山中に咲く山桜を描きました。
先月の初め、ブログを休んでいる間に描き、アップが遅れました。
すぐ近くの小高い山(丘陵)での風景です。
植物の分類学上の“ヤマザクラ”かどうかはわかりませんが、
ただ川沿いや公園で見る群生した桜と違って、
人が踏入りにくいところで、ひっそりと、しかし凛として咲く姿も味わい深いものです。
“私だって咲いてるわよ”との意地みたいなものを感じました。
絵としては、画面右下桜の枝先の処理と崖っぷち模様がポイントでしょうか。
また、いろいろな樹木が混在するのが自然林、
当地でも花の間からは赤みが入った茶褐色の樹木が垣間見え(画面中央上部)、
そこで彩なす色合いにも意を用いたところです。
作品は、左上から右下に流れ落ちるように咲き誇っている桜とそれを支えている木、その下の薄緑、崖、右上の空、右下の深い緑、構図と言い色合いと言い見事なバランスだと思います。それにこの花になんだか大きなうねりと言うか動きを感じます。
福島三春名物の「滝桜」は独立樹で見事でしたが、作品の桜はホントに滝が流れているようで迫力あります。
崖の様子もそうですが、自然木のコントラスト、特に右側に一面の常緑樹林、杉の群生でしょうか、深みがあって作品を陰で支えているように感じました。