古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

ゆく河の流れは絶えずして・・・(方丈記)

2018-09-17 06:59:12 | 書道

前回の徒然草に続き、鴨長明の「方丈記」を書にしてみました。(約25㎝×60㎝)

ゆく河の 流れは絶えず(須) してし(志)かも もとの水に(尓)あ 
ら(羅)ず(春)よどみにう(有) か(家)ぶ(婦)うた(多)かた(堂)は か(駕)つ消えかつ(徒)
結びて久しく と(登)どま(万)り(利)た(多)る た(堂)めし(志)な(那)し

鎌倉時代に書かれたこの随筆は、和漢の混交文で簡明で分かりやすく、
とくに冒頭の書き出し部分は前々から書にしてみたいと思っていた個所でした。

でもいざ書として創作するとなると、徒然草同様悩ましい限りでした。

今回は行をそろえて書きましたが、川の絵をバックに、
書の方はもっと小刻みでリズミカルに書いてみるのもいいかな、なんて思っています。

たまたまのことですが、拙ブログで、
清少納言の枕草子(2018.4.30付)、吉田兼好の徒然草(2018.9.10付)を書にしていましたが、
この鴨長明の方丈記を加えた三つが日本三大随筆と呼ばれているとのことです。
恥ずかしながら私はこのことを知らずに、本ブログを書き終わってから知りました。
やはり読みやすくテンポのいい文章は、書にもしてみたくなる、ということなのでしょう。

今回もちょっと読みづらい変体仮名を使いましたが、
これを使わない普通の文字で、日本の近・現代文学の作品(小説のイントロや詩など)を書いてみようと思っています。
実はこれはこれで結構難しいのですが・・・。

また来月から、市の老人福祉センターの「川柳教室」(基礎の講座)(月2回 4ヶ月)に通う予定です。
人生明るく!、と呆けかけた老人の頭にエスプリで刺激を!であります。



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3 コメント

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Unknown (mori)
2018-09-17 07:20:06
一瞬今週は未だアップされていないのかと思いました。
それにしても流れるようにサラサラとそれが人生の流れを読んでいるのすから凄みを感じます。
川柳ですか。良いですね。私も我流ですが、時々楽しんでいます。
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Unknown (サガミの介)
2018-09-17 19:37:10
中学、高校生の頃、書き出しを覚えて満足していたのが日本の三大随筆なんですね。
源氏物語や平家物語など定番の書き出しも懐かしく、ポピュラーな書の題材はいくらでもあるのですね。
創作される川柳、楽しみにしています。
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数の言葉ヒフミヨ(1234) (自然数の日)
2023-02-18 22:26:15
≪…流れていく川の流れは絶えることはないが、それでいてずっと同じ元の水ではない。
流れのよどみに浮かぶ水の泡は一方では消え、他方ではあらわれて、そのままの姿で長くとどまっている例はない。…≫の[よどみ]ではなく、通常の小川の滝では、ペットボトルが流れの渦でしばしば留まる光景がある。

 この光景も「方丈記」の背景として捉えたい。
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