古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

初夏の黒部湖

2011-05-23 07:29:03 | 風景(全体)
一昨年のちょうど今頃、立山・アルペンルートを旅しました。ここ黒部ダムへは、富山県の室堂(画面右)方向から。
初夏とはいえ山々はまだ残雪も多く、また左手前の急峻な山は至るところで、引っ掻いたような爪痕をさらけ出し、ここが渓谷であることを知らされます。
淡いグリーン色の湖面の下には、やがて自ら落ちゆく巨大なエネルギーを、ゆったりと静かに蓄えつつありました。
“黒部の太陽”の舞台ともなったトンネルの出入口は画面左下あたり。掘削作業は難航を極め、開通までには約2年弱を要したとか。
そして、この旅の帰り、長野県サイドへは、このトンネル内を走っているトロリーバスで。 所要時間は16分。
約2年かかって開通させたところを、あっという間の16分。有り難いような、あっけないような、何か複雑な心境でした。
もし今年旅しておれば、原発のこともこれあり、また違った目でこのダムを眺めたことでしょう。

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3 コメント

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Unknown (mori)
2011-05-23 07:54:52
切り立った山々の間にゆったりとたまった水、またそれを豪快に放水するダム、黒部には特別の思い出があります。学生の頃連れて行って頂いたのと、十数年前に反対側から行ったのと。何れも夏の空気の澄んだ好天でしたが、工事をした人は本当に大変だっただろうと思います。この絵は一見して青が基調のすがすがしい初夏の雰囲気を出していると思います。
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Unknown (キンジ)
2011-05-23 14:29:44
いつも「水」がきれいに描かれていますよ。
白い点々は?

今頃はどこも緑ですがすがしいですね。避難者の皆さんはどうして狭いゴミの山から動いて行かないのでしょう。 

ではまた、今夜はタケシで原発を考えましょう。 国会中継はツマランナー。 言葉が、そしてヤジが。美しき日本語はどこにいってしまったのでしょう。
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Unknown (富子&美由紀)
2011-06-10 18:41:05
山とか川は描くのは非常に難しいと思うのですが頂の遠近感も良く出てますね!
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