古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

佐渡 尖閣湾

2019-11-04 07:00:15 | 風景(全体)

佐渡を続けます。

荒海や佐渡に横たふ天の川(芭蕉)
海は荒海向こうは佐渡よ・・(白秋 砂山)
佐渡~の~荒磯(ありそ)の岩かげに・・(ひばりの佐渡情話)

佐渡で描いてみたいと思うのは,
前回の雨の竹林のほか、
荒海、磯それに老松あたりでしょうか。
旅の3日目、これらを一望できる絶景の地へ案内してもらいました。

「尖閣湾」というところです。

西海岸の南北ほぼ中間付近、東・両津港の真反対側にあたります。
海食によってできた、高さ20~30mの段丘崖が
画面左奥(南)方向に、2~3キロにわたって続く雄大な景観です。

昭和8年に「尖閣湾」と命名され、
昭和20年代の後半、大人気を博した菊田一夫原作の“君の名は”
の映画のロケ地にもなったとのことです。
当地には同氏の詩碑などもありました。

「尖閣」といえば、どうしても「尖閣諸島」を連想します。
ここを訪ねたとき、“おお、ここにも尖閣という地名があるんだ!”
とちょっと驚いたことでした。

南の「尖閣諸島」の場合の命名は明治23年といいます。
両者にどういう関係があったか知る由もありませんが、
考えてみれば、日本で「尖閣」という言葉が特別問題になったのは、
中国が無茶苦茶なことを言い出して(昭和43年)からであり、
同じ地名の場所など日本にはそこら中にあります。

「閣」には、見晴らしのいい立派な高殿(たかどの)などの意もあるようなので、
“諸島”、“湾”ともに一般的な用語として極々普通に使ったのでしょう。

見学当日はやや曇り空、白波もそれなりに立ち、そして老松の姿もよし・・・絶好のタイミングでした。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (サガミの介)
2019-11-04 08:07:08
行ってみたくて行ってない佐渡、そのエキスを見せていただき嬉しいです。
以前旅した能登半島で見たうす寒く荒々しい海・日本海、その波が佐渡に押し寄せそそり立つ岸壁にぶち当たり砕けている、写真では表せない自然との対話が感じられました。
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Unknown (mori)
2019-11-04 07:14:31
旅行先の絶景を絵にするなんて、趣味の極みですね。しかも荒々しい自然に耐えた感じが至る所に感じられる力作だと思います。また構図が素晴らしいですね。なんだか現場に行ったような臨場感を感じます。
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