小野小町の当地の伝説は唐突の感があるが何しろクレオパトラ・楊貴妃と共に
世界三代美人の一人という美人にして才女ともなると全国に伝承が残るのであろう。
ましてその出目が出羽で後年旅をしたと伝われば伝説の伝播には絶好だろう。
小町については生没年不詳、出目不詳というのが実際のところだろうが、世間は
そんな事では収まらない。
そこで「謡蹟めぐり」という膨大なサイトを運営するT氏にお願いして
その中の「通小町かよいこまち」の資料を借用する許可を頂いたのでそれを
使いながら少し纏めてみる。
このT氏のサイトは宝生流の謡曲、180曲全曲について、一曲ごとにご紹介し曲の
ストーリーを記し、その曲に関係する謡蹟や、写真を記しているもの。
出自については小野篁の息子である出羽郡司・小野良真の娘とされている。
また、生没年は天長2年(825年) - 昌泰3年(900年)の頃と考えられている。
しかし、小野篁の生没年(延暦21年(802年) - 仁寿2年(853年))を考えると
篁の孫とするには年代が合わない? 小野篁(タカムラ)と言えば小野妹子の
子孫であるし、良真弟の息子に小野道風が居ると言う名門。
だが、この時代は高橋克彦描く坂上田村麻呂やアテルイの時代に近く出羽は
俘囚の反乱が頻発していた辺境の極まり。蝦夷との抗争に「役」とつくのだから
当時の朝廷から見ると完全に外国扱い。
湯沢市には小野小町にちなんだ建造物「小町堂」があり、観光の拠点となっている。
また、米の品種「あきたこまち」や、秋田新幹線の列車愛称「こまち」は彼女の
名前に由来するものである。(写真はT氏からの借用)旧雄勝町。
京都市山科区小野は小野氏の栄えた土地とされ、小町は晩年この地で過ごした
との説もある。ここにある随心院には、卒塔婆小町像や文塚など史跡が残っている。
(写真はT氏からの借用)
京都左京区小町寺は終焉の地とされ数々の遺跡がある。(写真はT氏からの借用)
小町供養塔
小町姿見の井戸
山形県米沢市小野川温泉は、小野小町が開湯した温泉と伝えられ、伝説が
残っている。温泉街には、小町観音があり、美人の湯と称されている。
(写真はT氏からの借用)
小野小町の物とされる墓も、全国に点在している。このため、どの墓が本物で
あるかは分かっていない。その幾つか。
宮城県大崎市にも小野小町の墓があり,生地の秋田県雄勝郡横堀村に帰る途中,
この地で病に倒れ亡くなったと伝えられている。
福島県喜多方市高郷町(耶麻郡旧高郷村)には、小野小町塚があり、この地で
病で亡くなったとされる小野の小町の供養塔がある。
栃木県下都賀郡岩舟町小野寺には、小野小町の墓などがある。
鳥取県岸本町にも同種の言い伝えがあり、墓がある。(写真はT氏からの借用)
岡山県総社市清音黒田にも、小野小町の墓がある。(写真はT氏からの借用)
これらは小町関連遺跡のほんの一部だろうが門外漢の爺イにとつては
十分な情報だった。
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世界三代美人の一人という美人にして才女ともなると全国に伝承が残るのであろう。
ましてその出目が出羽で後年旅をしたと伝われば伝説の伝播には絶好だろう。
小町については生没年不詳、出目不詳というのが実際のところだろうが、世間は
そんな事では収まらない。
そこで「謡蹟めぐり」という膨大なサイトを運営するT氏にお願いして
その中の「通小町かよいこまち」の資料を借用する許可を頂いたのでそれを
使いながら少し纏めてみる。
このT氏のサイトは宝生流の謡曲、180曲全曲について、一曲ごとにご紹介し曲の
ストーリーを記し、その曲に関係する謡蹟や、写真を記しているもの。
出自については小野篁の息子である出羽郡司・小野良真の娘とされている。
また、生没年は天長2年(825年) - 昌泰3年(900年)の頃と考えられている。
しかし、小野篁の生没年(延暦21年(802年) - 仁寿2年(853年))を考えると
篁の孫とするには年代が合わない? 小野篁(タカムラ)と言えば小野妹子の
子孫であるし、良真弟の息子に小野道風が居ると言う名門。
だが、この時代は高橋克彦描く坂上田村麻呂やアテルイの時代に近く出羽は
俘囚の反乱が頻発していた辺境の極まり。蝦夷との抗争に「役」とつくのだから
当時の朝廷から見ると完全に外国扱い。
湯沢市には小野小町にちなんだ建造物「小町堂」があり、観光の拠点となっている。
また、米の品種「あきたこまち」や、秋田新幹線の列車愛称「こまち」は彼女の
名前に由来するものである。(写真はT氏からの借用)旧雄勝町。
京都市山科区小野は小野氏の栄えた土地とされ、小町は晩年この地で過ごした
との説もある。ここにある随心院には、卒塔婆小町像や文塚など史跡が残っている。
(写真はT氏からの借用)
京都左京区小町寺は終焉の地とされ数々の遺跡がある。(写真はT氏からの借用)
小町供養塔
小町姿見の井戸
山形県米沢市小野川温泉は、小野小町が開湯した温泉と伝えられ、伝説が
残っている。温泉街には、小町観音があり、美人の湯と称されている。
(写真はT氏からの借用)
小野小町の物とされる墓も、全国に点在している。このため、どの墓が本物で
あるかは分かっていない。その幾つか。
宮城県大崎市にも小野小町の墓があり,生地の秋田県雄勝郡横堀村に帰る途中,
この地で病に倒れ亡くなったと伝えられている。
福島県喜多方市高郷町(耶麻郡旧高郷村)には、小野小町塚があり、この地で
病で亡くなったとされる小野の小町の供養塔がある。
栃木県下都賀郡岩舟町小野寺には、小野小町の墓などがある。
鳥取県岸本町にも同種の言い伝えがあり、墓がある。(写真はT氏からの借用)
岡山県総社市清音黒田にも、小野小町の墓がある。(写真はT氏からの借用)
これらは小町関連遺跡のほんの一部だろうが門外漢の爺イにとつては
十分な情報だった。
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