暖気に誘われて天引城址の「朝日北峰」を経て「朝日岳」に行くこと
にした。帰途は周回として西へ抜け「幕岩」の縁の崖を下って木工所先に
降りる予定だった。
北峰へのルートの内、墓地裏からの南ルートは多分崖のロープが無く
なっているし西コース・北コースは大規模工事中なので、「やじま」裏
からの東コースとした。
駐車は住吉神社境内の「東谷渓谷」看板前(10.07)。ここの標高は
200m。
「やじま」の下手を塀に沿って左折し田圃の縁を数回曲って登山口。
黄色・赤テープのところ。(10.17)
山手に入ると、何やら張り紙。「吉井町長から猪の有害駆除指示が出たので、
檻・ククリ罠を仕掛けてある」と。吉井猟友会・駆除隊の連名。例の捕獲・
捕殺許可である。
ククリ罠とはどういうものか知らないが、昔からある「トラバサミ」では
なさそうなので注意して歩く事にした。あとでこの関連の為に酷い目に会う
のはこの時は未だ想定外。
行く手を杖で確かめるため遅々として進行しない。
やがて石宮の前に来ると(10.32)、漸く最初のコブ、乗り切ると
大荒れの尾根道、
目の前に見えてきたピークには直登せず、手前からテープに従って右の踏み跡へ。
ここで第一尾根は終って大きく右に迂回した後、ロープで崖登り。ロープ長さは
30m、
その先から尾根の曲りに沿って右の踏み跡。細くてしかも谷側に傾斜して
いるので慎重にすすむ。古い鉄パイプが散乱しているところで第二尾根終了。
(11.11)
第三尾根に這いあがると其処には幅広の古い作業道。ダラダラ登りの荒れ道
を行くと、路傍に古いトラバサミが散乱しているのを見たり、
これも古そうな猪捕獲用と思われる檻や朽ち果てた作業小屋脇を通過する。
やがて、グリーンテープに迎えられて主稜線に合流。後は檜林を登るだけ。
但し、城址は空掘りや数段の曲輪があるので意外に難物。
何とかひっそりした北峰頂上着(11.50)。三角点と頂上標識。
標高448m。三角点名は「草喰」。甘楽町。
この城址はこんな地形で
「甘楽町史」の記述は下記。
*「甘楽町史」の記述から引用
天引城址は「一郷山・八束」両城と一線に並んだ単峰式山城、山頂の径
12―13㍍の小郭。二の丸は腰曲輪状に8㍍下、その下に東と南に
小さい腰曲輪が付き其処から下に掘り切り。西北尾根に掘り切りと4段の
腰曲輪、その先3段の虎口受。
甘尾古城、関東管領上杉憲政の旗下・甘尾若狭守居城。
休憩もそこそこに南峰に向かう。こちらも城址らしく急降個所が多い。
下地がやや硬いので落ち葉の堆積が余計に滑り易く気楽には歩けない。
程なく日当りの良い南峰、頂上標識はお土産で満艦飾。
(12.11-12.28)
展望は南だけだが逆光と霞みで余りぱっとしない。北は雑木の枯れ枝越しに僅か。
昼食・休憩後、遥か下に「東谷ダム」を見ながら周回のため西へ出発。
間も無く下山口の看板を見ると暫時、露岩の上を歩く。
やがて爺イ推奨の「人面岩」どうですか?人面に見えますか。
この人面岩は直接上を乗り越え、直ぐに右手の崖を立木に掴まって少し
降りると、踏み跡がある。少々危なっかしいが岩壁下を西に進み、テープに
従って雑木の林をジグザグに急降。左の岩壁に寄ると登山口の道標
(12.55)。
ここが大事な分岐点、其の侭下れば甘楽・田口の「西登山口」に行くが、
今日は周回なので踏み跡を左に回って岩峰を巻く。暫く進んで南側への
迂回が終ろうとしたら下から「オーイ、オーイ」と叫び声。流石に祭日
なので他の登山者も居るのかと思っていたら、声は数カ所から、しかも
「危ないから引き返せ」と来た。慌ててラジオを止めて此方も
「なんですかー」と呼びかけると、「猪撃ちの為、大勢の鉄砲撃ちが
入ってその先に待機しているから危険。直ぐ引き返せ」と。何とか通して
呉れと頼んだが「もう犬も放したから駄目」とつれない返事。鉄砲遊びの為に
迷惑千万と頭に来たが、スタートの張り紙を思いだし、若しかすると行政の
依託かもしれないと思って渋々承知。だけど、先ほど数回の転倒を繰り返して
漸く下ってきた所を登り返すのはうんざりだが、最も近い田口の西登山口に
下りてしまうと駐車場に帰るのが大遠足になるので仕方なく再び南峰へ
13.36。
直ぐに南コースの下山開始、このコースは変化に富んでいてテープが
無ければ迷いそう。やがて切り返しの急降場所、ここが爺イの鬼門。
果たして去年から失われているロープは未だつけられていない。幸いにも
ザックにマニラロープ9mmが20m程入っていたので
崖上で早速握り用のコブ作り、設置完了は14.12。
ロープの結びが不完全、何方か通過の際に修正を御願いします。
もう一つの急降は完全にしゃがみ込んで滑り降り。もう少しで墓地裏という
地点で異常に多いマーク発見。稜線への登り踏み跡もあるし
テープも見える。若しかすると、今下ってきた登山道の他に稜線伝いの道が
あるのかな?この辺は「牛伏山岳会」氏ならば知ってるかも。
何とか墓地裏に下山したのが14.38、
路傍で猟犬らしい格好の良い犬に遭遇、蛍光処理がされているような派手な
二本の首輪が付けられその一本に小さな機器とワイヤーが出ている。多分
発信機?さっきの狩猟者からの迷い犬かな。
住吉神社に14.52。
猪狩りが盛んになると休日は里山には入れなくなる感じ。ククリ罠は
ワイヤーを使うものらしいが、既に平成十三年頃島根県で話題になった
ことがあるらしい。
無差別捕獲性が強く捕獲申請外の期間に申請外動物が被害に遭ってしまうとして
時の環境大臣・川口順子氏に対して「日本クマネットワーク」なる団体が
問題提起した事があると言う。人間の事故も頻発しているとか。
にした。帰途は周回として西へ抜け「幕岩」の縁の崖を下って木工所先に
降りる予定だった。
北峰へのルートの内、墓地裏からの南ルートは多分崖のロープが無く
なっているし西コース・北コースは大規模工事中なので、「やじま」裏
からの東コースとした。
駐車は住吉神社境内の「東谷渓谷」看板前(10.07)。ここの標高は
200m。
「やじま」の下手を塀に沿って左折し田圃の縁を数回曲って登山口。
黄色・赤テープのところ。(10.17)
山手に入ると、何やら張り紙。「吉井町長から猪の有害駆除指示が出たので、
檻・ククリ罠を仕掛けてある」と。吉井猟友会・駆除隊の連名。例の捕獲・
捕殺許可である。
ククリ罠とはどういうものか知らないが、昔からある「トラバサミ」では
なさそうなので注意して歩く事にした。あとでこの関連の為に酷い目に会う
のはこの時は未だ想定外。
行く手を杖で確かめるため遅々として進行しない。
やがて石宮の前に来ると(10.32)、漸く最初のコブ、乗り切ると
大荒れの尾根道、
目の前に見えてきたピークには直登せず、手前からテープに従って右の踏み跡へ。
ここで第一尾根は終って大きく右に迂回した後、ロープで崖登り。ロープ長さは
30m、
その先から尾根の曲りに沿って右の踏み跡。細くてしかも谷側に傾斜して
いるので慎重にすすむ。古い鉄パイプが散乱しているところで第二尾根終了。
(11.11)
第三尾根に這いあがると其処には幅広の古い作業道。ダラダラ登りの荒れ道
を行くと、路傍に古いトラバサミが散乱しているのを見たり、
これも古そうな猪捕獲用と思われる檻や朽ち果てた作業小屋脇を通過する。
やがて、グリーンテープに迎えられて主稜線に合流。後は檜林を登るだけ。
但し、城址は空掘りや数段の曲輪があるので意外に難物。
何とかひっそりした北峰頂上着(11.50)。三角点と頂上標識。
標高448m。三角点名は「草喰」。甘楽町。
この城址はこんな地形で
「甘楽町史」の記述は下記。
*「甘楽町史」の記述から引用
天引城址は「一郷山・八束」両城と一線に並んだ単峰式山城、山頂の径
12―13㍍の小郭。二の丸は腰曲輪状に8㍍下、その下に東と南に
小さい腰曲輪が付き其処から下に掘り切り。西北尾根に掘り切りと4段の
腰曲輪、その先3段の虎口受。
甘尾古城、関東管領上杉憲政の旗下・甘尾若狭守居城。
休憩もそこそこに南峰に向かう。こちらも城址らしく急降個所が多い。
下地がやや硬いので落ち葉の堆積が余計に滑り易く気楽には歩けない。
程なく日当りの良い南峰、頂上標識はお土産で満艦飾。
(12.11-12.28)
展望は南だけだが逆光と霞みで余りぱっとしない。北は雑木の枯れ枝越しに僅か。
昼食・休憩後、遥か下に「東谷ダム」を見ながら周回のため西へ出発。
間も無く下山口の看板を見ると暫時、露岩の上を歩く。
やがて爺イ推奨の「人面岩」どうですか?人面に見えますか。
この人面岩は直接上を乗り越え、直ぐに右手の崖を立木に掴まって少し
降りると、踏み跡がある。少々危なっかしいが岩壁下を西に進み、テープに
従って雑木の林をジグザグに急降。左の岩壁に寄ると登山口の道標
(12.55)。
ここが大事な分岐点、其の侭下れば甘楽・田口の「西登山口」に行くが、
今日は周回なので踏み跡を左に回って岩峰を巻く。暫く進んで南側への
迂回が終ろうとしたら下から「オーイ、オーイ」と叫び声。流石に祭日
なので他の登山者も居るのかと思っていたら、声は数カ所から、しかも
「危ないから引き返せ」と来た。慌ててラジオを止めて此方も
「なんですかー」と呼びかけると、「猪撃ちの為、大勢の鉄砲撃ちが
入ってその先に待機しているから危険。直ぐ引き返せ」と。何とか通して
呉れと頼んだが「もう犬も放したから駄目」とつれない返事。鉄砲遊びの為に
迷惑千万と頭に来たが、スタートの張り紙を思いだし、若しかすると行政の
依託かもしれないと思って渋々承知。だけど、先ほど数回の転倒を繰り返して
漸く下ってきた所を登り返すのはうんざりだが、最も近い田口の西登山口に
下りてしまうと駐車場に帰るのが大遠足になるので仕方なく再び南峰へ
13.36。
直ぐに南コースの下山開始、このコースは変化に富んでいてテープが
無ければ迷いそう。やがて切り返しの急降場所、ここが爺イの鬼門。
果たして去年から失われているロープは未だつけられていない。幸いにも
ザックにマニラロープ9mmが20m程入っていたので
崖上で早速握り用のコブ作り、設置完了は14.12。
ロープの結びが不完全、何方か通過の際に修正を御願いします。
もう一つの急降は完全にしゃがみ込んで滑り降り。もう少しで墓地裏という
地点で異常に多いマーク発見。稜線への登り踏み跡もあるし
テープも見える。若しかすると、今下ってきた登山道の他に稜線伝いの道が
あるのかな?この辺は「牛伏山岳会」氏ならば知ってるかも。
何とか墓地裏に下山したのが14.38、
路傍で猟犬らしい格好の良い犬に遭遇、蛍光処理がされているような派手な
二本の首輪が付けられその一本に小さな機器とワイヤーが出ている。多分
発信機?さっきの狩猟者からの迷い犬かな。
住吉神社に14.52。
猪狩りが盛んになると休日は里山には入れなくなる感じ。ククリ罠は
ワイヤーを使うものらしいが、既に平成十三年頃島根県で話題になった
ことがあるらしい。
無差別捕獲性が強く捕獲申請外の期間に申請外動物が被害に遭ってしまうとして
時の環境大臣・川口順子氏に対して「日本クマネットワーク」なる団体が
問題提起した事があると言う。人間の事故も頻発しているとか。
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