すぐ近くのマンションの庭園です。
一般の道路(画面左枠外)沿いにあり、有難いことに我々にも通行が開放されているところです。
今年もつつじの競演が始まりました。
花も色とりどりなら、緑の色もいろいろで、これらを一緒にした全体としての絵にしてみました。
本作は1Wほど前のものですが、“次は私の番よ”との待機組も多く、
今週あたりは満開になることでしょう。
こういう庭園を見るたびに思うこと、それは庭師さんの凄さです。
浜離宮、六義園、三渓園などの名だたる庭園はいうに及ばず、こういうマンションなどの庭園においても、
その庭師さんたちの壮大な構想力には驚かされます。
最初の植え込みに際しては、
四季折々その時季に応じて、将来花や植物がどういう状態になるのか、
もろもろが計算し尽くされているのでしょう。
それも数年、数十年、いや松など素材によっては数百年後の姿をイメージしながらのことです。
庭師さんは、壮大にして遠大な芸術家だとつくづく思います。
1Wほど前ここを訪ねた時、作業中の庭師さん(らしき方)お一人と出会いました。
上に述べたようなことを申し上げればよかったのですが、
咄嗟のこととて言葉が浮かばず、
ただ「見事ですね」とだけお声をかけました。
・・・
ポツリと静かに「そうですね」と耳遠い自分には聞こえたことでした。
仰る通り、草木の緑と言っても若い頃はそんなに感じませんでしたが、よく見ると本当にわずかづつ違うのに感心します。花もそうですね。人間もそうですから当然と言えば当然かもしれません。
私も丘陵地を開拓したマンション街に住んでいますが、道路網を始め、公園の配置、それぞれの植物、建物の安全等々それぞれのプロが知恵を絞り協力して構成された恩恵にあずかっています。
ウォーキングをしていても関心を持ってみていると一年中何らかの植物に癒しとか楽しみを頂いています。
作品からはなんだか小鳥の声が聞こえて来そうですね。
作品左側の立木の幹の色彩、形や立ち位置が存在感がと落ち着きを演出しているのでしょうか。
この時期、諸所でみられるツツジですが、作品は色彩と構図などで華やかさより清楚な美しさを表現しているのではないでしょうか。
ここ1か月ほど、散歩途中に見受ける華やかな花々もいいですが、新緑に染まる木々の美しさも大好きです。