していき、最後には豪華な花になる。
 
庭の後景に植えていたものが少しずつ存在感を現してくるところがいい。

サルビアの仲間だが、大きくなるので、「これがサルビア?」と思ってしまう。なるほど、別名はオニサルビアとある。
花から採れた精油は、酢酸リナリルを多く含んでいて、リラクゼーション効果がある。

シソ科 サルビア属
学 名 : Salvia sclarea 
別 名 : サルビア・スクラレア オニサルビア 
原産地 : ヨーロッパ

カシワバアジサイ 円錐形の花房

2019-07-11 | アダージョの森
庭に、カシワバアジサイの花が咲いた。
カシワバアジサイは、北アメリカ東部原産のアジサイの仲間で、カシワに似た形の5~7つに深く裂けた葉、円錐形の花房が特徴的。
いつかの花が一斉に咲くと、花が大きいので豪華だ。
 
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)
アジサイ科(ユキノシタ科)アジサイ属
学名:Hydrangea quercifolia
原産地 北アメリカ東部
 
 
アダージョの森では、3か所でカシワバアジサイを育てている。そのうちの2か所では、数年かかってやっと花が咲くようになった。
中央ガーデンのカシワバアジサイは、ヤグルマソウと一緒に育っていて、どちらも大きくなる花だから、混じってしまった。
花は、ヤグルマソウが先に咲き、その後にカシワバアジサイが咲く。
 
 
 
西側、ヤマザクラの木の下に育っているカシワバアジサイは、日当たりの悪いところなのだが、何故か、一番最初に花が咲いた。
 
 
カシワバアジサイは少しずつ株を横に広げているので、そろそろ、ヤグルマソウと棲み分けなければならないな。
 
 
それに、東側の日当たりの悪いところにある株は、少し日当りのいいところに移植しなければ、何時まで経っても花が咲かないのでかわいそうだ。

クモキリソウ 少しずつ群落が広がってきている

2019-07-11 | アダージョの森
今年も森の中にクモキリソウが咲いている。
実にユニークで楽しい形をしている、ラン科の花だ。森の中では、少しずつ株数が増えていっているようだ。
 
 
今年の1月にクモキリソウの生えているエリアの樹木を少し伐採したことにより、光の射しこみ量が増え、延びた雑草でクモキリソウが隠れてしまうというようなことが起こった。あたりの雑草を抜いたのだが、果たして、樹木の伐採はクモキリソウにとっていいことなのか、どこまでなら許されるのか、少しずつ様子を見ながら、森の手入れをしていかねばならない。
 
 
 
面白いことに、数年前からクモキリソウが家の側で咲くようになった。
それが少しずつ増えてきているので、側を通る時に踏んでしまわないように気を付けなければならない。
 
それだけ自然が豊かなことなのであろう、と喜んでいる。
 
 
 
クモキリソウ 
別名:蜘蛛切草、蜘蛛散草、雲霧草 
学名:Liparis kumokiri F.Maek.
ラン科 クモキリソウ属