「葉枝幹」と書きました。三字三様の書き方であります。
(半切略1/2大 画像処理にてフィルター掛け)
この三文字に何か特別の意味がある訳でありません。
今練習中の羊毛大筆の練習には面白いかなと思ったからです。
「葉」は、ここ数回アップしました“掠れ”気味に書きました。
含ませる墨の量を少なめにし、
各線の転折部では、一旦筆を立てて、次の態勢をとってから書く、
という原則の繰り返しであります。
この字には転折部が多く(14か所)、羊毛筆の練習にはもってこいの字ではありますが、
大筆の筆先を使った小刻みな切り返し、さすがに神経が疲れます。
「枝」は、羊毛筆のもう一つの特徴、各線の“終筆”、すなわち収め方の応用です。
羊毛筆での各線の終筆は、止めたいところで止め、ここで一旦筆を立てて整える、
即ち元の筆形に戻してから次の線などにと移りますが、
その際元に戻った筆先(細い線)をその位置から少し伸ばす・・・という動作をやるわけです。
実はこの字のお手本、森永製菓のスティック チョコレート「小枝」からであります。
この字も昔から書きたかった字の一つではありましたが、
ネット上でこの字をよくよく見ると、羊毛筆の終筆の例として使えそうだ、と。
早速近くのスーパーで購入し、その枝っぷりを見ながら、
そしてスティック を口に含みながらの作業・・と相成りました。
「幹」は、普通(?)の書き方であります。
たっぷり墨を含ませ、逆筆で入り、転折部では進行方向に態勢を立て直しゆったりと書く、
という羊毛筆の基本そのものであります。
単純なようですが特徴がないだけに、実はこれが難しいのです。
おそるおそる、羊毛大筆の練習を始めて約1ヵ月、
半切の表裏を真っ黒にすること60枚余(ブログアップ前の30枚余を含む)。
少しは慣れてきましたが、遥か彼方の「その道」は、それを語るだけでも、
期間、枚数とも二桁三桁足らないようです。
今までお世話になっていた絵画教室(玉美会)が、先月末クローズになりました。
拙ブログでも、この教室でのモチーフを沢山アップさせていただきました。
皆さんのご協力に心から感謝申し上げます。
同じ小玉精子先生が講師をされているところで、と探していたのですが、
別の教室(新百合絵画研究会)に入会させていただくことになりました。
月2回ペースで、今月21日が初参加となります。
拙ブログ、ここ3ヶ月程は“白黒”中心にアップしてきましたが、
そろそろ“色もの”も恋しくなりました。次回からはと思っています。
長い穂先で良くもこれだけ特徴づけて書けると感心します。
下旬から新しい絵画教室に通われるとのこと。
頑張って楽しんでください。
私は見せて頂けることを楽しみにしています。
今回の3文字、それぞれの意味を十分感じます、特に「幹」の縦線はどっしりと、幹が感じられ安心感があります。
今、まさに春爛漫、色彩豊かな作品を見せていただけたら嬉しいです。