毎朝、出勤前に3~4編ずつ読み、昼休みに残りを読み終え、図書館ボックスに返却してきました。
カラスウリの花は梅雨の時期に咲くのだなぁ、そして、秋になると鈴なりに実がなる。2編に渡ってカラスウリが登場したシーンでは、思わず にんまり。我が家のカラスウリは、すでに完熟し、濃い橙色というより、赤く染まってポトリと落ちて… 昨日の内に絵手紙を描いて良かったなぁ~。
サルスベリは、小学校にありました。でも、花は実際に見たことがなく、不思議に思っていました。 何故、小学校のサルスベリの木を撫でなでしていたのに、一度も花は見なかったんだろうか、と。 本を読みながら気付きました。 開花は真夏だ! 夏休み中だ! 道理で見ない筈だ!
ところで、亡くなった大学時代の友人宅の家守をしている主人公は、サルスベリを かつての私のように、撫でなでするのですが、だからか、サルスベリの木が彼に恋しちゃったみたいなんですね。 なでなでは… 病気を治すくらいの効果があるくらいだから。風もないのに、木の葉を揺らしたり、サルスベリらしく、返事をしている様子が微笑ましい。こんな風に日頃から、お庭に出て身近な植物と接していると、少なくとも心が健康でいられそう。
撫で撫でといえば… 尼さんが苦しそうにしているところを通りかかった主人公。大丈夫かと声をかけると、
「どうか背中をさすりながら、南無阿弥陀仏と唱えて欲しい」という返答。
それでは、とさすってあげると…尼さんの姿が七変化。
こりゃ、どうみても人間じゃない。それまで何度も化けてでた狸か、或いはキツネか?
それでも放ってはおけず、背中をさすっては念仏を唱える主人公。最後には、狸の恩返しが待っていた…(籠には松茸がいっぱい)
いつの間にか、家に居ついた犬のジローや、河童や狸、キツネや植物たちとの心温まる小話が詰まっている、そんな本。 朝起きて読む、を繰り返した一週間。ずっと絶好調だった気がするのは、これまた狸、或いはサルスベリの仕業かも?
ちなみに、この小説には続編があります✋ 私ったら、続編の方を先に読んじゃったんです。何も知らずに…😨冬虫夏草 梨木香歩
話は変わりますが~ 毎日新聞の日曜版に掲載されたエッセイに、興味深いお話が!著者は精神科医で、最近、似たような相談を2件、受けたという。相談者は60代の祖母に困っている孫。もう一人の相談者は、エリート会社から子会社へ出向した父を持つ娘さん…だったかな。 大幅に省略すると、「家の中で暇を持て余しており、家族に八つ当たりする」とのこと。
60代祖母の場合、何時間もテレビを見ているか、スマホを見ている。もう一人の相談者の父上の場合は、妻が趣味の会へ出かけようとすると、「そんなものが面白いのか」と、いちいち嫌味を口にするらしい。
エッセイスト(本業は精神科医)さん曰く、趣味は2時間までなら楽しめるが(根拠となる研究結果はあった筈)、それ以上になると逆効果。かえってストレスとなり、嫌味や愚痴ばかり口にするようになる。ただし、スポーツをする、(体操・ストレッチのような運動含む) 生産性のある趣味、みたいな言葉を使っていらしたけれど、生産性ってちょっと…と、内心、思ったものの、要するに(だらだらテレビを見るだけのような、時間の過ごし方ではなく)受け身ではなく、積極的に何かに取り組む趣味とでもいいましょうか… であれば、何時間でもやる気は持続し、ストレスにはならないそうでして…
本を読む、というのは、受け身ではあるので、テレビ・スマホ側に入るのか? それとも… 1つだけ確かなことは、PCを長時間使用すると、目が疲れる、脳も疲れていそう、だけど紙の本であれば、目は疲れはするもののPC程ではなく、頭は疲れない、と思う。 多分… 🤔
さて、明日からは何を読むか…なぁ。手元に3冊、いずれも海外の古典。