先日の教室です。(3月7日 新百合絵画クラブ 小玉精子先生)
紅梅、猫柳、菜の花を描きました。
約50日ぶりの色物のアップになります。
教室では、味わい深い造花のそれをご準備いただいていました。
先生の“生花で描いてももいいですよ”とのご指示を受け、
それぞれを切り花に見立てて描かせていただきました。
教室では鉛筆での下描きだけで、色は帰宅して乗せました。
今回の自分なりの「構想」は
“バックを含めた全般の色の配置と手順”。
まず“手順”ですが、今回のように1つ1つの花が小さいときは
それぞれの花々を“マスキングインク”で仮置きし、先ずはバックを先に描こうと。
これを逆にやれば、バックが入れにくいし、入れるとき汚くなってしまいそうだからです。
そのマスキングした上から全体的に色をどう乗せるか?
さすがに本番紙にストレートとはいかず、別のスケッチブックで、
色合い、濃淡、明暗など色の配置を試しながらの作業でありました。
その本番紙では、画面全体を水張りしたあと、
上の試し描きで決めたバックの色を一気に乗せました。
テーマである“水に任せる”の一環(ちょっとオーバー?)でもあります。
花々を描くにあたって特に留意したのは
紅梅の色を引き立たせ、枝ぶりを梅らしく(男性らしく)すること、
対して猫柳は、その“白っぽさ”と“フワット感(女性らしさ)”を活かすこと、
菜の花は、小ぶりながらもその塊りを意識すること、
そして花束全体としての立体感・遠近感、
そしてそして最初に入れたバックは、個々の花周辺を除き、
大きな色の配置はいじらない
・・・といったところでしょうか。
自然の空を想像させたり、薄赤く花に寄り添ったり、下の方は鉢と違和感なくやや重みを持たせたりと凄く主役を引き立たせていると思いました。
猫柳柔らかい雰囲気出ていますし、梅の枝ぶりもさることながら花一輪一輪がそれぞれの味を持って見ごとに描かれていると思います。そんな中、菜の花が黄色で一味添えて全般として春先の色鮮やかな雰囲気が良く出ていると思います。
水彩での絵の具をどのように滲ませたり鮮やかさを出したりするのか理解できていないのですが、マスキングの上に色を乗せる、水にまかせる、など色々な技法が使われているのを再認識しました。
丹沢のふもとにもようやく春が来た感じでうれしいです。